講演録

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2004年12月5日 14:30-15:30 きしわだ自然資料館 ため池博士の講演会

タイトル:「大阪府下のため池で繁殖する鳥たち」
場所:岸和田市立中央公民館
聴衆:約■名
経過と準備:
きしわだ自然資料館の鳥担当の学芸員から頼まれました。自分で岸和田市のため池の調査をしていて、学会などでも何度も発表しているくせに、自分で話をしたらええやん! とかなり抵抗しましたが、なぜか押し付け合いで負けました。かつて学会で発表した内容を、わかりやすく作り直して話せとの指令。準備は、3日前に過去の話のファイルを引っ張り出し全体の構成を考えて、2日前に一日かけてパワーポイントにファイルを仕立てました。
講演内容:大阪のため池の数や減少について話をして、ため池で繁殖する鳥をざっと紹介してから、2000年に大阪鳥類研究グループで実施した大阪府下のため池調査の結果を紹介。ため池の現状の鳥にとっての問題点を話して終了。
反省:■。それにしても、ため池博士の講演会だったとは…。


2004年11月20日 14:00-15:00 奈良女子大学 生物標本公開講座

タイトル:「鳥の生活を標本から考える」
場所:奈良女子大学理学部
聴衆:約25名
経過と準備:
昨年から始まった講座だそうで、哺乳類・鳥・植物の三本立ての内、鳥の部分を頼まれました。以前から奈良女子大学にはけっこう鳥などの標本があると聞いていたので、とりあえず下見と称して見物に行きました。たしかにけっこう色々あって楽しいです。でも、同定にはけっこう間違いがあって、喜んでダメ出しをしてみたり。レジュメ作りといった準備は、前日に3時間ほどで片付けましたが、下見を含めたら普段の博物館の行事よりもはるかに時間をかけた準備をした気がします。
講演内容:ざっと標本室の標本を見てもらって、珍しいのや特筆すべきものを説明。それから会議室に移動して、あらかじめ選んであった標本を基に解説。解説内容は、「くちばしを見れば、食べ物や食べ物のとり方がわかる!」「足を見れば、どこで生活してるかがわかる!」などと銘打って、くちばしと足の形と生活の仕方の関係を中心に。問題を出題してみたりしながら、一種のトリビア風に展開。
反省:小学校高学年と中学生対象っていうからそのつもりでいたら、その付添の保護者や先生が混ざって聞いてるし、飛び入りの大人はいるし、さらに担当の研究室の教官が並んでいたり、いろんな相手を一度にする感じの妙な講座でした。で、子ども達に問題に答えてもらいながら楽しく進めるつもりが、いざ話を始めてみると、ひたすら一人で話してた感じ。質問したり感心したり、一番喜んでいたのは担当の教授と助教授…。こいつらにうけても仕方がないのに〜。というわけで、どうやらターゲットを間違えた話をしてしまったらしい。反省です。同じネタを当館友の会会員や野鳥の会会員を相手にしたら、けっこう喜んでもらえるかもしれません。


2004年10月24日 13:30-16:15 日本野鳥の会大阪支部 室内例会

タイトル:「冬の果実と鳥の関係」
場所:大阪市立自然史博物館集会室
聴衆:20名
経過と準備:
2年ぶりに頼まれました。既存の図表を使って、パワーポイントに仕立てました。かかったのは丸一日くらい。あと、種子食と果実食の鳥の実物で、違いを実感してもらおうと、数日前にキジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラスの皮を剥き、当日午前中に砂嚢のスライスを作りました。実はこれに一番時間がかかったかも…。
講演内容:鳥と果実の関係や被食による種子散布について解説したのち、長居公園での調査結果を中心に、果実食鳥の個体数変化や果実の食べ尽くし、食べ尽くした後の果実食鳥の動きや行動の変化などを紹介。最後に自分でも調査をしてみよう!と呼びかけて終わり。合間で、砂嚢のスライスを見てもらったり、果実食の鳥の死体や仮剥製を見てもらったり、種子の比較標本を見てもらったり。
反省:話自体はうまくできたと思うけど、途中で時間が足りないかと思ってスピードアップしたら、1時間40分くらいでほぼ終わりかけに…。仕方がないので、用意した物を見せるのに時間をかけて、最後の部分をひっぱって、質問コーナーに時間をかけて。早く終わってしまうとは、近頃あまりない不覚でした。


2004年9月17日 19:15-19:30 日本鳥学会2004年度大会 自由集会「カワウを通して野生生物と人との共存を考える(その7) カラーリングによる標識と参加型調査について考える」

タイトル:「近畿地方におけるカワウの標識鳥情報の収集 −市民参加の可能性−」
場所:奈良女子大学
聴衆:約100名
経過と準備:
鳥学会大会では近頃毎回カワウの自由集会が開かれていて、話を聞きには行っていましたが、自分が話題提供することになるとは思っていませんでした。8月頃に頼まれてなぜか話をすることに…。
 わずか10分の話題提供なので、あまり気合いを入れた準備にはなりません。どっちかと言えば、ホームページの紹介の色合いが強いので、大阪鳥類研究グループとカワウのカラーリングのコーナーの更新に半日。発表のためのパワーポイントファイル作成に一日といったところ。
講演内容:近畿地方で標識したカワウのカラーリング情報を大阪鳥類研究グループで集約している話。前半は主に大阪鳥類研究グループの紹介に終始、後半は集まった情報からカワウの移動についてわかったことを簡単に紹介。
反省:本当の持ち時間は10分だったのですが、超過してしまいました。でも許せる範囲かと…。まあ、内容はこんなもんでしょ。主な目的の大阪鳥類研究グループの宣伝は達せられたようです。他の発表者もけっこう宣伝してくれましたし。こうしたカラーリング情報をどんどんホームページ上で公開していくというスタンスは、おおむね好評だったようです。


