ずーっと前から新しいコンピューターが準備されていたのだが、ずーっと放ってあった。OSやアプリケーションの乗り換えが面倒だから。
そんなわけで、ずーっとOS9.0を使っていたのだけれど、さすがに周りがみんなOSXになってくると、そろそろ乗り換えようかなと思い始めた。
一昨日、使っているマシンの周りの片づけをした。新しいのと同時に古いマシンを立ち上げる場所も準備。とここまでで挫折。
昨日、定位置のマシンを古いのから新しいのに入れ替え。新しいマシンのネット環境や共有設定などをして、文書や画像などのファイル類を新しいのに移す。OSXの設定をするのは初めてなので、考え方の違いを理解するのにけっこう手間取った。そんなわけで、またしても挫折。
今日、アプリケーションを手当たり次第にインストール。Microsoft Officeはすでに入っていたから、EGWordPure 8、FileMaker Developper 6、ATOK17、Adobe Photoshop CS、Adobe Illustrator CS、Adobe GoLive CSなど。一応、古いマシンから、OSX用のがない古いソフトも持ってきて一段落。当面は、classic環境も使っての作業になりそう。
さーて、あと残ってるのは、
・ウェブサイト関係の移植。今はAdobe PageMill 3.0だったりするけど、やっぱりAdobe GoLive CSへ移行かな〜。
・メーラーの更新。今はOS9でなーんとEudraPro 2.1.3を使ってたりするノ。一発で、EudraPro 5.1には移行できないらしい。残念。
・プリンタドライバ、その他のユーティリティ関係
面倒なので、残る作業はまた今度。
あー、メーラーの更新が面倒。これが嫌で、コンピューターの乗り換えを放ってたんだな。でも、UTF-8にまったく対応してなくて、不便になってきた。こまめに更新しておけばよかった。
この年末、周囲にカラスが多い。とくに仕事納めが終わって、人が少なくなった昨日あたりからは、我が物顔で振る舞っている感じ。そんななか、地上で喧嘩してるカラスを見かけた。
どうも1羽のカラスを3羽ほどで攻撃している感じ。押さえつけられて、翼を引っ張られて。1対1ではないし、喧嘩と言うよりいじめに見える。
地上で騒いでいると、周辺のカラスがどんどん集まってくる。集まってきたカラスは、周囲の木の上のとまったり、地上に降りて喧嘩してる個体を取り囲んで、カーカー言ってる。その声を聞いて、さらに集まってきてるかのような。印象としては、無責任で物見高い野次馬がドンドン集まってきてる感じ。
あのカーカーは、「やれやれー!」という意味だろうか?
少なくとも、「まーまー、喧嘩は止めとけや」と仲裁に入る個体は見あたらない。
やがて、いじめられていた個体が飛んで逃げていく、いじめてた個体が追いかける。野次馬の一部は付いていく。大部分の野次馬は取り残されて、やがて解散ムード。
どうも人間の行動に似ている気がして仕方がない。
いじめられていた個体は、世間の冷たい反応にきっと寂しい想いをしてるに違いない。あるいは、別の機会にはいじめる側に回るだけなのか?
カラスを個体識別して、こうした社会行動をきちんと調べたらおもしろいだろうな〜。サル学に負けない、カラス学が成立するだろうに。
シードトラップというのは、要は受け皿を置いておいて、落ちてくる物をトラップ。何が落ちてきたか調べてみる時に使う。シードとあるからには、落ちてくるシードが主なターゲット。定期的に中身を回収しなくてはならない。
昨年末にもらったので、2つ設置してみたのだが、ずーっと忘れてた。どうもシードトラップへの愛が少ないらしい。長らく放って置いたのを、先月末にようやく思い出して、中身を回収。1ヶ月ぶりに今日の回収とあいなった。
ちょうど落葉シーズンに重なったためか、落ち葉が山のように入っている。ほとんどすべてがケヤキの葉っぱ。種子も入ってるけど、ケヤキ、アキニレ、トウカエデといった風散布とおぼしき物が多い。
鳥の糞由来とおぼしき種子は、クスノキがダントツで多く、あとはトウネズミモチやピラカンサ、ムクノキが少々。
これから、2週間に一度は回収するぞ!
とまあ、誓いを新たにすべく書いてみた。来年の抱負ってとこやね。
ひそかに本屋を営んでいるのだが、今年最後の営業日を終えて、今日は在庫調べをした。在庫としてあるはずの本のリストを片手に、ちゃんとあるべき本があるべき冊数あるかを確認する。
二人がかりで約4時間程度の仕事量。1000近いタイトル数で、2000冊以上もあるから時間がかかる。
手元のリストには出版社と本のタイトルと冊数が書いてあるのだが、慣れてないとお目当ての本を見つけるだけで時間がかかる。
店頭に並んでいる、といっても、なんとなく分類されて並んでいるだけ。思いつきで動かしたり、フェアとして前に出してみたり、販売強化のために平積みにしたり。
在庫の場所も方針は曖昧。さらに取り置き本があるし、キズ本も別にされている。
また、だいたいどの辺にあるかがわかっても、サーチイメージがないとお目当ての本は、なかなか見つからない。大きさと背表紙のデザインをどれだけ知ってるかが勝負の分かれ目(もちろん在庫調べ作業スピード勝負の)。
日頃から本の並べ方、仕舞い方に注意を払い、新たに入荷した本は必ず現物を確認しておく。これこそが達人への道。日々の精進を怠らぬよう頑張りたまえ。
そうそう、知り合いの司書が、やたらと本の背表紙をよく覚えている(本のタイトルも著者も覚えてないのに、背表紙のデザインだけ覚えてたりする)のを感心したり馬鹿にしたりしたことがあるのだが、それもわからなくもないな〜。
毎年年末は、標識調査をしている。今日、網張りをした。ほとんど一年ぶり。まあ、だいたいの手順は覚えているのだが、ところどころ思い出しながらの作業。
それよりも例年使っている網場の様子が少し違ってる。木の枝がよく張ってたり、見慣れぬシュロが生えていたりする。まあ、周囲の木の枝振りがいい方が、鳥は捕れそうな気がするからいいのだけど。うーん、ポールの位置がいつもと同じではうまくいかない…。まあ、いっか。
というわけで、とりあえず網張り完了。年内は、標識調査三昧の毎日。でも、今年は鳥が少ないんで、開店休業になる公算が大。
おかげで、他の仕事がはかどることだろう。
年代物になると、良い物もあれば悪い物もある。
先日も棚の奥にしまいこまれていた3年物のタンメンを発見。揚げた麺と粉状のソースの素が入ってるの。ちょうど米が切れていたので、作ってみた。肉と野菜を炒めて、ソースの素を投入。トロッとしたおいしそうなソースが完成。その上に、揚げ麺をのせて、一口ガブ。ゲロゲロ。酸っぱい上に不味い。麺が傷んでいたらしい。
そんなわけで、3年物のタンメンは悪い物であることが判明。ほかに悪い年代物と言えば、
今日は、鳥の皮むき大会をした。模範演技にハイタカ。参加者には比較的新鮮なキジバトを1羽ずつ。一緒に剥こうと、自分用に5年物のキジバトを用意した。
臭かった。肉が腐ってる。頭がなかなかうまく剥けない。乾燥してる。
鳥の死体も年代物は悪い物。まあ、この場合、5年の間に冷凍庫の故障という事態も乗り越えてるから…。
むしろ、それでも一応仮剥製にできたということを評価しよう。他の年代物を早く処理しなくては…。
一昨日、寒い寒い奈良公園でムササビを探しているとき、電話がかかってきた。
今日、スナメリの死体を入手した。今から解体するねん。
ムササビが見つからないので焦っている最中やから生返事。へー、がんばってねー。
場所をかえてもムササビが見つからない最中、また電話がかかってきた。
スナメリはとっても新鮮で食べられそうなくらい。中から可愛い胎児もでてきた。
だからムササビが見つからへんで焦ってるねん! だもんで、やはり生返事。へー、よかったねー。
その後、なんとかムササビに遭遇。それなりに満足して帰ってきた。
で、昨日。まだスナメリの処理の続きがあったのだけど、バタバタしてたら済ませてくれていた。
ありがとうありがとう。でも、よーく考えると、話ばかり聞いてるけど、ぜんぜんスナメリを見てない。可愛い胎児とやらも見てない。
ってことに、今日になって気付いた。ちょっと不満。
寒い中、植物園をウロウロしてたら、ツグミに遭遇した。自分的には、今シーズン植物園で初ツグミ。10羽程度の群れでいた。
昨日もウロウロして鳥を探したけど、ツグミはいなかったので、今朝ご到着ってとこか。
今シーズンは、果実が豊作気味。植物園もそうだし、日本全体でも豊作よりらしい。
少なくとも植物園で観察している限りでは、果実が豊作だと、果実食の鳥があまり多くない。あるいは到着が遅れる。
そんなわけで、ヒヨドリは少なく、ツグミの到着は遅れることを予想しているのだが、ここまでのところ予想通り。
ちなみに今後の予定では、ツグミは年が明けるともう少し増えてくる。ヒヨドリは相変わらず少ないままで、あまり地面に降りたりせず、葉菜類をあまり食害したりもしない。そして、果実は春先(2月後半くらい)まで残る。
さて予想は当たるのか?!
そうそう予想通り、シロハラはまだやってこない。これも年が明ければ少しは来る予定。
奈良公園にムササビを見に行った。少人数の観察会。午後から行って、ムササビが飛ぶという場所、巣穴があるという場所を下見。ついでにシカと遊んだり、鳥を見たり。
ムササビの巣穴巣穴と思って歩いていると、木に開いている穴が気になる。
あれは、ムササビの巣穴になるのかな? ならないのかな? そもそも誰が作った穴?
一部のキツツキがあけたとおぼしき穴以外は、穴がどうしてできたのかなかなかわからない。
ムササビが出入りできそうな大きさかどうかはわかっても、実際に使っているかがわからない。
大木の多い奈良公園の事。ムササビが出入りできそうな穴の開いた大木がたくさんある。下に糞が落ちてて、爪痕がある木もよくある。ぜんぶ巣穴に使ってるとは思えない…。
現在使用中かどうかは、前で待機しないとわからないのかな?
観察会は、まず春日大社参道で探したけどムササビは見つからず、水谷神社に移動したけど見つからず、東大寺にも行ったけど見つからず。あきらめて帰る途中、南大門の横で観察できた。
まあ、見逃した人も若干いたけどね。自分自身見事に見逃したけどね。
この3ヶ月ほど、大和川水系のあちこちをウロウロして、カヤネズミの巣を探してきた。巣を見つけた場所は、約60ヶ所。近頃は、遠目から見ただけで、ここには巣があるぞ!と直感が働き、さがせば予想通り見つかるって感じ。カヤネズミがどんな場所に生息してるかは、バッチリわかったと思ってたわけ。
今日は、堺市のため池をウロウロした。毎月見回っているため池群。とあるため池のそばにススキの生えた休耕田がある。ここは、ずーっと休耕田のまんま。これが山際なら間違いなくカヤネズミがいるけど、こんな街中に残された農耕地の端っこでは、カヤネズミは期待できないなー。とまあ、カヤネズミの巣探しのエキスパートとしては考えたわけ。
それでも、いないってデータを押さえておくのは大切。とばかりに、謙虚にも一応、ススキの中に分け入ったわけ。
ほーら、やっぱりカヤネズミの巣はない。予定通り〜。などと思いながら進んでいくと、目の前に何やら見慣れた物…。
カヤネズミの巣!
こ、こ、こ、こんなところにカヤネズミの巣が〜! と、オーバーに叫んだわけではないけれど、ものすごく驚いた。
堺市の北東部、市街地の中に残された農耕地、周辺からどんどん宅地化が進んでいる。確かに、そこそこのまとまった面積はあるものの…。
今まで、大きめの川沿い、山際の林に接した農耕地、丘陵の農耕地を中心に、大和川水系のカヤネズミの分布調査を進めてきた。が、しかし、こんな所にいるとなると、調査スキームの見直しが必要かも…。でも、もう時間がないし…。困った困った駒鳥姉妹。
毎月行ってるとあるため池にユリカモメが70羽ほどいた。昨冬からユリカモメがたくさん来るようになった。
数を数えようと立ち止まると、ユリカモメの多くが一斉に飛び立った。誰や!数えられへんやないか!と思ったら、ユリカモメに周りを取り囲まれる。犯人はここにいたか…。
ものすごく餌付いているらしく。周囲を飛びまわるは、足元に降りるは、目の前の柵にとまるは。50cmくらいの距離にとまるから、簡単に捕まえられそう。餌もなんにも持って無くても、手のひらを上にして差し出すだけで、大興奮。たくさんのユリカモメが手のひらに殺到してきて、中には手をつついていくのもいる。餌を持ってたら手に乗りそう。
その内、こいつは餌をくれないことがわかったのか、たまり場に戻っていく。
今日はとっても寒いらしく、池の水面のかなりの部分が氷結している。半分くらいのユリカモメは、その氷の上に乗っている。ユリカモメが乗ってる周りは、少し氷が解けてるみたい…。と思って見てたら、ジャボッ。氷が割れて、ユリカモメは水面に落下。気付くと、あっちでもこっちでも、ジャボッ、ジャボッ。ユリカモメの体温か体重かで、氷が次々と割れていっていた。
ユリカモメは、また氷の上に飛び上がるだけで、ぜんぜん平気。人間には危険なので、真似しないように。
日本野鳥の会神奈川支部は、毎年、BINOSという研究年報を出版している。毎年100ページ以上の雑誌を作るだけの論文や記事が集まるとはすごいと思う。また、それを編集して出版するパワーがあるんだから、なおすごい。
で、この雑誌創刊号から愛読している。定期購読と伝えておけば、毎年頼まなくても送られてくるので、とっても楽ちん。今年の号が、今日手元に届いた。2005年の号が、2005年中に届くんだから、これまたすごい!
