2021年度夏期博物館実習 3日目(8月19日)

博物館実習三日目担当のH大 M.Sです。
植物研究室 横川学芸員より、植物の資料データの整理の仕方を教わりました。
午前中の初めに、植物の資料データ入力方法の説明を受けた後、お昼休みを挟んで14時まで各自に配布された植物資料データについての入力作業を行いました。14時からは、データ入力中に気になった資料について発表し、横川学芸員に解説していただいた。以上が本日の実習の流れです。
私がデータ入力中に気になった資料は、今から60年以上前、天王寺公園で採集されたムサシモ(Najas ancistocarpa)です。調べてみて初めて知ったのですが、この植物は、絶滅危惧種に指定されていました。検索していくと、2019年龍谷大学の研究者らが琵琶湖岸で発見したとのことでした。天王寺公園では、もう見られないのか気になって、横川学芸員に尋ねてみたところ、見つかる可能性はほとんど無いだろうとのことでした。自然の歴史からすれば、60年などあっと言う間の時間でしかないはずですが、僅かな時間にも滅していく種や生態系が変わるということを実感した次第です。大阪市立自然史博物館は、このような大阪市の自然史を記録するという重要な役割を担っているのでしょう。

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