2025年度 秋期博物館実習1日目 (10/8)

こんにちは!2025年度秋期博物館実習1日目のブログを担当します、奈良女子大学のK.Cです。

今日は初日ということで、オリエンテーションを行いました。まず、博物館実習資料をもとに沿革、施設、収蔵数、学芸員の方々の担当分野、普及教育事業などについて教えていただきました。学芸員の方々は研究分野だけでなく、資料の収集・保管や来館者対応など、幅広い業務を担当されていることに驚きました。また、特別展のタイトルによって入館者数が大きく変わるという点に、私も共感しました。私自身も小規模ではありますが、毎年、原生生物を中心とした観察会を企画しています。どんな生物を観察できるかよりも、「顕微鏡を使える」といった体験や、来場者に馴染みのある言葉を前面に出した方が、興味を持って参加してくださる方が多かったです。博物館の費用面や人手不足など、多くの課題を抱える現状を改めて実感しました。

午後は、収蔵庫と常設展の見学を行いました。収蔵庫では、保存方法が異なる3種類(一般収蔵庫・特別収蔵庫・液浸収蔵庫)を見せていただきました。どの収蔵庫にも棚いっぱいに標本が並び、床に置かれているものや、研究に使用された跡が残るものもあり、標本保存の重要性を改めて感じました。

常設展の見学では、展示物のメンテナンスや安全性について、学芸員の視点から詳しく解説していただきました。特にジオラマの展示は、掃除や照明の付け替えが大変らしく、展示のメンテナンスの難しさの課題を学ぶことができました。また、触れる展示物は破損や修理、安全性を考慮しなければなことから展示の見方の幅がより広がったと感じました。

2日目からは、標本を用いた実習が始まります。より広い視野を持って、専門分野以外の知識も積極的に身につけていきたいと思います。