今号の一押し、ってゆうか一番インパクトがあったのが、こまたんの論文。こまたんというのグループ名で、神奈川県を中心にアオバトの調査をしている。大磯海岸で海水を飲みに来るアオバトを数えたり、その繁殖地を探したり。さらには『アオバトのふしぎ』(エッチエスケー)という本を出版したりもしている。アオバト調査おたく集団とでも言おうか。
そのこまたん、ついに関西に進出してたらしい。今回載っているのは、2004年度冬に京都御苑のアオバトを調べた結果。個体数を数えてるは、採食行動を観察してるは、果ては水浴びや水飲みの観察記録まで載っている。さすがアオバトおたく集団!
それにしても、冬に都市公園でアオバトの群れが観察されるって、関西では当たり前なんやけど、関東では見られないらしい。東西でそんな違いがあるとは知らなかった。
今日も昼間はカヤネズミの巣さがし。奈良盆地の中央部にある馬見丘陵をウロウロ。
縦横に車道が走り、周辺も内部もどんどん開発されてる馬見丘陵。それでもカヤネズミの巣が見つかる。ってゆうか、けっこう簡単に見つかる。
といっても、個々の生息地はとーっても狭い。大部分は10haに満たないユニット(車道や住宅地などで分断されていない林や農耕地のかたまり)で、その中にわずかに散在している草地にかろうじて生き残ってる感じ。10年後も生息してるとは思えない場所ばかり。
夕方、帰ってきてからはスナネズミと遊ぶ。パンをもらっていた。喜んで食べる。リンゴも好きらしい。植物園で拾ってきたオリーブの果実を入れたら、これも食べる。こんなん食べたら、太るんじゃなかろうか?
さて、話はかわって、全国7119名の難読地名ファンのみなさま。今回も奈良盆地中央部の町、河合町と上牧町から。また小さな町なので、難読地名も一つずつ選びました。読めるかな?
穴闇(河合町)、中筋出作(上牧町)
後の方は、いろんな読み方ができるから、かえってわからなくなるって感じ。
カヤネズミの巣を求めて、太子町から河南町を縦断。しかし、今日は散々やった。雨は真っ昼間から雪へと変わるし。めちゃめちゃ寒いし。そして道には迷うし‥。
太子町から河南町へ、風土記の丘を抜けようと思ったのが間違いの元。公園の中からの2本以外は、抜けられる道はないらしい。田んぼの脇を抜ける道を進んで行って、行き止まりで引き返す事4回。4回目には腹が立って、強引に進んでみたけど、密生したササ薮に立ち往生。仕方がないから引き返す…。おかげで、全身ビショビショ。濡れるし、寒いし、凍死するかと思った。
それだけ、いろんな谷に入ってみたけど、カヤネズミの巣は結局見つからず。いないんじゃないかと思うなー。
やがて雪はあがり、歩いている内に、おおむね服とジーパンは乾いてきた。河南町では、3ヶ所でカヤネズミの巣を発見。なんで風土記の丘にはいないのかな?
帰りのバスに乗って、ようやく生きかえった。暖房はありがたい〜。
今日はいろんな面で、いろいろあった。その中から、とりあえず3題話。
朝、植物園をウロウロした。地面に、やたらと頭のでかいカラスがいるな〜。と思ったら、のどに食べ物をいーっぱい詰め込んだハシブトガラスだった。
のどが目一杯ふくらんでいるから、いつも見かけるハシブトガラスとはぜんぜん違う顔。地面をつついては、何かを盛んにのどに入れてる。何かな〜、と思って近づいたら、地面に落ちてるオリーブの果実だった。
原産地では知らないけど、日本ではカラスが種子散布をしてくれそう。
昼過ぎ、ウミガメの剥製が持ち込まれた。家にある祖父の形見のウミガメの剥製を寄贈したいと言われたものの、産地も採集日も不明。珍しい種なら寄贈を受けてもいいが…。とりあえず同定してから考えるので、頭部上面と背甲の写真を見せてくださいって言ったら、持ってきてくださった。
電話では、てっきりタイマイだと思っていたけど、包みがやたらと大きい。あけてみると、アオウミガメだった。とたんに掌を返したように、ぜひ寄贈してください! 持ってないので…。
と、そのまま置いて帰ってもらおうと思ったら、今日は一度持って帰ると。なんでも、しばらく放ってあったので、最後にお正月のお雑煮をお供えするそうな。そういう習慣があるのか‥。
夕方、ミツユビカモメの死体が届いた。ミツユビカモメも持っていないので、嬉しい。箱には、食品と書いてあった。まあ、食べられなくもないね。
とある団体のニュースレターを、なにげなく見ていた。すると、「死ぬまでに見たい」というタイトルが目に入った。
植物好きが書いた文章。死ぬまでに見たい植物をリストアップしたら、115種になったんだとか。
絶滅危惧種ばかり追い求める輩は邪道であり、ありふれた「雑草」をじっくり観察することこそ植物好きの本道である。てな出だしだから、なかなか可愛い。
その気持ちはよく分かるぞ〜。珍鳥ばかり追い求めずに、身近な鳥をよーく観察しよう。そっちの方が面白い! てなことを人には言いつつ、やはり初めての鳥に出会うと嬉しいし…。
そういえば、中高生の頃は、毎年正月に今年ライフリストに加える鳥20種を選定してたっけ。また作ってみようかな〜。
せめて大阪で繁殖記録のある種は全部見たい。数えてみると抜けてるのが5種もある。ミゾゴイ、クマタカ、ヨタカ、ヒメアマツバメ、ブッポウソウ。なんせ止まってるor浮いてる状態で見ないとライフリストに加えないから。飛んでるのも見たことないのは、ミゾゴイとブッポウソウ。がんばれば植物園でも見られそうやけど…。
さて、この植物好きの御仁。初めて出会う植物であれば、移入種であっても嬉しいらしい。さすがは植物好きの本道。
ドバトを観察しても、観察した鳥のリストに入れない鳥屋に見習って欲しいところ。
桜井市の山手にある倉橋溜池に行った。周囲は公園のようになっている。トイレがあったので、入ろう…。と思ったら、入口のベンチにノートが落ちてる。
コクヨのウォータープルーフのレベルブック。要するに防水仕様のフィールドノート! 防水仕様はけっこう高価なはず。
それはともかく、フィールドノートを落とすなんて! 自分の持ち物の中では一番大切。落としたらきっと泣くに違いない。
というわけで、持ち主がわかるかどうか、中をチェック。コンクリートがどうしたとか、年金手帳がどうしたとか書いてある。仕事のメモが書いてあるのかな〜。貴重なデータが詰まってるってわけではなさそうやけど…。
それでも、本人の元に届けたいけど、名前がない。連絡先がない。悩んだ末に、元の場所に置いてきた。
すでに何人もが、同じような判断をして、置いておいたのかも。
自分のフィールドノートには、名前と連絡先を書いておこっと。
さて、話はかわって、全国7118名の難読地名ファンのみなさま。今回は奈良盆地中央部の町、川西町と三宅町から。小さな町なので、難読地名も一つずつ選びました。読めるかな?
吐田(川西町)、伴堂(三宅町)
どちらもなかなか手強い。最初は、読みと漢字が結びつきませんでした。
植物園をウロウロした。木の果実を見て回っているのだが、双眼鏡もぶらさげている。
相変わらず、大きなカメラを持ったおじさんが多い。近頃はもっぱら池の端で上を見上げている。どうやらタカを狙っているらしい。植物園には毎年冬になるとタカがやってくるけど、こんなにタカ狙いのおじさんが多いのは今年初めてと思う。
風が強くて、ものすごーく寒いのに、ずーっと待ってる。おそらく毎日待ってるから鍛えられてるに違いない。
池では、大きな除雪車みたいなのが2台浮かんで、作業中。枯れたハスの刈り取り。以前は毎年刈り取っていたものだが、近頃は数年に一度しか刈り取らない。予算不足なのか? 面倒だからか?
おかげで毎年刈り取っていた頃よりは、ハスの生える面積が増えた。冬も隠れる場所があるので、コガモやバンは喜んでいる気がする。でも、何年も放っておくと、密生しすぎて、鳥が入りにくくなる。そろそろ刈り頃だったのだろう。
作業で底の泥が舞い上がっているのか、池の水が白い。
肝心の木の実はというと、
多くの木が葉っぱを落とし、果実も赤や黒に色づいたので、果実の数が数えやすい! 今年は果実がたくさんあるけど、ヒヨドリは少なめ、ツグミやシロハラはおらず。というわけで、果実はまだあんまり喰われずに残っている。予定では、3月頃まで残るはず。
今年は、ツグミだけでなく、他の冬鳥たちもあまり来ていない。ビンズイはいないし、ヤマシギやトラツグミ、ヒガラにも出会わない。でも、キクイタダキはいる。枝先をチョコチョコしている姿は、可愛い。
みんなでじーっとタカを待つより、キクイタダキの写真を撮ればいいのに…。頭頂の赤を撮すのを目指すとか。
生駒山地の東麓を、北から南へ縦断した。気温は低いし、風は冷たいし。フリーズ着た上からダウンジャケットを着込んで出発。
いきなり登り。暑い暑い。ダウンを脱ぐ、フリースも脱ぐ。でも、登りが一段落すると寒い。ダウンを着る。また登り。暑い! またダウンを脱ぐ。次は下り。寒い! ダウンを着る。
冬は、着たり脱いだり忙しい。
川を発見。○○洗いをする。小さいのが2匹採れたので、それなりに満足。でも、手が冷たい。凍傷になりそう〜。急いで拭いて、手をポケットに入れて、ギューッと握る。しばらくすると復活。
また川を発見。○○洗いをする。採れない。手が冷たい。手をギュー。川を発見。○○洗いをする。手が冷たい。手をギュー。以下、4回繰り返し。
だんだん水をあんまり冷たく感じなくなってきた。ろくに拭かずに、手をギューッとするだけで、復活するようになってきた。
慣れか? 麻痺か?
冷たかったけど、3ヶ所でヒメドロムシをGETできて、ちょっと満足。
中高生と一緒に化石採集に行った。山手の工事現場なの?って感じの場所で、斜面が削り取られて、下に石がゴロゴロ。その石を割って化石を探す。
なんでも直径30cmからのアンモナイトが採れたことがあるとか、モササウルスの骨格が出たことがあるとか聞くので、ちょっとワクワク。
でもまあ、団体で行って採れるのは、生痕化石の他は、ナノナビスなどの二枚貝が大部分。あとは、時々アンモナイトの断片や、巻貝ってとこ。
慣れた人は、落ちている石をチェックして見つけたり、効率よく石を割って見つけていく。でも、そこは慣れない者の集団。とにかく石を割るんだろうってことで、ガンガン石を割っていく。気が済むまで小さく割っていく。化石があっても割ってるんだろう。化石を探すのが目的だか、石を割るのが目的だかわからない。
ジッとしてると寒いけど、石割してると少しは暖かい。石割はなぜか達成感もあるし。まあ、化石が見つからなくても、石を割っていたらいいか〜。
みんなで大和川水系の水質と生物を調べるプロジェクトを進めている。今日は、4回目の中間発表会。この4月からの成果を報告する。
昨日までヒーヒー言いながら作ってきた、ため池の鳥、アオガエル類、カヤネズミの分布図を発表。ついでにアライグマ、ウスイロオカチグサ、イチョウウキゴケの分布図も発表。何が専門だかわからんな〜。
ちなみに他の人からは、水質の発表のほか、ヒメドロムシ類、淡水魚類、タニシ類、スクミリンゴガイの分布図が発表された。
タニシ類の分布図を見るに、マルタニシは南部を中心にパラパラ分布してる。むしろオオタニシの方が少ない。北部に3地点だけ。
スクミリンゴガイは、奈良盆地の南よりを中心に分布。奈良盆地北部には少ないし、大阪側では石川水系にまったくいない!
不思議なことに、この分布図はアライグマの分布図に似てる〜。移入種つながり?
今年の5月〜6月にかけて、大和川水系(と言いつつ主に奈良盆地)のシュレーゲルアオガエルの調査をした。
調査が終わって、はや半年。今頃になって、そのまとめの真っ最中。なんせ明日、少しはまとめて発表しないといけないので、大あわて。
と、ほぼ同じ事を先週も書いた。先週は、ため池の鳥調査、今週はシュレーゲルアオガエルの調査。考える見ると、今年はみんなで分担しての調査だらけで、調査にまとめにと、大変忙しい。
ため池の鳥の調査がかなりうまくいったのに対して、シュレーゲルアオガエル調査はいくつか問題点が。
まず、結果的に奈良盆地は精力的に調査したけど、大阪の調査をすっかり忘れてた…。
さらに根本的な問題点は、シュレーゲルアオガエルの卵塊調査のはずが、なかなか卵塊が見つからなかったこと。敗因は、予想外に田んぼに水が入るタイミングが遅かったことか。6月後半になってようやく水が入る場所が少なからずあるんやから!
