2026年度 夏季博物館実習4日目(8月22日)(植物化石)
皆さんこんにちは!
2026年度 夏季博物館実習の4日目のブログを担当させていただきます。大阪大学からきました、5班所属のT.U.と申します。実習4日目は、地史研究室の西野学芸員のご指導のもと、以前受け入れて整理が終わった方の資料の追加寄贈分の仕分けをお手伝いさせていただきました。
寄贈いただく資料には、標本などの実物、その標本の記録情報、論文などの紙ベースの資料の3つに大きく分けられます。今回扱った資料は後者2種類がほとんどで、主に書籍や別版、学会雑誌や報告書でした。寄贈してくださる方のご職業や生活にもよりますが、今回の方は20世紀後半にご活躍されておりこの時代の方は紙資料を多く保管される傾向にあるそうです。また、寄贈者の著書だけでなく知り合いの方の別版やお手紙が含まれていることもあり、今回は海外からのお便りもありました。
実習期間中に何度も収蔵庫を見学させていただき、未整理の資料の多くは段ボールに詰められて博物館に入ってきます。そこから1つずつ内容を吟味して各保管場所に振り分けられます。本日はその振り分けの一端のお手伝いをさせていただきました。まずは段ボールを収蔵庫に取りに行き、何箱も運べるように台車を使いました。必要であれば荷物専用運搬機も使うことができます。収蔵庫内には普通の台車以外にも大きな荷物を運ぶ道具がありました。
午前中は、運んできた資料を片っ端から机に取りだして出版形態や内容ごとに分けていきました。1冊ずつ資料を開いて中身を確認して所定の場所に固めておく、をひたすらに繰り返しました。見慣れない言語で書かれていたり、研究室のゼミ資料が残されていたり、現代では見かけない活版印刷物が出てきたり、目を惹くものが多く楽しい時間を過ごしました。学芸員の西野さんも終始にこやかに声をかけてくださり、時々珍しいものや何かよくわからないものが出てきたときにおききすると丁寧に教えてくださいました。
午後からは、別版の資料をアルファベット順に並べて箱にしまう作業をさせていただきました。日本人の名前といえど見慣れない漢字や読みにくい漢字があり、仕分けが難しかったです。特に、ハ行のお名前、例えば「逸見」は「Henmi」と表記されるのに「藤」は「Fuji」のように「F」で記載されていました。ローマ字が併記されていない別版は、別のローマ字が記載されている資料と照らし合わせたり、ネット上の公開資料を参考にしました。
学芸員、と言われると博物館の収蔵品の管理、展示、教育活動、が真っ先に出てくるかもしれません。博物館に収蔵されている資料は、博物館が受け入れを行った後、様々な判断基準の下、収蔵先が決まります。この作業は博物館の収蔵可能数に限界があるため重要な工程です。また、貴重な資料をより多く且つよりよい状態で維持していくためにも、今後資料を活用していくためにも、「何が必要で何はすでに収蔵庫にあって何は残さなくても良いのか」の判断が重要になってきます。これがわかる人が博物館になくてはならないですし、ここでも学芸員の方が活躍されています。
本日の実習1日を通して、博物館に通うだけでは知り得ない博物館の裏側を、そして学芸員の方の地道な努力を知り、残された課題を考える機会をいただきました。貴重なお時間をいただきありがとうございました。


