2025年度 夏季博物館実習 3班2日目(8月21日)
2025年夏季博物館実習 3班2日目を担当します。京都橘大学のS.Kです!
私たち3班の2日目は、藤江さんに習いながら特別収蔵庫にて甲虫の標本実習を行いました。午前中はヒメドロムシ、午後はハネカクシとゴミムシの標本を発泡スチロールや木箱から別の箱に移し替える作業でした。箱の中に見やすく、そしてより多くの標本が入るように考えながらの作業だったので、ものすごく集中して作業を行うことができ、時間が経つのがとても速かったです。
また、標本を扱う中で、頭や体が取れてしまったり、元々取れていたりする標本があり、最初は驚きましたが、標本にする際に使用されたのりや紙の劣化により時々あることだそうで、膠を使って修復してくださいました。日本画や伝統工芸品に使われる膠が昆虫標本の修復にも使われている!と膠は汎用性の高いものであるということを再認識しました。
他にもヒメドロムシの採集方法として、タオルを川に浸した後、その上流の川底を引っ搔き回すとヒメドロムシが流されまいとタオルに引っ付くため、そのヒメドロムシを採るという採集方法があり、一時期その手の人たちの間で流行ったことがあるとお話があり、私も川に行ったらちょっとやってみたい……と思いました!
午後には、顕微鏡でヒメドロムシの観察も行いました。小指の先より小さな虫で、午前中の作業中は背中の模様や顔などは全く分からなかったのですが、顕微鏡で見ることによって背中の斑点を確認することができました。
今回扱った標本や、見せていただいた標本の中には、私たちが生まれる前に採集された標本、お雇い外国人が採集した明治時代の標本があり、大昔の標本でもこんなに綺麗に残すことができるのだと感動しました!