というわけで、どうやらシュレーゲルアオガエルは、水が入るのを待ってから産卵してるらしい。つまり調査に行ったときにたまたま水が入ってたらシュレーゲルアオガエルは記録できるけど、入ってなかったら見つからない。
分布図は作ったものの、生息してるかどうかよりも、水が入るのが早かったかどうかを示しているような気が…。
それでも、奈良盆地の山手にはグルーっと一通り分布してるらしい。それなりに健在でなにより。
でっかいナガスクジラの骨を組み立てて、ぶら下げるという大胆な計画を進めてたりする。重さを見積もったら、骨だけで約1トン。支える部品の分を足して、余裕を見たら、約1.5トンといったところらしい。
で、それをぶら下げて大丈夫かを計算したのを見せてもらった。いわゆる今話題の構造計算ってやつ。
なるほど、マスコミの言うことは正しい。素人が見ても何の事やらさっぱりわからん。
何の事かはわからんが、ぶら下げても大丈夫という結論らしい。
きっと、今問題になってるビルも、こんな調子でほとんどの関係者は、安全なのかどうなのか理解できないまま建てたんだろうな〜。てなことを考えると、ちょっとドキドキ。まあ、大丈夫なんでしょう。
大和川に行ったら、カモメがたくさん来ていた。冬だね〜。ユリカモメは、まだ暖かい10月からたくさん来るから、来ても冬の使者って感じがあまりしない。でも、カモメがたくさん来たら冬って気がする。大和川河口では、11月の終わり頃から増えてくるので。
と言う風に、カモメについて書くといつも思うこと。カモメという言葉は、カモメ科の鳥の総称としても使うし、その中の一つの種Larus canusを指すこともある。上の文章は後者なのだけど、一般的には総称として用いられることが多い気がする。
私の記憶が確かなら、たしかLarus canusの標準和名として、マカモメが使われていた時代があったはず。きっとマガモと同じノリのネーミングだろうから、漢字にしたら真鴎。この言い方は誤解がなくて便利。なんでマカモメをやめてしまったんだろう?
似たような問題が生じそうな種としては、ハヤブサ、キジ、クイナ、アジサシ、ウミスズメ、ツバメ、ツグミ、ホオジロなんかがありそう。ぜんぶマを付けてみよう。マハヤブサ、マキジ、マクイナ、マアジサシ、マウミスズメ、マツバメ、マツグミ、マホオジロ。何か変…。やっぱりやめとこうか。
でも、コシアカツバメやイワツバメではなく、“ただのツバメ”と言っていたら、“タダノツバメ”と覚える人がいたりして不便なんだが…。
アライグマといえば、ラスカル。ラスカルは可愛い。ってわけで、一時、ペットとして人気が出たものの、飼いきれなくて、野外に放されて、今では外来生物法で特定外来生物に指定されるまでになってしまった。
そもそも、ラスカルの話自体、小さいアライグマを保護したのはいいものの、大きくなってきて、飼いきれなくて森に放す話だったはず。アメリカの森に放すはいいけれど、日本の森に放すとは、えらい無責任。
そんな無責任な人間が悪いのだけれど、やっぱり野生のアライグマが日本にいるのは、日本の生態系保全の観点からは困りもの。駆除もやむなしと思うのだけれど。ラスカルイメージが強いせいか、アライグマの駆除には相変わらず強い抵抗があるらしい。
それはさておき、じゃあアライグマが日本で野生化してどんな問題があるねん! と問われた時、アライグマの生態から充分推測はできるものの、きちんとしたデータでもって立証するのはなかなか難しそう。
とはいうものの、これは他の外来種問題でも言えるわけだけど、悪影響が立証できてないからといって放置してると、手遅れになる。とってもジレンマ。
たとえば北海道で、アライグマが巣を襲ったことでアオサギのコロニーがなくなったという話がある。充分信憑性のある話だと思うけど、アライグマが巣に登っている場面は確認されてないらしい。そんなわけで、けっこう反論があるんだとか。
で、ここからが本論。
北海道の話は知らないけれど、関西でオオタカの巣に登ったアライグマの画像を見たことがある。今日、とある集まりでこの話。きちんと引用できる形で発表しようね、ということになった。
10mほどのオオタカの巣に登るんだから、アオサギのコロニーに入り込んだアライグマが、巣に登って卵やヒナを捕食するという推論は、きわめて自然と思うな〜。
ちなみに、自分の目で見た例では、ネコがキジバトの巣に登るのなら見たことがある。キジバトが巣で鳴いたのを、下を通っていたネコが気付く。上を見たネコは、すぐさま5mほど幹を駆け上って、キジバトの巣へ。キジバトはあわてて飛んでいった。
ネコですらこう。いわんやアライグマをや。下から存在がわかるような大きな巣なら、アライグマに襲われる可能性はかなりあるんじゃないだろうか?
この秋は、カヤネズミの巣を探し回っている。いきおい草むらの中に突進していくことになる。もちろん、ススキやオギなど、カヤネズミが巣をつくりそうな草が生えてる草むらの中に入るのだが、そこには、ひっつきむしが待ちかまえているわけ。
そもそも、ひっつきむしは、動物にひっついて、どこかで離れる事で、種子散布する植物のはず。ところが、中にはさーっぱり離れようとしないひっつきむしがいる。ひっつきむしの本道を考えると、いかがなものか。ほんと困ったもんだ。
そこで反省をうながすべく、ワースト3を選定することにした。なお、おもに現在の奈良盆地の河川敷と山手の農耕地周辺を基準に選定している。他の地域、他の環境、他の時代には当てはまらないので、ご注意いただきたい。
それでは、ひっつきむしワースト3
▼第3位:コセンダングサ(もしかしたらセンダングサ?)
休耕田とかに多い。細長くて、先にトゲが2つ付いている。花序の先にたくさん付いてるのが、一度に引っ付いてくる。針をたくさん刺したみたい。薄着の時は痛いねん! フリースやセーターに付くと取りにくいし〜。
▼第2位:アメリカセンダングサ
河川敷にも、農耕地周辺にも多い。コセンダングサを幅広くした感じ。角を2本生やした面長のヤギみたい? コセンダングサ以上にトゲが長く、服2枚を貫いて肌に刺さる。チクチクして気持ち悪いねん! これまた、一度付くとなかなか取れない。
▼第1位:アレチヌスビトハギ
いわずと知れた今や一番よく知られたひっつきむし。どこにでも、たーくさんある。これはほんまに取れへん! 洗濯しても引っ付いている。おそらく我が家のタンスには、たくさんのアレチヌスビトハギの種子が入っているに違いない。部屋の中で発芽しないことを祈ろう。
夕方、山田池公園に行った。朝から雨だったので止め!と思ったけど、やっぱり行くことに。
山田池公園には、サギのコロニーがあるし、カワウの塒があるし、カラスの塒もある。いろんな鳥が、それも大きめの鳥が集まるわけ。鳥のバイオマスの密度を夜に測ったら、かなり高いに違いない。
そして、大阪では、山田池公園でしか見られない鳥がある。ミヤマガラスとコクマルガラス。なぜかはしらねど、大阪ではここだけがミヤマガラスとコクマルガラスの集団塒として知られている。ちなみに塒は大阪府でも、もっぱら京都府側の農耕地で採食してるらしく、昼間はあまり見られない。
ミヤマガラスは、公園の北側車道の電線に並ぶらしい。雨の中を歩いて、ビショビショになりながら到着したのは、午後4時半頃。すでに辺りは薄暗くなってる。でも、どうせカラスは黒いから、薄暗くて色がわからなくても大丈夫。
予定通り、電線にカラスがたくさん並んでいる。よく見てみると、その大部分がミヤマガラス。ところどころにハシブトガラスやハシボソガラスも混じっている。ハシブトガラスとミヤマガラスを並んでいるのを見たのは初めて。かなり大きさがちがう。さらによーく探すと、コクマルガラスも見つかった。
カラスが何かの拍子に一斉に飛び立つ。ミヤマガラスは尾が短いようで、飛んでいても割とわかる。遠くを見ると、ミヤマガラスの群れが飛んでいる。ちょうど塒に向かうユリカモメのように鳥柱になっている。
寒かったけど、カラス4種が乱舞するのは、なかなか豪華で楽しかった。とっても寒かったけど。カラス4種の識別の研修にもいい場所。寒いけど。見に行くなら、雨の日は止めた方がよさそう。風邪ひくし。
桃ヶ池に行った。釣り人が並んでいる続きに、同じような顔をして、アオサギが並んでいた。自分で魚を採ってるというよりは、釣り人から魚をもらおうと待ちかまえているんだろう。
アオサギが、釣り人の側で、魚をくれるのを待ってる話はよく耳にするけど、こんな近所にもいたとは知らなかった。
釣り人から2m位しか離れてなかった。手づかみ捕まえられそう。
時間がなかったので、その後の展開が見られず、残念。
朝からずーっと、ため池調査の結果の分布図を作る。白地図の上に、プロットを置いていく。
位置情報を入れたら、プロットしてくれるソフトがあるんだけど、位置情報を拾い出して、入力して、という手間を考えると、急ぎの時は手作業の方が早い。だいたいの場所しかわからなくても、エイヤ!っとプロットできるし。
オオバン、コアジサシ、サギ類、カワウ、バンときて、残るはカルガモとカイツブリ。これが手強い。ってゆうか、一番多く記録されてるから大変。
でも、できた分布図をながめるのは、なかなか楽しい。関係なさそうな種間で、似たような分布傾向があったり。
さあ、あとひとがんばりだ!
明日までにできるかな〜。
今年の4月終わり〜8月始めにかけて、大和川水系(つまり奈良盆地と大阪の南河内辺り)のため池の鳥の調査をした。
調査が終わって、はや約4ヶ月。今頃になって、そのまとめの真っ最中。なんせ今週末に、少しはまとめて発表しないといけないので、大あわて。
何人が調査に参加して、何カ所のため池を調査したかも、さっきようやくわかった。
調査参加者は15組19名。調査した池の数は、約900ヶ所!
奈良県のため池の数は、1999年時点で約6500。それに比べたら少ないかもしれない。小さいため池はあんまり調査してないし、調査し切れてないエリアもある。でもまあ、主だったため池はほとんど調査したと言ってもよさそう。
栄えある「調査ため池数ランキング」のトップの座を飾ることができ、ちょっと満足。
思い起こせば、よりによって一番暑い7月終わり、炎天下の中を、ため池を求めて奈良盆地をさまよい歩いたものだ…。
夏のため池調査って、ため池間の移動が疲れるんよね〜。
なぜかスナネズミが2匹やってきて、テーブルに乗っていた。
ジャンガリアンとかって、昼間はたいてい寝てるように思うけど。スナネズミは昼間も活動的。餌食べたり、紙を細かく裂いたり、ずーっと忙しそう。
さて、データ整理とかしなくてはならないんやけど、ふと気付くとスナネズミをながめてしまう。熱心に何かしてるネズミは可愛い。
あ、データ整理しなくちゃ。
うーん、可愛い。
そんなわけで、テーブルの上に乗せておくと、作業の妨げになることが判明。向こうの方に置いてみる。でも、カリカリと音がする。気になるな〜。
昼間はにぎやかだったスナネズミ、陽が暮れると大人しくなった。昼行性なのかな?
それはともかく、忙しいときは、あまり身近に置いておかない方がいいと思う。
おじいさんがやってきた。80歳は越えてそう。亀の甲羅を持ってきた。よく見ると、なんやら中国の古い文字、らしき妙な文字が掘ってある。もしかしたら、殷代の甲骨文字では!
とまあ、そういう相談。事前に電話で相談を受けていたから、心の準備だけはできている。物を見ないと何とも言えないけど、たぶん観光客向けの偽物でしょうね。と口を滑らしたら、じゃあ実物を持ってくると言う話に。実物を見ても、確実に偽物とわかる可能性はあるけど、本物かどうかはわからないから、考古系の博物館に〜。と言ったが後の祭り。で、今日、持ってこられた。
付き添いの方と二人で来られた。確かにカメの甲羅。表面に読めない文字が掘ってある。妙に綺麗。接着剤で補修した跡がある。本物とは思えない…。
中国人の知り合いに見せたら、観光客向けにたくさん売ってると言われたらしい。模型が趣味の家族には、数万円出せば作れると言われたらしい。
それでも、おじいさんは本物かもという思いが捨てられないらしい。
本物の可能性を色々と説明してくださる。本物やったら中国政府に押収される恐れがあるから、中国に持っていって鑑定することはできないそうな。隣では付き添いの方が、ずーっと笑って、首を振ってる。
まあ、やたら綺麗けど、新しそうな補修の跡があるけど、本物をクリーニングしたり、補修したのかもしれないし。数万円で作れるかもしれないけど、だからと言って偽物と決まったわけではないし。
無理に偽物って証明しなくてもいいか。
もしかしたら本物かも。ずーっとそう思っていてもいいような気がした。
二日間に渡って、奈良盆地の南西部を、南から北に縦走した。って書いてもわかりにくいな。御所市から葛城市にかけて、西にある山のふもとを縦走って書けばわかるかな。
おもな目的は、カヤネズミの巣探しと、ヒメドロムシ採集。初夏にも縦走したのだが、その時の目的は、ため池の鳥調査と、シュレーゲルアオガエル探し。目的が違うと、微妙に寄りたくなる場所が違ってておもしろい。
カヤネズミの巣は、農耕地と山林の境目にあるススキの草地が狙い目。できるだけ山際を歩くことになる。そして、川を渡るたびに、ヒメドロムシを狙う。
結局、カヤネズミの巣を7ヶ所で見つけ、ヒメドロムシを9ヶ所で採集した。
カヤネズミの巣は、御所市南部から葛城市北部まで、万遍なく確認できたが、生息地は極めてまばら。多少見逃している場所はあるだろうが、カヤネズミがいそうな場所は、ほとんどチェックしたと思う。どうもカヤネズミは、所々に残された草地に、かろうじて生き残っている感じ。草地がパッチ状にしか残っていない上に、けっこう車道が東西に走っているので、個々の生息地はしっかり分断されていそう。
河川敷のカヤネズミだけでなく、山際のカヤネズミも、生息地の分断が進んでいそう。
長期的に見ると、生息地が狭い場所では絶滅し、広い場所でも互いに行き来がないので、生息地ごとの遺伝的な組成がかなり変わっていきそう。
種分化が進むかも! 絶滅しなけりゃね。
ぬか床が出てくる本を読んだ。
我が家にもぬか床があるので、自分のところと比べて読んでしまう。
我が家のぬか床は、勝手に卵も出てこないし、変な人も出てこない。変な音も出さない。とっても良いぬか床だったらしい。
さらに本に出てくるぬか床は、毎日、朝と夜にかき回す必要があるらしい。そういえば、そんなことをテレビで聞いたこともある。
我が家のぬか床は、2〜3日に一度しかかき回されない。でも、機嫌良く漬け物を作ってくれる。やっぱり良いぬか床だ。
さて、本を読んでて一番驚いたのは、むしろ次の点。なんでもぬか床が活躍する、つまり野菜が漬け込まれるのは、春から秋なんだそうな。冬の間は冬眠。ってゆうか放っておかれて、野菜も漬け込まれないらしい。で、春になったら、ぬか床開き?みたいなのをするらしい。
我が家のぬか床君が活躍するのは、むしろ冬な気がする。まあ、夏の間も活躍するけど、冬はもっと活躍する。漬け込む野菜の旬でもあるし、やっぱり冬がぬか床シーズンなんじゃ〜?
