2026年度 夏季博物館実習 2日目

こんにちは。2026年度2日目のブログを担当する3班のI.T(大阪公立大学)です。

3班の2日目は、植物研究室の長谷川学芸員にご指導いただき、植物のソーティングのお手伝いをさせていただきました。ソーティングとは、資料を分類体系に従って整理する作業のことです。

博物館には、寄贈された植物標本が数多く収蔵されています。現在、まだ配架できていない標本は約3万点もあるそうです。学芸員の方々も日々懸命に整理を進めていますが、寄贈されるペースが処理する速度を上回っているため、なかなか整理が追いつかない状況になっています。そこで今回は、収蔵庫から段ボール6箱分の植物標本を作業室へ運び、ソーティングを行いました。ソーティングをあらかじめ済ませておくことで、学芸員の方が標本を配架する際の作業を効率よく進めることができます。

寄贈された植物標本は、まず冷凍庫に2週間ほど入れて、標本についた虫を処理するそうです。その後、植物を台紙の上に配置して標本にする「マウント」という作業などを経て、収蔵されます。今回私たちが行ったのは、その標本を科ごとに分類していく作業です。

作業室のテーブルに植物標本を並べ、同じ科のものをまとめていきます。植物の科は200以上にもわたり、イネ科やキク科のように多くの標本がある科から、一度しか出てこなかった科までさまざまでした。

さらに、分類体系にも注意が必要でした。本館では現在、エングラー体系に基づいて分類していますが、現在広く用いられているAPG体系とは分類が異なる場合があります。そのため、標本に異なる科名が書かれていることもしばしばありました。そのようなときには、長谷川学芸員に尋ねると、すぐに正しい分類上の科を教えてくださいました。植物の分類について幅広い知識を持ち、すぐに判断される姿はとても印象的でした。

実習の初めは、聞いたことのない科名も多く、どこに分類すればよいのか分からないことも多かったため、作業はなかなか大変でした。しかし、作業を続けていくうちに少しずつ科名を覚え、「この科は見たことがあるな」「この科はあのテーブルだ!」と、標本を見ただけで分類先が分かる場面が増えていきました。

植物標本を整理していく中で、植物の分類について実際の標本を通して学ぶことができました。また、資料を収蔵・管理するためには、こうした地道な整理作業が欠かせないことも実感しました。最終的には、6箱のうち5箱分のソーティングを終えることができました。最初は分からないことばかりだった作業でしたが、作業を通して少しずつ植物分類の知識が身についていくことを実感できた実習となりました。