2025年度 秋期博物館実習 3日目(10月10日)
近畿大学のT.Yです。
今回は大阪市立自然史博物館の秋期博物館実習に参加させていただきました。
その中でも3日目(10月10日)の様子をお話させていただきます!
私たち2班の3日目は昆虫研究室の松本さんに指導していただきました。
今現在、大阪市立自然史博物館には登録されている標本は200万点ほどらしいのですが、その中の137万点は昆虫標本だそうです。また、近年昆虫標本を集めている方の高齢化が進んでおり、博物館への寄贈の点数が多い状態が続いているそうです。博物館は多くの標本を所有していますが、収蔵庫は無限にあるわけではなく常にぎりぎりの状態です。その中には、整理されていない標本が多くあります。これは標本を寄贈する方が亡くなってからであることが原因です。その人しかわからないデータや分類の仕方があり、学芸員の方では整理しきれる量ではないそうです。なので学芸員の方は亡くなる前に寄贈し、標本の整理を行ってほしいとおっしゃっていました。
ある程度説明を聞いたのちに収蔵庫の見学をさせていただきました。この見学では私たちが見たい標本を探して見せていただき貴重な経験になりました。
その後は作業を行いました。
寄贈されたままの標本だと扱いづらかったり、分類されていないことがあるのでこれらの標本をユニットボックスという小さい箱に移動しました。
移動するときは、慎重に足が取れないようにできるだけ同じような分類のものをまとめるようにしました。こうすることで、保存するときのドイツ箱に入れる際分類しやすいという利点があります。私たちは今回5人で行いましたがとても時間がかかりました。学芸員の方は一人でとても整理しきれないと思い、日々の努力を感じることができました。
ユニットボックスに移動させた標本は最後ドイツ箱にいれて終了です。
ドイツ箱には熱して溶かしたナフタレンをいれることで、箱の中に虫が侵入することを防ぎます。

こちらの写真は今回私たちが移動させた標本の一部です。
このような貴重な標本に実際に触れ合うことができる今回の実習はとても貴重な体験になりました。
また計5日間4つの班で行っているので、ほかの方のブログも読んでみてください!
ありがとうございました!