ちなみに、夏の間の我が家のぬか床は、冷蔵庫の中。冬になると外に出る。冬の間の方が手入れがしやすいから、よく手入れされたりするんだな。
さーて、そろそろぬか床を冷蔵庫から出そうかな。
鳥の世界でハンドブックというと、ぜんぜんハンディーではない大作を意味する。で、その馬鹿でっかい本が1冊到着。
世界のすべての鳥を網羅するという大事業がある。最初の出版が1992年。2005年にようやく10巻目に到達。1年ちょっとに1冊のペース。全16巻の予定で、サイト(http://www.hbw.com/hbw/)を見るに完成するのは2011年。刊行が開始されたときは、完成するんかいなと思ったけど、ここまでくると完成が見えてきた気がする。
10巻目でようやく、ツグミ科に到達。8巻以降の後半はずーっとスズメ目が続く。スズメ目って鳥全体の半分以上を占めるんだねぇ、と改めて驚く。
この本は、世界の全種が載ってるから便利〜。ツグミ科まではなんでも聞いて!って感じ。
ちなみに第1巻からずーっと買ってるので、出版社のリストに載ってるらしい。今回の巻を申し込むのを忘れていたら、出版社からメールが来て。送ってくれ〜、金はクレジットカードで、って応えたら、すぐに送ってきた。忘れてても大丈夫とは楽ちん。
朝から、おじさんが3人やってきて、骨たちを箱に入れていく。それぞれの大きさに合わせてあつらえられた箱に入って、中で動かないように固定されて、蓋をされて、紐でくくられて、トラックの中へ。
そして、夕方、骨たちはいずこかへ連れ去られてしまった。
なんでもINAXギャラリーとかいう場所で、「小さな骨の動物園」展というのが開催され、それに出演するんだそうな。12月2日から2月17日まで、INAXギャラリー大阪に出演。それで終わりかと思ったら、3〜5月は名古屋で、6〜8月は東京でと、地方巡業も控えているらしい。
気軽に送り出したけど、帰ってくるのは来年の秋。思いの外、長い出張だー。元気で帰って来いよ〜。
アカウミガメ君とアミメニシキヘビ君、小さい子たちをヨロシクね〜。ってゆうか、大きい二人は、小さな会場にたどりつけるんだろうか? エレベーターに乗れなかったら、帰って来いよ〜。
今月の始め、ジムグリをもらった。充分大きいけど、うっすらと幼蛇の時の模様が残っていてなかなか綺麗。ジムグリにしてはちょっと気が強くて、のぞいていて顔をかまれた人もいるけど、やっぱり可愛い。
で、本来ならすぐに冷凍して殺して、標本にするところを、もらった入れ物のまま机の上に置いておいた。
時々のぞいてみる。寒いからかおとなしい。ちょっと出して遊んだりもする。
さて、今日は昼間出かけていて、夕方帰ってきた。机の上を見ると、ジムグリの入っているはずの入れ物の蓋が開いている! なんせコーヒーの粉が入っていた缶。蓋は簡単に開く。
中をのぞくと、ジムグリがいない。誰かが持ち出して遊んでいるとか、親切にも標本にしてくれたとか。いや、普通に考えたら逃げたのでは…。
逃げたとしても、部屋のどこかに隠れているヘビを見つけるのはほとんど不可能。悩んでも仕方がないので、忘れることにしよう。
と、自分なりに解決してから、約30分後。Nさんがやってきた。
廊下にジムグリがおったで〜。と、手にはジムグリ。
見つかってよかったよかった。見つけたのがヘビが平気なNさんで、よかったよかった。
高校の生物部の研究発表会に出席した。研究発表が9題あって、その後に活動報告が9題。最後に講評とか、表彰があっておしまい。
昼休みをはさんで、朝10時から夕方の4時まで、ずーっと座って話を聞いてると、けっこう疲れる。日頃、他人の話を長時間大人しく聞いてることがないからに違いない。
たしか発表は、ほとんどすべてパワーポイントを使って、フォントやアニメにも凝って、なかなか綺麗に作ってある。難点はと言えば、観察や実験の方法の説明が足りないこと。いつ調査したのか、何匹を対象にしたのか、何回サンプリングしたのか、肝心なことがわからないので、結果をどう評価したらいいのかわからない。
でも、まあ、そうした難点はあるものの、それなりに時間をかけて、それなりにおもしろい発表が並ぶ。まあ、結論はあまりに大胆だったりするけど。
一番突っ込みたくなったのは、骨格標本を作ってみましたという発表。作り方を話してくれるのはいいんだけど、初心者が骨格標本を作るなら、魚がお薦めです!と断言してたこと。うーん、骨が多くて、頭がバラバラになる魚は、一番初心者向きとちゃうやろう〜。骨の数が少ないカエルの方が簡単じゃろ。まだ、ネズミの方が簡単じゃろ。
2月にカワウを見に行くことになっていた。すっかり忘れてた。あわてて、企画の内容を考える。
とりあえず、橿原神宮に行くとしよう。ここならカワウ以外の鳥もいるし、カワウの繁殖地でもある。2月なら、そろそろ繁殖を始めてる個体もいるだろう。
せっかくなので、ねぐら入りを見ようかな。高空を飛んできた、カワウがねぐら間際で急降下するのは恰好良い! 近ければギューンという羽音まで聞こえる。おそらくカワウの一番恰好良いシーンに違いない。
塒入りと言えば、カワウだけでなくサギ類のねぐら入りも見られるだろう。遠目のシルエットでカワウかサギ類かを見分けるというマニアックな楽しみもある。
カラスの集団ねぐらもできるから、カラスの大群にも期待できる。これまた、遠目のシルエットでカラスかカワウかを見分ける楽しみもある。
橿原神宮の森ではムササビの記録もあるから、運がよければ見られるかも!
うーん、なかなか盛りだくさんの良い企画だ〜。唯一の問題は、死ぬほど寒いだろうってこと。特に陽が落ちると寒いだろうな…。
なんでも、こっちが思い浮かべた物を、20の質問で当てるというゲーム機があるらしい。テレビでその機械と人間が対抗して当てられるかを競っていた。
おもしろそうなので、同じ事を友だちとやってみると、かなり楽しい。
当てられる側よりも、当てる側が楽しい。どんな質問をしようかと考えるところは、けっこう頭脳ゲームの要素もありそう。
で、生きもので同じようなゲームをしたら、おもしろいんじゃないだろうか?
まず、一人が生物の種名を一つ決める。もう一人は、20回質問してそれを当てる。ただし、質問には制限をつけて、
・質問は、YesかNoで答えられる質問のみ。答える側は条件付きのYes/Noの場合は、その条件を明示する。
・種名自体や下位の分類群名に関する質問は禁止。ただし、界、門、綱まではあり(目もあり?)。
鳥だけでやってみるとか、昆虫だけでやってみるとかしたらおもしろそう。その場合は、質問が20もあると多すぎるかな〜?
このゲームは、ネットでもやれそう。
複数参加にして、質問権を順番に回していくのも楽しいかな? 回答権はいつでも全員にありでいいかな。
これって結局、生物名の検索と同じなんね〜。検索ゲームとして博物館の展示を考えてもいいかも。
自然史学会連合という怪しげな団体の講演会が、講堂で一日中あった。いい機会だし、本を売りたいけど、売り子の手配ができない〜、っていう団体もいるというので、本屋の出店をだした。
トイレと昼食以外は、ほぼずーっと出店の店番。出店を離れたら、本店の本の整理や商品補充。というわけで、一日中、本を売っていた気がする。
と、一日がんばった割には、売上は伸びず。敗因は、客層の中心が常連組だったからか。売りつけようとしても、すでに持ってると言われることが多い…。
そんなわけで、店番をしつつもその実態は、講演に飽きて出てきた子どもの子守がかなりのウェイトを占めていた気がする。なぜか双六もした。1勝3敗。なかなか勝てなかった。
講演者の本を並べたら売れると思って、在庫を探したが、和田恵次さんと上田恵介さんの著書しかなかった。とりを飾った日高敏隆さんの本を仕入れておけば、きっと売れただろうに、仕入れるのを忘れてた…。
その日高さん、講演の中で、『帰ってきたファーブル』を宣伝したらしい。だから言っておいてくれたら仕入れたのに〜!
大阪鳥類研究グループの集まりで、鳥の羽根の勉強会。まずは、いろんな部位の名称、風切羽や尾羽の枚数。羽根で見分ける性別や年齢などの確認。
それから、実体顕微鏡で羽根をながめて。最後に電子顕微鏡で羽根をながめた。
電子顕微鏡では、鳥の羽根の構造色の元になってる構造を見てみるのが目的。コガモの翼鏡、キジの雄の緑の部分、ハシブトガラスの青い光沢のある部分、オオルリの尾羽の青い部分、カワウの光沢のある黒い羽根、なんかを見てみた。
コガモの翼鏡の小羽枝の先には、四角い小さな鏡みたいなのが連なってる感じ。キジの場合は、それが四角いユニットに分かれてなくって細長い鏡みたいなのが付いてる。ハシブトガラスの羽根の小羽枝の先にも細長いものが付いているけど、先が細くなっていてギザギザしてる部分がある。カワウもハシブトガラスに似た感じかな。
オオルリは、普通の小羽枝で、むしろ根元が太くなってる。あとから、実体顕微鏡でながめてみて気付いたんやけど、オオルリの尾羽の青は構造色ではないってことでは! なぜか、ずーっとオオルリの青は全部構造色だと思っていた。
構造色って、その電顕で構造を見たら、どんな色に見えるのか簡単にわかるのかと思っていたけど、いまひとつわからなかった。なかなか奥が深い…。
近頃、風力発電用のでーっかい風車が、あちこちに立っている。けっこう並んで立っている。放射能漏れはないし、二酸化炭素は出さないし、河川生態系を破壊することもないし、たいへんけっこうな発電システムではある。
でも、鳥にとっては迷惑な点もあって、少なからぬ鳥が風車に衝突して死ぬらしい。
せめて大量の鳥が通過する渡りのコースは避けて欲しいとか。多くの鳥が集まる場所の近所は避けて欲しいとか。鳥屋からの意見が聞かれるようになってきた。
でもまあ、大阪市内にはでっかい風車はないし、どこか遠くでの出来事のように思っていたんやけど、さにあらず。恐ろしく身近な事であった。
長居植物園の芝生広場に、時計が立っている。電力は、太陽光発電と風力発電らしく、ソーラーパネルの上に小さな風車が付いている。風車と言っても、直径50cm程度の小さなもの。
昼過ぎ、1羽のドバトが運び込まれてきた。まだ生きてるけど、左の翼が根元からとれている。もってきたおじさんによると、群れで飛んでいたドバトの1羽が、風車に突っ込んでしまったらしい。
今日はさほど風はないし、そもそもあんなに小さな風車。それでも衝突すると、翼がとれてしまうほどのダメージがあるらしい。
そのドバト、運び込まれてしばらく生きていたが、みるみる弱っていき、すぐに死んでしまった。失血死というよりショック死だろうか。
あのでーっかい風車にぶつかって多くの鳥が死んでそう。ちょっとでも事故を減らすような配慮が欲しいところ。
昨日は、河内長野から富田林を歩いて、金剛バスに乗って帰ってきた。今日は、葛城川沿いを歩いて、奈良交通バスに乗って帰ってきた。
さて、ここで問題。金剛バスと奈良交通バスの共通点は何?
答えは、スルっと関西に加わっていないこと! JRはICOCA、その他はスルっと関西のプリペイドカードを愛用してる者としては、この2社のバスに乗るのは面倒〜。
その上、料金を払うときお釣りを出してくれないから、あらかじめ両替する必要がある。さらにその上、金剛バスの両替機は、1000円札が何度も返ってくる!
