近頃の自然史博物館
2000年6月
2000/6/30
今月は、5月に引き続き「大阪の自然」展示室のための調査を中心にフィールドに明け暮れると同時に、特別展解説書の編集に追われました。調査に行って帰ってきて、夜に解説書の原稿執筆&編集はけっこうきつい。
で、5月と同様、6月中に何日フィールド調査に行ったかを数えると、19日でした。雨で4日流れたけど、5月の記録は抜いて史上最高。けど、こんなもんでギリギリかな。7月も10日+7日くらいは、フィールドに行く予定。
●特展開始まであと20日●
2000/6/29
今日の午後はさすがに特別展解説書の編集。あがってきた原稿を片っ端から、文章を整えて、割付。午後6時にようやく残りの原稿を入稿(午後5時に原稿を受け取りに来てくれたのに、1時間も待たしてしまった。だって直前になって届く原稿があるんやから)。と言っても、やっぱり1パートの原稿はあがらず、初校入稿に。また図表には、まだ完成していないのがちらほら。残りの図表は、月曜夕方に渡す予定。
でもまあ、あとは校正が残るだけ、に近い。初校で大きな変更がなければ、特別展開始に間に合いそう。かな?
●特展開始まであと21日●
2000/6/28
雨が降ったので、一日特別展解説書の編集。だったらいいけど、原稿がたいして集まっていないので、あまり編集が進まない。とりあえず表紙のデザインを決定。
残りの原稿は、明日の夕方入稿の予定なんやけど、ほんとに間に合うのか?まさか、すでに初校で入稿するつもりでは?
●特展開始まであと22日●
2000/6/27
近頃、マルちゃんとスカプンの話題と、両生爬虫類を捕る話ばかりですが、実は今最大の懸案は、特展解説書の編集です。5月の終わりにも原稿が集まらないと嘆いていたけど、それは約1ヶ月経っても同じ。どうなってるんやー!
それでも今日になってようやく印刷業者が決まりました。残り1ヶ月を切っているので、原稿が揃ってないなどと言ってられません。全66ページの内、おおむね原稿と図表が揃っている45ページ分を、今日入稿しました。残りは明後日の夕方。それまでに原稿が揃うように執筆者(学芸員3人ですが)の尻をたたかなくては。
原稿以外にも、表紙のデザイン、見返しの図の手配、カラープレートの作成、とやることはまだまだ残っています。果たして特別展が始まる7月20日に、解説書が出来上がってくるのか。日程はギリギリで、綱渡りのような感じです。頭が痛い…。
●特展開始まであと23日●
2000/6/26
今日もスカプンに異変が!と言ってもたいしたことないけど。
スカプンは毎日、ドッグフードにチョコレートを混ぜた物と、デザートにリンゴかバナナを食べています。拾ったときに甘やかしたせいで、チョコレートが大好きで、ドッグフードをやっても食べず。だまして食べさせるためにチョコレートを混ぜたという経緯があります。とにかく食べたいのはチョコレートで、うまくより分けられないので(よく混ぜてから与えますので)、仕方なくドッグフードも食べていると言った感じでした(詳しくはこちら)。
それが今日は、なんとチョコレートも混ぜないうちからドッグフードを食べ始めました。都合がいいので(チョコレートを細かくして、ドッグフードに混ぜるのはめんどくさい)、チョコレートはあげないことにしました。2月半ばから約4ヶ月半。ようやく偏食が直ったのでしょうか?でもなぜいきなり??