2004年8月22日 14:40-15:20 プロジェクトY 2004年度春から夏成果発表会

タイトル:「大和川水系の河川沿いの繁殖鳥類調査」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約30名
経過と準備:
2004年の繁殖期にプロジェクトY鳥班で分担して、鳥の調査をしました。その報告会を予定していたのですが、せっかくなら他の班にも呼びかけて、一緒に成果発表会をすることにしました。調査は、4月15日〜6月30日に12名で分担して行いました。調査したのは大和川本流と主だった支流。河川沿いに歩いて、鳥を記録。ついでにカメも記録。おかげで、大和川水系のほぼ全域について、水辺の鳥とカメの分布図を作成することができました。
 発表の準備は構想1日、データを引っ張り出して作図&パワーポイントでプレゼンの作成に二日。実働は約24時間というとこでした。各担当者からのデータはまとめて封筒に入れっぱなしだったのですが、改めて出してみると1名分が行方不明。無理を言って大急ぎで送り直してもらいました(Fさんありがとうございました)。そんなわけで、当日午前中に何とか準備を完了。
講演内容:調査の概要を説明した後、カワウ、サギ類、シギ・チドリ類、その他水鳥、草原性の鳥、その他など順に分布図を示して、説明。まだ解析は行っていないので、図から見て取れる今後の解析の方向を話すといった感じ。最後に、カメの分布図も示して説明。
反省:割り当てられた40分できっちり話をしたし、今回はパワーポイントも大きな問題はなかったし、まあまあの出来だったのでは? 問題はこのあと、きちんと解析をする時間と意欲があるかどうかかも…。そのためには、また発表会の企画が必要かも。


2004年6月15日 17:30-18:00 学芸ゼミ

タイトル:「大和川水系の鳥の調査(予報)」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約15名
経過と準備:
今年も学芸ゼミの発表の順番がまわってきました。おりしも特別展にむけて解説書作成と、野外調査で忙しいのに! そんなわけで、現在進めているプロジェクトY鳥班の調査を紹介して、現段階での内容を軽く紹介することに。
 調査内容の説明と調査範囲を新たに作成した他は、2月のプロジェクトYの成果発表会の内容に少し新情報を付け加えただけ。準備は1日で完了。
講演内容:調査の概要を説明した後、新情報を中心に奈良盆地の鳥の生息情報を簡単に説明。
反省:まあ、準備に時間をかけなかったし、そもそも調査はまだ完了してないしで、たいした内容ではなかったけど、そんなもんでしょう。学芸員相手なので、今なにをしているのかを説明した程度で充分かと。


2004年2月8日 15:05-15:35 プロジェクトY 2003年度成果発表会

タイトル:「哺乳類班の中間報告」「両生爬虫類班の中間報告」「鳥類班の中間報告」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:約60名?
経過と準備:
2005年に予定している大和川水系の特別展に向けて、みんなを巻き込んで調査をしようというプロジェクトY。2003年に始動して、1シーズンが過ぎたところでの成果発表会です。といっても、2003年は鳥の巣の特別展はあるし、自然観察地図の調査はあるしで、満足に調査プロジェクトを動かせず。閑を見て自分で調査に少し行ったのと、断片的にもらった情報だけしかない。仕方がないので、ここ10年ほどの間に博物館で集めた鳥や哺乳類の観察情報と、ここ20年ほどの間に採集した哺乳類と両生爬虫類の標本情報をまとめることに。
 大和川水系と言っても、大きく大阪府側(おもに大和川本流と石川水系)と奈良盆地に分かれます。大阪府側の情報はすでにけっこう集まっているので、今回は情報が薄く今後重点的に調査しなくてはならない(つまり現段階でまとめるのが簡単な)奈良盆地の分布地図を作成しました。データを引っ張り出して分布図を作るのに、ほぼ丸二日。
 さらに今回、うまれて初めてパワーポイントでプレゼンテーションすることにしました。発表前日の夕方になってようたく分布図が完成したので、それから試行錯誤をしながらパワーポイントとたわむれ。なんとかほぼ完成したのは午前3時でした。あー眠かった。
講演内容:要は、奈良盆地の情報はまだまだ少ないよ、調査をしていて情報があるのは一部の地域(奈良公園、矢田丘陵、初瀬寺周辺、橿原〜明日香、金剛山山頂部など)に限られているよ、ってだけの話。
反省:まず、割り当てられた時間は15分だったのに、30分も話ました。すみません。さらにパワーポイントに取り込んだ地図は小さくて、点があまり見えませんでした。すみません。そんでもって、パワーポイントで作ったファイルを別のコンピューターから映写したのですが、フォントがずれてギザギザ文字になってしまいました。すみません。
 そんな訳で、初めてのパワーポイントは散々でした。実は色の設定も間違ってたし…。この次はがんばりたいと思います。


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