奈良交通バスは自分とこだけに通用するプリペイドカードを作ってる。さっさとスルっと関西に加われ〜! CICAはいらんから、ICOCAを使えるようにしろ〜。
そういえば、近鉄はJスルーカードも、スルっと関西のプリペイドカードも使える感心な電鉄会社やけど。田原本線は、改札をプリペイドカードで突破できない。ってゆうか、自動改札のない駅も多い。プリペイドカードで切符を買うのは間抜け〜。これもなんとかしてくれ〜!
川に入ってヒメドロムシを採っていた。めっきり寒くなって水が冷たい。それでも、ヒメドロムシは暑い頃と同じようにいるらしい。
暑い頃のヒメドロムシ採りとの大きな違いは、足を水に浸ける気にならないことか。
川で虫取りしてたら、上から子どもの声。どうやら集団下校中の小学校低学年の集団。
おっちゃん、なにしてんの〜?
失礼な! 水音で聞こえないフリをして無視。
声がだんだん近づいてきて、なんやら相談してる。おっちゃんちゃうで、とかなんとか。
にいちゃん、なにしてんの〜?
虫採ってんねん。
大人やのに虫採ってる〜。
にいちゃんは正解やけど、なんで大人が虫採ったらあかんねん。これは心の声。
もう水冷たいから、やめとき〜。
川は危ないから、やめとき〜。
どうしても止めさせたいらしい。
なんで虫採ってんのん〜?
調べてんねん。
ああ、そうか〜。
なぜか調べてると聞くと納得するらしい。実は、虫採ってるだけで、調べるのは他の人なんやけどね。
電子顕微鏡というと大層で高価な感じがする。確かに昔の電子顕微鏡は扱いが面倒で、サンプルの準備も面倒だった。しかし、近頃はポータブルと称するお手軽に使える電子顕微鏡があったりする。やはり高価だけど、サンプルは乾いてさえいれば、すぐに見られるのがありがたい。
で、そんなポータブル走査電顕の使い方研修を受けた。今週の土曜日に使いたい!と言ったら、研修をしてくれた。ってゆうか、研修受けてない奴には触らせられないってことだが。
結局のところ使い方はかなり簡単。よほど無茶をしない限り壊れそうにもない。本体をこかしたら壊れるらしいが…(実験済み)。
忘れないように使い方をメモっておこう。
1.部屋と電子顕微鏡を掃除する。
2.コンピュータと電源につなぐ。コントローラーとコンピュータもつなぐ。
3.コンピュータで専用アプリケーションを立ち上げ、オート観察を選ぶ。
4.電子顕微鏡のスイッチON
5.バキュームOFF
6.電子顕微鏡を開けて、ステージに貼り付けた試料を台に乗せる。
7.ふたを閉めて、バキュームON(真空まで1分位)
8.メニュー:メンテナンスからステージの原点出し
9.メニューで試料の種類の選択(コーティングしてるか否か)
10.およその観察位置を決める。
11.メニューで察条件を設定(加速電圧はコーティングしてない場合、1〜5eV)
12.観察開始(倍率と見る位置はコントローラーで変える、コントラスト・明るさ・フォーカスはとりあえずフルオート)
13.撮影(標準16回がお手頃)
14.試料交換は、メニューで観察OFF→バキュームOFF→6へ戻る
15.観察終了は、メニューで観察OFF→バキュームOFF→試料取り出し→バキュームON→電源OFF
信貴山にガーネット取りに行ってきた。というと、きれいな大粒のガーネットを採集して、宝石屋にでも売り飛ばして大もうけ。を少なくとも目指しているみたい。
信貴山にザクロ石を取りに行ってきた。というと、石マニアが、商品価値もない石ころを、嬉しそうに採集してる図が浮かぶ。
ガーネットもザクロ石も同じだけど、実態は、後者に近いかな。
採集したのは、粒は大きくても直径5mm程度まで、大抵はもっと小さく、風化していて、あまり綺麗でもない。なんか茶色い粒を探しているようなもの。
最初は、てっきり透明感のあるガーネットの色を思い浮かべて探していたので、風化したガーネットをそうとは知らずに捨てていた。
途中で、この程度の色合いのも採集しないと持って帰る物がないと気づき、多少風化して綺麗でなくても、大きめの粒はキープすることにした。
とある場所のけっこうボロボロになった岩崖の石を、ハンマーで叩き割って採取して、さらに地面に置いて念入りに叩き割り、中から出てくる茶色い粒を探す。
さっぱり見つからないと5分もすると飽きるけど、見つかり始めると何10分でも楽しく石を割っていられる。
結局、3つ持って帰ってきた。一押しは、直径4mm程度の粒。色に透明感はないものの、けっこうザクロ色ではある。結構、結晶面がきれい。
採集するのは楽しく、持って帰ってくるまではいいけど、根っからの鉱物好きではないので、持って帰ってきてから持て余すんだな…。
と称しての集まりがあった。今年度、3回目。
自分で取ってきた鳥の調査データを持ってきて、どうまとめるか、どう文章化するか、今後どう調査していくかを相談する。
っていうか、春先に鳥の野外調査計画を作る行事をした続きで、調査計画に沿ってか沿わずにか取ってきたデータをどうしよう? って相談会みたいなもの。
最初、8名ほどいたのに、徐々に欠けていって、今日集まったのは4名だけ。ちょっと寂しい。
次は2月に集まるんやけど、もう少し広く声をかけて、もっとにぎやかにやりたいなと企画してるところ。
手持ちのデータを気軽に持ち寄って、意見交換するような集まりにしたいな〜、という密かな野望もあったり。
今日データが持ち寄られた話題はというと、
毎朝のように通勤途中のカラスの数を数えた話題。ハシボソガラスとハシブトガラスに分けて、ゴミ収集日かどうか、住宅地と農耕地で、違いがあるかを見ようという企画。ゴミ置き場にネットがかかってなければ、ゴミ収集日かどうかの影響がもっとクリアだったろうに〜。
ハクセキレイとセグロセキレイの生息環境を比べてみようという話題。市街地や河川敷、農耕地などで、セキレイ類2種の密度を比較…。ネックは予想外にセキレイ類が記録されなかったこと。調査コースを再検討か〜。
ある地域のムクドリの集団ねぐらの位置と、集まる個体数を、毎日のように数えた話題。これはとっても意外でおもしろい結果がでてる。近所のムクドリの集団ねぐらでも、きちんとデータにすれば、こんなに発見があるんだなぁ〜。
そんなわけで、いろんな人のいろんな試みの話を聞くのは楽しい。次は2月なので、参加希望者はご連絡を〜。
昼間まで寝て、ようやく風邪から復活。午後から会議に取材に本の入荷。
取材は、大阪近辺のペット由来の移入種について。近頃よく話題になるワニやニシキヘビの話を聞きたかったらしい。
が、そんな単発物の外国産の動物よりも、日本に持ち込まれて野外で勝手に繁殖してる移入種の方が大問題! として、話はアライグマ、カミツキガメ、ミシシッピーアカミミガメなどに。カミツキガメは、まだ関西では繁殖は知られてないけど、この際仲間に。
関西で問題になる移入種って、他にもドバト、ソウシチョウ、ヌートリア、ブラックバス、ブルーギルなどなど、いろいろとあるけど、ペット由来となるとさほど多くない。
セキセイインコは? という話になったが、野外ではよく見るけど、関西で繁殖したって例はほとんどない。1970年代に京都府で1例あっただけのはず。なぜなんだろう?
近頃、大阪でもセイタカシギの繁殖例があるけど、これは奈良のU画伯が放したセイタカシギといわれる。これなんかは、ペット由来の移入種だし。亜種間雑種を生んでいるとすると、鳥では一番問題かも。
今日は、T出版会と、叢書シリーズ出版の打ち合わせ。来年の今頃には書店に並んでいたらいいな〜。
そんな話の前後で、『トンボの調べ方』という本をながめた。この11月5日に文教出版から出版されたばかり。日本環境動物昆虫学会というなんやらわからない団体(別にいかがわしくはないけど)が作った本で、『チョウの調べ方』に続くシリーズ(?)第2弾。
B5版305ページで4500円。最初の3分の1は、トンボの成虫と幼虫の絵解き検索による見分け方。他にも類書があるよね〜、と監修者に言ったら、最近記録された種が含まれているし、現時点ではこれが決定版。と、言い切っていた。
その後は、トンボの発生、生態、標本作成法、調査法、保護、人との関わりと話は続いていく。
高いけど、それに見合った内容はある。というのが作者のコメントのよう。たしかにこれだけの分量でこの値段はお得。
しかし、多くの人に買ってもらって、普及しようと思うなら、分量を半分して、価格も半分にしたらいいのに〜。絵解き検索と標本作製法、調べ方くらいにとどめておけばいいのに〜。
というのが、本を売る側の意見。内容はともかく、4500円ではコアがトンボファンしか買わない!
個人的には絵解き検索だけ欲しい。コピーしようかな〜。
なんか風邪気味らしい。喉が痛い。そのせいか妙に寝苦しい。調査に出かけるつもりやったけど、挫折。ってゆうか、朝起きられなかった…。
仕方がないので、昼前に出てくる。仕事なのか仕事でないのか不明瞭なまま、やっぱり仕事をしてる。
なんか寒いので、Tシャツ1枚だったのが、シャツを着て、フリースを着て。やっぱり風邪かな〜。一日なんかぼんやりした感じ。
ぼんやりしてると、なぜか原稿が進む。書き直しを命じられていた学会誌の投稿原稿をやり直して、送り返す。友の会会報に載せる合宿報告を書き始め、他の担当者に手配をする。サークル会報に新たな連載を思いつき、初回原稿が完成する。この勢いで、1年以上放ってあるあの原稿も…。というところで、夕方。
夕方になって、熱っぽくもなってきた。笛を吹いて、帰るとしよう。あの原稿は、またもや次の機会に〜。
昨日は、富雄川沿いを大和川合流から、富雄駅辺りまで歩いた。これで、なんと大和川水系の本流及び主な支流をすべて制覇したことになる!
思い起こせば2年前の5月。JR三郷駅から近鉄ファミリー公園前駅までを歩いたのが、最初だった。繁殖期の河川の鳥調査と言っては歩き、河川の冬鳥調査と言っては歩き、河川のカメや河川敷のカヤネズミ調査といっては歩き、そして観察会と称しては歩いてきた。
調査はいろんな人と分担してきたので、たまたま歩いてなかった川がいくつか残り、この秋にそれを歩いてようやくコンプリート!
主要な河川はすべて、河口からほぼ源流まで、自分の目で見たことになる。
えっ、秋篠川や菩提仙川の下流よりを見てない? 高取川の中流部? 布留川や千早川が抜けてる?
まあ、それはおいといて、大和川本流と、本流自体から分岐する(に近い)主だった河川は、全部見た。
注目すべきは、源流部の状態。これが大和川水系を特徴付けるので、確認しておくと、
・大和川+初瀬川:源流は田んぼの水路
・西除川:源流は谷間の田んぼ、溝みたいな状態
・東除川:狭山池から流れ出るってことになるかな
・石川:上流部は渓谷になるけど、本当の源流にはやはり田んぼ
・葛下川:源流は山かと思いきや、新興住宅地の地下水路から出てくる
・佐味田川:源流は田んぼの水路
・高田川:源流は山の細流
・葛城川:源流は山の細流
・曽我川:源流は山間の集落の田んぼ
・飛鳥川:源流は山間の細流
・寺川:上流部は渓谷風になるけど、源流には田んぼ。まあ一応本当の源流は山の細流からではある
・佐保川:源流は春日山の東の山間の渓流
・富雄川:源流は高山溜池あるいは棚田の水路
・竜田川:源流は山の細流
とにかく多かれ少なかれ、源流部に田んぼがあることが多い。山深い渓谷から流れ出る、なんて川はほとんどない(飛鳥川と佐保川くらい?)。
そら、水質も悪くなるわ〜。
今年の秋〜冬は、大和川水系のカヤネズミの分布を調べている。何人かと一緒に共同調査。一緒に河川敷や休耕田のカヤネズミの巣を観察して、研修もばっちり。エリアを分担していざ調査。
と、調査を始めて、そろそろ2ヶ月。今日は集まったデータを整理してみた。
うーん、調査は進んでいるのだが、あまりカヤネズミの巣が見つかっていない…。調査の報告をくれた方が、7組。でも、カヤネズミの巣を見つけたのは、3組だけ。そのうち1組は3ヶ所で見つけているけれど、2組は1ヶ所で見つけただけ。
きっといると思えるような場所に調査に行ってる場合でも、カヤネズミの巣が見つかっていない。となると、どう判断していいものか迷うところ。
▲本当にカヤネズミはいない、もしくは極めて少ない?
▲カヤネズミはいるのだが、研修不足で見つけられなかった?
などと疑うのは失礼なのだけど、かく言う私めもカヤネズミ超ビギナーだった昨年は、一緒にいったNさんばかりが巣を見つけて悔しい思いをしたもんだ(遠い目)。そういう意味では、一度研修しただけでは、そう簡単に見つけられない可能性もある。
というわけで、カヤネズミの巣探しのコツを伝授しよう。
一つ、カヤネズミは、舗装された道路は横切らない(たぶん)。
一つ、カヤネズミは、山林づたいや河川沿いには移動する(たぶん)。
一つ、カヤネズミは、柔らかそうな葉っぱのイネ科草本が好き(たぶん)。
一つ、カヤネズミは、風が吹いてもあまり揺れない方が好き(たぶん)。
つまり、河川の低水敷や山林と舗装道路などで隔てられていない草地をチェックすれば発見確率が高くなる。さらにセイタカヨシのような堅そうな草本よりも、ススキやオギなんかの方が好き。ほんでもって、ある程度密生してるか、風よけのある場所が好きな気がする。
とまあ偉そうに書いてみたけど、乏しい経験に基づいて、自分が探すときの方針がこれってだけで、正しいかどうかは定かではない。けっして信じすぎないように!
