2025年度 冬期博物館実習 3班2日目(1月11日) 

 冬期博物館実習、3班2日目のブログを担当する筑波大学のN.I.と申します。

 3班はこの日、「はくぶつかん・たんけん隊」というイベントのお手伝いをしました。
このイベントでは博物館のことを知り尽くしている学芸員さんが、小中学生を館内のバックヤードに案内してくださります。

 ツアーは1日2回、午前と午後に分けて行われました。1回に参加する子供たちは30人ほどで、3つのグループに分かれて見学をします。私たち実習生は補助スタッフの方々と協力しながら、ツアーガイドである学芸員さんのサポートを行いました。具体的には子供たちが危ない目にあわないよう見守ったり、資料が壊れることのないように配慮したり、見学が時間通り進むように時間管理をしたりしました。

 午前、私は小学校低学年のグループの見学をお手伝いしました。見学では館長室や研究室、収蔵庫などバックヤードの大部分を見ることができます。収蔵庫ではいくつかの標本が廊下沿いに展示されていて、学芸員さんが立ち止まって説明してくださります。この説明の時間、私たちスタッフが一番気をつけなくてはいけないのは、標本をみんなが平等に見れるよう配慮することでした。前で十分な時間標本を見ることができた子には、「後ろの子と代わってあげてね」と声がけをして、悲しい気持ちで帰る子がでないようにしました。

 学芸員さんは自分の専門分野以外の標本についても紹介する必要がありました。質問が出たらそれに答えたり、どの分野の標本も平等な量説明していたりする姿を見て、様々な分野に関する知識をお持ちであることが分かりました。私も見習いたいと思いました。

 収蔵庫の匂いに気分が悪くなってしまった子もいましたが、補助スタッフの方が子供と接することに慣れていて、迅速に対応してくださりました。その方はティッシュや小さい袋など必要そうなものを予め持ってきていらっしゃり、子供と接するにあたり予測して準備する姿勢が素晴らしいと思いました。

 午後は小学校中学年のグループの見学をお手伝いしました。低学年よりは元気で喋る子が多く、見学の最初に「すごく楽しみ!」と伝えてくれました。標本を見るとき「後ろの子と代わってあげてね」と伝えていると、見学の最後の方には自ら後ろの子を意識して代わってくれました。

 子供たちが一番楽しそうにしていたのは実習室で、ここでは鳥類専門の学芸員である和田さんが子供たちに鳥や哺乳類の標本を作る様子を見せて下さりました。最初は動物の死体を少し怖がっていそうな子もいて心配でしたが、話を聞くにつれて子供たちは毛皮の手触りや骨の構造に興味津々になっていました。中学年の子たちはメモ帳にびっしり書き留めていたので、学んだことを家に持ち帰って面白いと思ったことを調べ、興味の芽を伸ばしていってくれるといいなと思いました。

 子供たちが博物館のバックヤードを見ることは、単に良い思い出になるだけではなく、生物学への興味を増すきっかけにもなります。標本や研究に対する解像度が上がると、何度も見た博物館の展示も新しい視点から楽しむことができるかもしれません。さらにはくぶつかん・たんけん隊では、見学中の子供を待つ親御さん向けのミニツアーも実施されており、親子で経験を共有していただくことで子供の生物に対する興味への理解にもつながる非常に良い催しだと思いました。