ちなみに、こういった事は、研修の時にすでに話したはず。なにかこれ以外に、巣を見つけるコツがあるんだろうか? 巣を見つける人と、見つけない人を分けるものは何か? これはこれで興味のあるテーマかも。
アイガモ農法やってる方のところに行って、アイガモ3羽をもらってきた。いやいやペットではなく、食材として。
昨年ももらってきたのだけれど、食べる前に全部逃げられた。飛ばないって言われたのに見事に飛んでいった。今日聞いたところでは、くださった方のところのアイガモも、けっこう飛んで逃げてしまったらしい。外来種が問題になっている昨今、これは大問題。今年はしっかり屋根のある小屋に入っていた(昨年はほとんど囲いだけだった…)。
カモ鍋にしたり、ローストダックにしたり、楽しみ〜。やっぱり食べるのはクリスマスかな?
ただ問題はクリスマスまで2ヶ月近くあること。名前を付けて可愛がっていると、食材と思えなくなって、食べにくくなる。餌はやらないといけないけど、名前を付けるのはやめよう。ずっと飼う羽目になるし。
ちなみにアイガモ農法をやってる方も、最初は殺すのが可哀想で、近所の池に放したりしてたらしい。でも昨今は、肉屋に売ったり、知り合いにわけたり、自分とこで食べたりしてるらしい。
アイガモ農法は、アイガモを肉として食べてこそ完結するのだから、これが正しい姿。というわけで、もらってきた以上、食べなくては!
今日は、奈良に行って佐保川沿いを歩いた。近鉄大和西大寺駅で、橿原行きにに乗り換えて、平端下車。大和川と佐保川の合流点に行って、佐保川右岸を歩いて(佐保川はなんと、ずーっと右岸沿いを歩ける!)、近鉄大宮駅から電車に乗って帰ってきた。
つまり西大寺から電車で10分ほどで着く距離を、4時間ほど歩いて引き返してきた感じ。電車って速いな〜。
さて、佐保川沿いを歩いていると、奈良市に近づく辺りから、けっこうムクドリの群れが目立つようになってきた。50羽ほどの群れ、200羽ほどの群れ、100羽ほどの群れ。奈良盆地の中でも、奈良市はムクドリが多いのかもしれない。
さて、そういえば少し前、周辺で「プチ奈良市のムクドリ集団ねぐらブーム」があった。近鉄奈良駅前や近鉄大宮駅前の街路樹にムクドリの集団ねぐらができて、市民から苦情が出て、役所が乗り出して追い払い作戦をする。ってな具合。
どう思うか? ってコメントを求められたので、どう思うかコメントした。
それはさておき、近鉄奈良駅前のムクドリの集団ねぐらは昨年見る機会があった。500羽ちょっとといったところか。数本の街路樹に集まるのでにぎやかではあるが、驚くほどでもない。
ところが、近鉄大宮駅前にできるムクドリの集団ねぐらは、もっと数が多いんだとか。お上の見解では、2万羽だっけ?
本当に2万羽のムクドリが集まるなら、すごい。大阪にはそんな規模のムクドリの集団ねぐらはないし、一度見てみたいところ。
そんな噂の近鉄大宮駅前。あらためて辺りを見回してみたけど、普通に街路樹が並んでいるだけ。ここに本当に2万羽か〜?
あれだけの街路樹に2万羽のムクドリがとまるのは、物理的に無理じゃないかと思った。木の枝の総延長がわかれば、ムクドリの体の幅(6cmくらい?)で割ればとまれるムクドリの個体数がわかりそう。でも、そんなにぎっしりムクドリがとまったら、木の枝折れないのかな?
今日は、日没まで粘る気力がなかったけど、機会があれば、一度2万羽のムクドリとやらをおがみに行ってみよっと。
昨日は、腐ったアカウミガメを解体した。一緒に作業した者どもは白衣なんぞを着ていたが、Tシャツにジーパン、裸足でぞうりといういたってラフな恰好で解体した。
帰りは自転車なので、服が汚れても全然大丈夫。
帰って、着替えて、石鹸で手を洗った。石鹸ごときでいくら洗っても手は臭いまま。でも、疲れてたので、風呂には入らずに、そのまま寝た。
朝起きると、あーら不思議。手はぜんぜん臭くなくなっていた。でも、念のためシャワー浴びてからお出かけ。
ところが会う人会う人に臭いと言われる。よーく考えると、ウミガメ解体時に着ていた服は着替えたが、ジーパンは着替えてなかった…。それに考えてみると、ぞうりも洗ってない…。言われると確かにほんのり臭い気もする。
夕方、あーら不思議、ジーパンも臭わなくなった。気がする。慣れただけという見方もあるが…。ぞうりはまだ臭い。洗わなくては。
ちなみにウミガメは、クジラとよく似た臭いがする。
阪南市の海岸、その名もピチピチビーチに、昨日アカウミガメの死体が漂着した。と、連絡をもらい、今日引き取りに行った。
海岸の管理者からすると、ウミガメの死体は大きな生ゴミ。砂浜に埋めるのもな〜。臭いしな〜。というわけで、処理に困る。それを喜んで引き取ってくれるというのだから、どっちかと言えば感謝されたりする。今日も、とっても好意的に対応していただいた。
さっそく現地に行ってみると、波打ち際に怪しい砂の山が。案の定、それがウミガメ。すでに昨日の時点で、解剖して胃内容を調べたそうだが、その後、シートをかぶせて、砂を盛っておいたそうな。
シートをどけてみると、内蔵が丸見え。けっこう腐っていて、かなり臭い。記念写真を少し撮影して、あとは持って帰る算段。重さはせいぜい30kgくらい。長さもせいぜい1mくらい。車に乗せるのになんの問題もない。臭いを除けば…。
車の持ち主は、ここまで腐ったウミガメが臭いとは思わなかったらしい。まあ、そもそも腐ってるとは言わなずに、ウミガメ運ぶから車出して〜、って言っただけやし…。
とにかく、シートにくるんで、ビニール袋に3重に入れて、車に積み込んだ。
帰りは窓を開けて走ってきて、ウミガメを降ろしてからもドアを全開にして臭い抜きをしてた。
次の機会には、別の車を手配する必要がありそう。
植物園を歩いていると、仲良しのネコにあった。こっちを見つけると、ニャアニャア言いながら寄ってきて、頭や体を撫でさせてくれる。
と、そんなネコが2匹いる。1匹はきれいな茶トラ、もう1匹はキジトラで少し茶色が入ってる。
普通は、どっちか1匹にしか出会わないので、出会った方と遊んでる。ところが昨日は、2匹に同時に出くわしてしまった。
キジトラに出会ったので撫でている現場に、茶トラが出現。茶トラもニャアニャア言いながらこっちに来る。なんか二股かけてるのが露見したかのような気分。
ネコ達の間にも緊張が走る。これはいわゆる修羅場?
初めて気付いたけど、茶トラの方が少し大きい。先に撫でてもらってるキジトラは、茶トラに向かってフーッっと威嚇してるけど、茶トラが近づいてくると、逃げていく。でも、少し離れたところで待機。
浮気男としては、とりあえず茶トラともしばらく遊んでから、歩き出す。
仲良しのネコは、遊んだ後、立ち去ろうとすると、しばらく後ろを付いてくる。今回も付いてきた。2匹一緒に、でも少し間をあけて。右と左にネコを従えて歩くのは少し楽しかった。
2匹が仲良くしてくれたらいいのに〜、などと思うのも、浮気男っぽいか。
なにわホネホネ団の作業をしながら(一人だけ原稿の校正してたけど)、歌合戦をしてた。哺乳類の出てくる歌。ただし、一度出た種類はもう使えないってルール。
登場したのは、イヌ、ネコ、タヌキ、クマ、リス、ライオン、シカ、トナカイ、ウサギ、ラクダ、キツネ、サイ、クジラ、アイアイ、サル、コウモリ、ネズミ、ウシ、アライグマ、ウマ。
六甲おろしは、虎が出るけど、なぜか却下された!
ミッキーマウスはOKだったのに〜。ラスカルもOKだったのに〜。黄金バットの歌はOKだったのに〜。コウモリだけは知っている。
今度は、鳥でやろう。
植物園をウロウロした。木の果実を見て回っているのだが、双眼鏡もぶらさげている。
道端で、十人近いおじさんが、大きなカメラを置いてしゃがみ込んでいる。という異様な光景に遭遇。カメラはみんな植え込みの下の方に向いている。
道行く人たちは、なんだなんだという顔をしてるが、さっぱりわからないらしい。
おじさん達は、そんな外野の様子は無視して、出てきた! 見える見える。こっからは見えへん。とか言ってる。
何かなと思って後ろからのぞくと、ノゴマだった。喉は赤くない。それでも撮影したいもんらしい。
しばらく行くと、また大きなカメラを持ったおじさん二人が、空を見上げている。何かなと思ったら、ノスリがカラスの集団にいじめられていた。
肝心の木の実はというと、
トウネズミモチのかなりの木が、ガの幼虫に喰われて、枯れている。マエアカスカシノメイガだと思う。果実同士を糸でひっつけて、その間に幼虫は潜みながら食事をしている。果実をすかすかにつければ、やられないのに〜。
近頃、ソヨゴやクロガネモチが、カイガラムシにやられまくっていて、けっこう枯れてる木もある。そんなクロガネモチの一本に、アカホシテントウの成虫が1匹いてた。たしか、ドングリ系の木に付くカイガラムシ食だったはず。モチノキ系の木のカイガラムシも食べるのか? 期待を込めて見守ることにしよう。
ムクノキの果実はそろそろ終わりかけ。熟した果実に妙な食痕があるな〜、と思いながら見ていたら、本体がいた。果肉に自分のからだがちょうど入る溝を作って、入り込んでいる。これは初めて見たので、採ってきてみた。どんな成虫になることやら。
暑くもなく寒くもない快晴の日に、植物園を歩き回るのは気持ちが良い。遠くからは、秋らしくシカの雄がフィーヨーーと啼く声もする。…。そんな馬鹿な…。近づいてみると、子どもが泣いてる声だった。いやぁ〜、シカの声にそっくり。山で泣いていたら、シカだと断言してたに違いない。気を付けよう。
アリス館という出版社から、『アリ!?ずかん』という本が出版されてる。とまあ、それだけなんだけど。けっこう気に入ったから。
中身も写真とイラストをまじえて、アリの暮らしのさまざまな側面を紹介している。子ども向けとはいえ、あなどれない内容。
でもやっぱりタイトルが一番気になる。きっと編集者もそれが気に入って企画したに違いない。もしかしたら、入社当時から胸に秘めていた企画で、ようやく陽の目を見たのかも。
湖北町のコハクチョウに匹敵するなぁ〜。
今日は一日サイクリング。午前9時半に出発して、帰ってきたのが午後4時半過ぎなので、約7時間。今乗ってる自転車は、なかなかすぐれものらしく、こんなに長時間乗ってても、お尻が痛くない。
サイクリングのコースは、家をスタートして、西除川を大和川との合流から西除川沿いに狭山池まで。帰りは東除川沿いに帰ってきた。寄り道を入れて約36kmのコース。
ただのサイクリングではなく、川の鳥やカメを記録しつつ、橋のたびに名前を確認。なんてことをやってるから平均速度は時速5km程度。早歩きとかわらん…。
でもまあ、一日でこれだけの距離を調査できたのは、自転車ならでは。奈良の調査もレンタサイクルでやろうかな〜?
日頃、すごく近くにいるのだけれど、今日初めて恐竜博2005を見た。恐竜はやたらメジャーなだけでに、天の邪鬼を自認してる者としては、何が恐竜やケッとか思ってたけど、見てみると不覚にもおもしろかった。
ただ人寄せパンダのスーを展示してるだけでなく、きちんとストーリーのある展示になってたんだね〜。
で、展示を見て気になった点をメモしておく。
・初期の獣脚類には、羽軸のない綿羽のような羽根が生えていたんだそうな。毛とはどう違うの? 原始的な毛と羽根の定義はどうなってるの?
・獣脚類の前足は、いったい何の機能を果たしてたんだろう? 体を思いっきり前傾させても地面には届きそうにないし。可動範囲もせまそう。そもそも上腕部分が体の外にでてたのかな? と、役に立たなそうな割には、肩胛骨が立派。何かを力強く引っかける? 木にでも登るか?
・ティラノサウルス類って、頭でっかくて、立派な牙が生えてるわりには、顎を閉じる筋肉があまり付いてなさそう。力強く噛む現生の肉食獣の頭骨を見ると、頭骨に太い筋肉が付く部分があるもンやけど。獲物の肉を噛みちぎるよりは、丸呑みしてたんでは?
・恐竜の成長曲線を見ると、S字型。何年もかけて大きくなり、ある程度で成長が止まるらしい。独り立ちするまでの、長くてもせいぜい数ヶ月で成長が止まる現生鳥類とは違うし、生きてる間は少しずつでも成長を続ける現生爬虫類とも違う。むしろ現生哺乳類みたいやけど、生まれて数年後に急激に成長する期間があるのが違う。なんか不思議な成長曲線。
・獣脚類の肛門(ってゆうかたぶん総排泄口だろうけど)は、どこに開いていたの? たぶん恥骨のすぐ後ろだろうけど、だとすると排泄物も卵もあの狭い恥骨のすき間を通るのかな? 大きな卵は産めないし不便そう。恥骨の前に総排泄口がある方が便利そう。
もし恥骨の後ろに総排泄口があるなら、卵を産むメスは恥骨のすき間が広いんじゃなかろうか。だとしたら、スーはメスかも。となりのタルボサウルスよりすき間が大きいし。
・原始的な鳥類の復元図を見ると、どれも上腕部分が爬虫類のように躯から分かれている。でも、現生鳥類は、躯から出てるのは、ほぼ肘から先なんだけどな〜。復元図どうなんだろう?
・もっとも古い新鳥類の化石を見ると、他の原始的な鳥類や獣脚類と同じく、左右の恥骨がV字型に引っ付いてる。でも、現生鳥類の恥骨は左右が引っ付かずに開いてるんだな。この違いは大きくないのかな? V字型になってる新鳥類の総排泄口は、恥骨の前?後ろ?
原生鳥類や哺乳類の骨格を少し知ってるだけなので、きっと間の抜けた疑問もたくさんあるだろう。けど、恐竜がどんな生活をしてたのかを、化石を見ながらあれやこれや考えるのは確かに楽しい。けっこうお薦め。
全体に楽しめる展示になってるけど、難点はというと、最後のハト類の剥製。こんなんいらんから、いろいろな原生鳥類の骨格標本を並べればよかったのに。ってとこか。
昨日、でっかいスッポンをもらった。
モクズガニの生息調査をしてるグループが、川にカニ篭をしかけて歩いてるんやけど、そこに入ってたらしい。
どのくらい大きいかというと、背甲長が…。うーん、スッポンの背甲長ってどこまで測るかよくわからん。頸と甲羅の境目がない〜。約26cmってとこかぁ?
仕方がないので、最大甲幅が、約21cm。
うまそう〜、と言ったら、標本にしてください、と言われた。標本にするとしても、ホルマリンに浸けて液浸標本にするか、鍋にして骨格標本にするか、悩むところ。とりあえず、まだ生きたまま。けっこう可愛いから飼うか?
そうそう本来の目的のモクズガニも受け取った。これまたでかい! こちらもうまそうなのに、ホルマリンに浸けるのか…。
おもしろい質問を受けた。
「ハブは口から仔を生むのか?」
答えはもちろんNO。でも、そんな答えだけでは愛想がないので、もう少し話を聞くことに、
すぐにわかったのは、ハブの話ではなく、マムシの話だってこと。マムシの別名として、ハブ、ハミ、ハメなんてのがある。ハブ、ハミ、ハメを使う地域の分布ってどうなってるんだろう? などと思いつつ、さらに話を聞くと、
なんでも田舎では、大人はみんな口をそろえて、「ハブは口から仔を生む」と主張しているんだとか。口から出てくるってのを除くと、マムシは卵を産むのではなく、仔を生むという点は、正しい。なんで口から出てくることになってるのかは、謎だねぇ。と言いつつ、さらに話を聞く。
田舎での教えによると、口から仔を生む時に毒があるのは邪魔なので、マムシはフキを噛んで一時的に毒を抜くんだとか。そんなわけで、マムシの繁殖期にフキを食べてはいけないんだとか。
8〜9月にフキを食べてはいけないというのには、なにか意味がありそうな気配があるけど、どうだろう?
さて、この愉快な教えは愛媛県のものなんだそうな。他の地域でも、同じような教えがあったりするかな?
【追記】
RF氏からの情報。広島県竹原市でも「ハブは口から仔を生む」をというらしい。蕗についてはコメントなし。
昨日と一昨日は、奈良盆地を縦断。とは行かないまでも、曽我川沿いに半分くらいは縦断した。
川沿いに歩いて、鳥やカメを記録。手頃な場所を見つけたら川に降りてふんどし洗い。ススキなどイネ科草本のはらっぱを見つけてはカヤネズミの巣探し。それらしい水路や溝を見つけたら中の貝を採ってみる。
端から見ると、かなり怪しいンだろうな〜。けっこう声をかけられる。
カヤネズミを探してススキの草むらに入り込み、カヤネズミの巣を見つけてから出てきたら、農作業してるおばちゃんに遭遇。
明らかにこっちは怪しいし、そもそも勝手に休耕田に入り込んでいるので、とりあえず挨拶して、尋ねられる前に説明に入る。
「カヤネズミっていう草に巣をつくるネズミを探してるんです」
「仕事ですか?」
「まあ、そんなもんです」
「大変ですね」
「いやぁ、はっはっは」
集落の端っこの水路にしゃがみこんで、小さな貝を探していると、向かいの家からおばちゃんが出てきた。
「兄ちゃん、何してるン?」
「貝を探しています」
「大学生か?」
「まあ、そんな感じで」
「大変やね」
「いやぁ、はっはっは」
集落の中を流れる小さな川に降りて、ヒメドロムシを探していると、橋の上からおっちゃんが、
「兄ちゃん、何してるンや?」
「虫を探しています」
「研究か?」
「そうですそうです」
「大変やな」
「いやぁ、はっはっは」
基本的には、怪しんで尋ねるけど、どうやら仕事かなにかで研究なるものをやってるらしいとわかると、反応は、比較的好意的。まあ、変人と思われてるのは明かやけど…。
そして、重要な点。呼びかけは、「兄ちゃん」。もし、どこかで見かけたら、間違えないように。
今日は、御所市へ酒を買いに行った。
というのは嘘で、曽我川沿いの調査に行ったのだが、途中で酒蔵のすぐ近くを通るらしいので、酒を買いに立ち寄った。
酒蔵の住所をメモっていたので、1/25000地形図と住所表示を頼りに、古い町並みをさまよい歩く。
大きな屋敷が建ち並び、なぜか同じ名字がたくさんある中に、酒蔵はあった。杉玉がぶらさがってないのだが、住所はそうだし、とても大きくて酒蔵っぽいかまえ。
扉を開けてみると開いた。でも中には人気がない。とりあえず、声をかけてみる。無反応。もう一度。反応なし。もう少し大きい声で…、と思ったら、お年を召した女性が出てこられた。
日本酒ありますか? と尋ねてみると、小売りはしていないとのこと。出てすぐの酒屋2軒で扱ってるからそちらで買うようにと言われる。酒蔵で買えという指令を受けてるけど、そう言われると仕方がないので、御礼をいっておいとまする。
外に出てみると、「日本酒小売りします」という古い看板。看板に偽りがあるらしい。よーく見ると、トラックが出入りする入口の中に杉玉がぶら下がっていた。酒は造っているらしい。
教えられた酒屋に行ってみる。
1軒目。店の扉にはカギがかかっている。通用口みたいなところから声をかけると、店の人がでてきた。で、あちらの酒蔵の酒をと言うと、切らしているとの答え。残念。
2軒目。またもや店の扉にはカギがかかっている。この辺りの酒屋は客を入れない主義なのか?? 呼び鈴を押してみる。誰も出てこない。断念。
そんなわけで、目的の酒は買えなかった。
ちなみに数週間前、別の隊員がトライした時には、酒蔵の扉にはカギがかかっていて、だれも出てこなかったとか。
手強い…。
植物園でセンダンの木にとまっているオオキンカメムシを発見。捕まえてみた。思い起こせば、昨年も同時期に捕まえた気がする。
きれいなので、喜んで捕まえるのだが、あまり珍しい虫でもないので、誰も誉めてくれない。しばらく遊んで、記念撮影して、背中にマーキング(落書きとも言う)して放した。
さんざんカメムシを触ったわけだが、オオキンカメムシはさほど臭くない。臭いの系統はマルカメムシと同じようなものだと思うが、薄いのでぜんぜん平気。いい香りとは言わないけれど。
そんなわけで、背中の肩のところのオレンジ部分に、黒でカタカナが書かれたオオキンカメムシがいたら、ご一報のほどを。
なんでもこれから南へ渡っていくんだとか、本当に回収されたら嬉しいな〜。
今日、某博物館のミュージアムショップの店頭をウロウロしていたら、とある商品を買わされた。
お客さん! これが最後の一つだヨ!
などという言葉には弱い。それが前から少し気になっていた商品となるとなおさら。
買った(買わされた?)のは、ピンポン玉くらいの大きさで、カエルの絵の付いた玉。一見スーパーボール風やけど、ゴム製ではないので、地面にはぶつけない方がよさそう。衝撃を与えると、赤や緑や青の光が点滅して綺麗。
ところが、この玉の秘密はそれだけじゃないからお立ち会い。転がすと、あーら不思議、カエルの絵は転がらないで、ずーっと上にある。地面を転がすと、カエルの絵を上にして滑っていくようで、とても不思議な感じ。
賢明な諸君はすでにお気づきとは思うが、実はこの玉は二重構造になっている。透明の殻の中にカエルの絵のついた玉が入っていて、殻の中で玉がクルクル回る。中の玉には重しが付いているので、カエルはずーっと上にあるという寸法。
わかってから見ても、やっぱりカエルを上にした玉が滑っていくようでおもしろい。
これ、カエルの絵だから不思議な感じが少し減り気味な気がする。リアルなゴキブリの絵にしたら、地面をゴキブリが統べるように走るという演出ができるに違いない! きも〜。ネズミとかもいいかも!
製造元に提案しようか? でも、後ろ向きに走る恐れがあるのが難点か。
和歌山市の加太港に行った。
友が島に行く船を待っている時、オタマジャクシがおる! と言う声を聞きつけて見に行った。
またまた、海に生きたオタマジャクシがおるわけがないやろ。死んだオタマジャクシが浮いてるか、一見オタマジャクシ風の魚でも見つけたんやろ。
…
ほんまや! ほんまに生きたオタマジャクシが泳いでる。上から双眼鏡で見たところウシガエルらしい。見たところ死にかけではなく、いたって元気そう。
ウシガエルのオタマジャクシって、海でも暮らしてるんやね〜。
って、そんなわけはなく、おそらく昨日の雨で川から流されてきたんだと思う。川から供給された大量の真水で、表層には淡水の部分がけっこうあるのかもしれない。今のところ機嫌良く泳いでるけど、遠からず海水の中で死ぬ(脱水死?)のではないかと…。
河口周辺の水面近くって、かなりの塩分濃度の変化にさらされるんだろうな〜。そんな場所で暮らせる生きものは、感潮域であれば河川沿いにかなり内陸まで進出できるのかな? てなことを考えさせてくれるオタマジャクシであった。
雨の中、生駒の尾根筋を歩き、奈良県側に降りた。溝に変な物がいると思ったら、トノサマガエルをくわえたヒバカリだった。
小さめのトノサマガエルだったが、ヒバカリには大きすぎるらしい。ようやく後ろ足を呑み込んだけども、そこから先に進まず、四苦八苦している。ってゆうか、人が近づいても、それに気付いているのかいないのか、逃げ出すのが遅い。
ようやく逃げ始めたけど、くわえたトノサマガエルを放そうとしない。で、逃げる速度も遅い。ゆっくりとカエルの付録付きのヒバカリを捕まえることができた。
ヘビにとって、獲物を呑み込んでる間って、かなり捕食リスクが高くなりそう。それなら、どっかに隠れて呑み込めばいいのに、けっこう目立つ場所で呑み込んでるよな〜。それとも目立つ場所で呑み込むお馬鹿な個体だけに遭遇してるのか?
自家製ハチミツなるものを食べた。
そういえば、裏でミツバチを飼っていた時期があった。結局、ミツバチは勝手にお引っ越しして、いなくなってしまったと聞いた気がする。
その際、ハチミツ少々を置きみやげにしてくれたらしい。
ハチミツだから甘い。でも、わりと甘さはきつくなくってまろやかな感じの味。
当然ながら、ハチミツの味は、蜜を集めた花の種類なんかで変わるんだろうが、この場合、なにの花から集めたのかな〜。少なくともレンゲやアカシアではないのは確か。
自家製ハチミツと言っても、作ったのはミツバチさん達なわけで、“知り合いのミツバチさんからお裾分けしてもらったハチミツ”というのが適切な表現か。
“自家製”ロイヤルゼリーとかはなかったんだろうか?
9月の後半、イチジクにはまっていた。今までもイチジクを食べたことは当然あるのだが、今年はものすごくおいしく感じた。で、毎日何個もイチジクを食べた。
するとイチジクの皮がゴミ箱に溜まっていく。そのイチジクの皮にショウジョウバエが発生した。イチジクの皮は毎日供給されるので、ショウジョウバエは順調に繁殖して、ピーク時には数十匹のショウジョウバエがゴミ箱のまわりにたむろしていた。
これがクロバエとかキンバエだと、大きくて、不潔感もあって嫌だが、ショウジョウバエは小さくて可愛い。イチジクがショウジョウバエに変わったと思えばさほど不潔感もない。というわけで、そのまま放っておいた。
ゴミ箱に近づくと、数十匹のショウジョウバエがフワーンと飛び立って、見ていて楽しい。
やがてイチジクの季節はさり、今度はプルーンの季節になった。ショウジョウバエはプルーンの種にわずかについた果肉でがんばっているらしい。でも、数は減少気味。ちょっと寂しい。
考えてみれば、ゴミ箱に捨てられた生ゴミが、ハエとなって飛んでいく。ゴミ量は減るし、ハエは他の動物の食物として都市生態系で有意義に活用されるに違いない! なんて“エコロジー”なんだろう〜。
とはいえ、大きなハエはやっぱり嫌だけど。
長居植物園のソヨゴは、1ヶ所に少し生えているだけ。実を付ける木は、かつては7本あった。でも、次々と枯れて、今年残っているのは4本だけになってしまった。
枝にびっしりついてるカイガラムシのせいらしい。
北アメリカでは、ツガにつくカサアブラムシが同じように木を枯らすのが問題になってるらしい。
だからどうってわけではないけど、思い出したのでメモ。
野外に自生してるソヨゴであんなにカイガラムシが付いてるのは見たことがないけど、なんか捕食者がいてコントロールしてるのかな? 気が向いたら探してみよう。
ウスイロオカチグサと書いても、なんのことかわかってもらないかも。けっして植物の名前ではなく、動物の名前。それも、ちっちゃーい貝の名前。最大でも4mm程度の大きさかな〜。カワザンショウ科と聞けばどんな形かわかろうというもの。ツブツブ大にまで小さくしたタニシみたいな感じ?
奈良盆地でウスイロオカチグサの生息が、初めて確認されたのが2003年10月のこと。偶然、その場に居合わせたのが縁で、その後も奈良盆地をウロウロするたびに気を付けていた。おかげさまで、その後、15ヶ所で生息を確認。
ほかに奈良盆地でウスイロオカチグサを探して歩いている人はいそうにないので、“奈良盆地のウスイロオカチグサ”に関しては、世界一の権威を自認している。
そこで、権威者として、ウスイロオカチグサの見つけ方を伝授したいと思う。もし見つけたら、ぜひお知らせを、ってゆうか標本を5粒ほど送ってくるように。
まず、狙い目は、山や丘陵の林に近い水田や集落の水路。山からの冷たい水が、絶えず流れているような場所がグー。
ここだー!という場所はいわく言い難いが、慣れればわかるようになる。ここだー!という場所に出会ったら、まずしゃがみ込む。なんせちっちゃい貝なので、猛禽類のような超視力でも持ってないと、立ったままではなかなか見つけられない。しゃがみ込み、ときには這いつくばって探す。人目は気にしなくてよろしい。
ウスイロオカチグサは、淡水貝を名乗っている癖に、水の中にはいない。絶えず水しぶきがかかって、常に湿っているような壁面に張りついている。コケの上には乗ってないけど、コケの間に入り込んでる事はある。でも、どっちかと言えば、コンクリートなどに直接張りついていることが多い。
と、ここまではわかったかな?
マニアには、さらに穴場を教えて進ぜよう。
ウスイロオカチグサを何カ所かで見つけて、山手にいるんだなー、と思っていたある日。大阪市東住吉区の住宅地の真ん中にある長居公園で、ウスイロオカチグサを見つけてしまってびっくり。場所は、某自然史博物館の裏の圃場の植木鉢の下。今まで見たことがないくら大量の死に殻を発見。さらによーく探すと、生きた個体も発見。定期的に水やりをしている限りはけっこう湿った場所なんだが、こんなとこにもいるとは…。
そんなわけで、意外と庭先の植木鉢の下とかも狙い目かも。
今日は、雨と風で寒い中、なぜかTシャツ1枚で、淡水貝のお勉強に行った。
大和川水系限定の見分け方講座
イシガイ科の見分け方
開けてみて主歯も側歯もないのがドブガイ。あればたいがいイシガイ。殻の表面をにらんでマツカサ模様があればマツカサガイやニセマツカサガイ。もしかしたらカラスガイやカタハガイ、オバエボシガイ、トンガリササノハガイもいるかもしれないけど、たぶん見つからないから省略。なんか変と思ったら、採ってくること。
シジミ科の見分け方
大和川水系には、外国産シジミは入ってないらしい。だからたぶん全部マシジミ。なんか変と思ったら、採ってくること。
タニシ科とスクミリンゴガイの見分け方
ヒメタニシは角張って小さめ、オオタニシは角張って大きめ、マルタニシは角張らない。スクミリンゴガイには臍がある。迷ったら胎貝を見よ。
カワニナ科の見分け方
縦肋が全体にあればチリメンカワニナ、なければチリメンカワニナかカワニナ。迷ったら胎貝を見よ。
その他
ドブシジミやマメシジミもいるから探すこと。ドブシジミは、マシジミより四角い感じ。マメシジミは、小さくて丸くて透明感がある。
カワネジガイ、ヒダリマキモノアラガイ、マメタニシを見つけたら超エライ! 見分け方は省略。
モノアラガイとウスイロオカチグサは見つけたら採集してくること。ヒメモノアラガイとサカマキガイは、どこにでもいるからパス。
ヒラマキミズマイマイ、ヒラマキガイモドキ、カワコザラガイは知らないフリをする。
うーん、大和川水系の淡水貝リストにはなってるけど、見分け方にはなってない…。むしろ採集指令。
イシガイ科の見分け方については、もっとゴチャゴチャ言ってたけど、内側の歯がどうしたとか、形や殻のウネウネがどうしたとか言いつつ、結局は微妙って感じ。
今日は、明日香村での観察会に行った。天気がいいので、ヘビを捕まえて見せようと思っていたら、予定通りヘビが出現。捕まえて見せることができた。
上手い具合に捕まえたのはヤマカガシ。やったー、話すネタが多い〜。
この手の観察会でよくある展開は、
「これはヤマカガシです。」
「ヤマカガシは毒ヘビでしょ? さわって大丈夫なんですか?」
この質問に待ってましたとばかりに、マムシなんかと違って毒牙がないので、軽くかまれても大丈夫とか、注意はいるけど恐がる必要はないとかの説明に入る。
しかし、今回の展開はちょっと意外。
「これはヤマカガシです。」
「へー、ヤマカガシっていうヘビがいるのか〜」
予定が狂った。どうやら、今回の面々はヤマカガシという名前自体初めて聞いた人が多かったらしい。仕方がないので、自分で話題をふる。
「これは毒ヘビです。」
「さわって大丈夫なんですか?」
よしよし、ようやく予定通りの路線に。
世の中には、ヤマカガシは毒ヘビとだけ知っていて、実物に接したことのない人が多いと思っていたけど。ヤマカガシの知名度は意外と低いんだろうか
今日は、お祭りのような一日だった。いろんなものを初めて見た。記念に書いておこう。
・開場前から入り口にできてる列
雨が降ってるのに…。
・人だらけでほとんど身動きがとれそうにない特別展示室
クーラーをガンガンにかけてるようだが、やっぱり暑そう〜。
・会場入り口からのびる入場待ちの列、その最後尾には「ただいま60分待ち」の看板
雨がザーザー降ってる!
・一日中、買い物客で混雑するミュージアムショップ
一日の売上げ記録を更新したとか
祭りは、11月の終わりまで続く。
水路沿いを歩いていたら、毛虫が流されていた。山手の道端の草によく付いてるやつ。黄色と黒の毒々しい感じの色合いで、人が近づくと盛んに体をゆらす。フクラスズメだっけ?
とにかく、雨の後で水量がやや多めの水路を流れていった。しばらく歩いていると、また流れていった。何故かよく流れてるな〜。
と思いつつ進むと、今度は水路の中州に2匹の毛虫が流れついていた。上を向いて盛んに体をくねらせている。助けてくれ〜、と言ってるみたい。たしかに誰かに助けてもらわない限り、もう一度流される覚悟で水に入らないと、一生その中州にいることになる。
ちょっと気の毒に思いつつも、無視して進む。
ふと気が付くと、水路の上にかぶさった草に、けっこう毛虫がついている。なにを考えて、水路にダイブしたんだろう? もしかしたら、水分散するのかな?
鳥の世界では、くわしい巣の位置を公表するのは、あまりお勧めできない。カメラマンが殺到して、繁殖の邪魔をしたりするから。とくに猛禽類(なぜかトビを除く)の繁殖情報なんか、絶対に公表できないって言っていいくらい。
保護上問題があるので公表できないわけだが、公表されないので存在が認知されず、かえって保護上の問題が生じたりもして、かなりやっかい。
鳥以外では両生類に気を使う。生息場所を知れば、あとから採集に行くのは簡単だし。で、小型サンショウウオとか、希少なカエル(ダルマガエルとか)とかの生息地は公表しない。まあ、どの種なら公表できるかの判断は難しく、いつも悩む。
で、今日聞いたんやけど、淡水二枚貝類でもイシガイ科は詳しい産地を公表できないんだそうな。とくにマツカサガイとかは公表してはダメなんだと。
言われてネットで検索すると、たしかにけっこうな値段で売っている。タナゴ類と一緒に飼うらしい。
希少な二枚貝、希少なタナゴ類ほど高価。ってことは、採集圧も高そう。
分布を調べても、その結果が公表できない。困った世の中になってしまったもんだ。
いまカヤネズミの分布を調べているけど、これも産地は公表しない方がいいのかなー。
今日は竜田川を、大和川との合流点からほとんど源流まで歩いた。竜田川とは名ばかりの水路のようになった頃から雨が降り出し、結局ずぶぬれになった。
鳥を数えて、カメを見て、カヤネズミの巣を探して、要所でヒメドロムシ採集。と、歩いていてもなかなか忙しい。で、造り酒屋へ寄るのをコロッと忘れてた。
昨日、買ってきてやる! と豪語したので、仕方なく帰りに立ち寄った。近鉄元山上口駅で降りる。住居表示を確かめて、酒屋を探す。…、あれ? 通り過ぎた? もう一度、引き返してようやく発見。
とても造り酒屋には見えない家の軒先に、ひっそりと杉玉がぶら下がっている。ほんまに酒を造ってるのかな? と思いつつ家の周りをウロウロ。仕方がないので、チャイムを押してみようと思ったところへ、トラックが帰ってきた。酒瓶らしきものを積んでいる。
トラックから降りてきたおじさんに尋ねてみた。「あのー、日本酒を買いたいんですけど?」「うちは味醂や」「日本酒は造ってないんですか?」「味醂だけや!」おじさんの答えはえらくつっけんどんやし、なんかものすごい不機嫌そう。とりあえず、謝ってみた。
なんで怒られるのかわからないまま、駅に戻る途中、地酒の看板を出した酒屋を発見。入ってみた。目当ての銘柄の酒はやっぱりない。平群町の地酒はないか尋ねてみたけど、きっぱりないという答え。味醂は〜?と尋ねると、さっきのおじさんとこの味醂を見せてくれた。でも、その味醂も、今では自分のところで造ってるのではないらしい。買ってきたのを卸してるだけ。
要するに藏は閉めてしまったらしい。おじさんの運転してたトラックには、かつて造っていたはずの「金星」という銘柄がまだ書いてあった。きっとつつかれたくない所をつついてしまったから不機嫌になったんだろう。悪いことをしてしまったかもしれない。ちょっと反省。
いろいろ教えてもらったので、手ぶらでは出にくく、地酒を1本買う羽目に。また、酒呑みどもへのみやげ。
さて、話はかわって、全国7117名の難読地名ファンのみなさま。今日縦断した平群町編です。なんか木にまつわる名前が多い。
櫟原、椣原、椹原、椿井、下垣内。
特に前の3つが読めたら、地名博士と言うより、漢字博士?
昨日の夜、「大阪ほんわかテレビ」という番組を見てたら、KTさんが出てきてびっくりした。
よく知ってる人で、主婦業のかたわら、変形菌を調べている。というか、話してる様子からすると、変形菌を調べるかたわら、主婦業もしてるような感じ。
この前、NHKのローカルニュースにも出てたけど、今度は読売テレビ。ほかにも何かに出るって聞いたけど、もう放映されたのかな?
NHKの時もそうだったけど、とにかくレポーター相手に変形菌の美しさを力説。しかし、レポーターの反応は、「そうですかぁ〜」と否定的なもの。変人ぶりを引き立たせようとしてるんだろうけど、それは見事に成功してるように思う。
KTさんが変人というのは否定しないが、同レベルの変人は近くにたくさんいる。もっと変な人もいる。「変人展」って特別展をしたら、けっこうヒットするかな?
取材は、これまたよくしってる実習室で撮影されてる。背景に映る物にばかり目がいく。撮影するなら、もう少し片付けたのに!
おまけでDSも出演してた。いきなりの顔のアップで、これまたびっくりした。
久しぶりの臭いシリーズ。
今日は、三川合流に行った。木津川、宇治川、桂川が合流にして淀川となる場所。三川は、サンカワではなく、サンセンと読む。
宇治川と桂川ではさまれた場所は、通しかいかないコアば場所だが。宇治川と木津川ではさまれた場所は、自転車が走れるような道が整備されていて、桜並木が続いていて、お散歩コース。冬ソナごっこができたりもする。
並木のサクラには、ソメイヨシノと書いた札がかかっている。それをめくっていくと、いろんな動物が出てきておもしろい。多いのは、ヨコヅナサシガメの幼虫。けっこう団体でいる。あとは、ゲジ、クロガケジグモ、オオキノコムシの一種、ニジイロゴミムシダマシの一種など。
ニジイロゴミダマは、臭いと言われたので、臭ってみた。石油系の臭いがする。さほど濃くないので、必ずしも悪い臭いでもないように思う。でも、大量にいたら、かなりきついかも。
えんえんと戯れていた、クマの皮。昨日、遊ぶのをさぼったら、今日はさっそく少し青カビが…。でもまあ、ほぼ完成の域に達してきた。
そこで、試しにかぶってみた。前足が小さすぎて、手が入らない…。でも、下顎部分を顎にひっかけてかぶれば、目から一応外が見える。
これはなかなかいいんじゃないだろうか?
小学生なら、前足にちゃんと手が入るし、前側を閉じて、ちゃんとクマになれそう。だれか見つけて試してみよう。