ほぼ毎日1個ずつスカプンにあげてきたチョコエッグのチョコ(中から動物のおまけが出てくるあの卵の殻の形のチョコです。チョコはまずいので、食べないで全部スカプンにあげてきました)。それも残り13個になってしまい、なくなったらどうしよう?と思っていたのでよかったです。
約4ヶ月半にスカプンにあげたのが、約130個。残りが13個。要するに、150個ほどもチョコエッグを買ったんだなあ。と妙な事実が判明。
2000/6/25
スッポンのマルちゃんに続いて、今度はスカプンが行方不明!事件は、昨日に遡ります。スカプンを飼っている網室は、本来昆虫を飼育するためのものです。で、セミの幼虫を飼っています。昨日は年に一度のセミの幼虫の成長具合の調査が行われました。そのとき邪魔なスカプンを外に出したら行方不明になったとのことです。外と言っても圃場の中なので、金網で囲われています。どこにも行けそうにない、と言えばないけど、すき間がないわけではない。結局、昨日はスカプンが見つからず、今日になりました。
で、スカプンの行方不明を知ったのは、今日の夕方(昨日は行方不明騒動も知らず、餌やりもサボった…)。行方不明とは聞いたけど、一応餌を持って行ってみました。ひょっとしてスカプンが帰ってくるかも、と網室は開け放してありましたが、やっぱりスカプンはいません。「スカプーン」と呼びながら、網室に入って、餌を準備しようかな。としたら、スカプンが圃場の草薮から、ひょっこり出てきました。もう一度呼んだら、網室に入ってきて、いつものように餌を食べていました。
どうやら知らない人が、たくさん来たので、びっくりして圃場に隠れていたようです。さすがに腹が減って出てきたのでしょうか。人を見分けて、出てきてくれたのなら、けっこう嬉しい。
2000/6/23
スッポンのマルちゃんは、やっぱり捕まらず。代わりにトラップには大きなウシガエルが入っていました。「大阪の自然」の展示で使うレプリカのモデルに、ウシガエルも募集していたので、ありがたく採用。
これで、探索中のレプリカのモデルは、
【爬虫類】イシガメ、クサガメ、ニホンヤモリ、ニホントカゲ、マムシ、ヒバカリ、タカチホヘビ、シロマダラ
【両生類】イモリ、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、ダルマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル
の13種となりました。さらに諸般の事情でさらに適切なモデルを募集してるのが、
・アオダイショウ:もっと大きなのを!ただいまキープしているのは142cm。
・ニホンヒキガエル:滋賀県産やし、少し小さい…
・カジカガエル:雌が欲しい!
てな具合です。以上16種、大阪府産の大きな個体が入手できたら、ぜひお知らせ下さい。
2000/6/22
スッポンのマルちゃんは、依然行方知れず。トラップには何にも入らず。ひょっとしたら、池に入らずにどこかでのたれ死んでいるのか?それとも、チーズは好きじゃないのか?餌に使う肉をとかすのが面倒なので、チーズを入れたんやけど…。
そうそう、樽野さんには、なぜかマルちゃんの脱走を気付かれてしまったようです。誰がチクッのかは不明。だいたい樽野さんどころか、みんな知ってるのは何故?
2000/6/19
スッポンのマルちゃんが脱走しました。いまだ行方知れずです。
マルちゃんは、博物館の裏の圃場に置いてある大きな樽の中で飼っていました。蓋がないので、雨が降ると水かさが増えます。ここ数日の雨で水かさが増えて、脱走できたようです。実は、樽野さんにスッポンが脱走の努力をしてるので、雨で水かさが増えないように、と注意された直後、見に行ったらすでに脱走の後でした。
脱走したと言っても、周りは金網と小さな池(屋外の水槽?)があるだけ。十中八九、逃亡者は池に逃げ込んだと思われます。仕方がないので、カメの調査で使っているカメ篭をセットして、捕まえることにしました。
かっこが悪いので、樽野さんに気付かれる前に捕まえたいものです。
2000/6/18
今日は、ジュニア自然史クラブの行事で、和歌山市の加太に行く予定でした。天気予報の降水確率は、昨日から今朝にかけてどんどん下がってるし。で、留守電を確かめずに(雨天中止かどうかはっきりしない場合は、留守電で確認する手はずになっています)、出かけました。2回もかけたのに、通話中でかからなかったし。
南海なんば駅から特急に乗るので、待ち合わせ場所のなんば駅へ。行ってみてびっくり、なんと行事は雨天中止でした。結局、やってきたのは学芸員3人と補助スタッフ関係の人だけ。補助スタッフの一人だけが、雨天中止を確認していて、そうでなければ、あやうく和歌山まで行くところでした。学芸員は誰も、留守電で確認しなかったことが判明してしまいました。
おかげで、今日は、昨日に続き館で仕事。たまっていた仕事が少しは片づきそう。
2000/6/12
今日は、館内燻蒸の日。ようするに殺虫剤をまきます。だから午後5時過ぎに追い出されます。あと20分ほどしかない。それまでに残った仕事を片づけなくては!
だいたいふつう午後5時を過ぎてから、仕事がはかどるのに。午後5時で追い出されたら仕事にならん。
2000/6/11
雨で行事が中止になったので、今日は休み。でも昼前になんとなく博物館にやってきました。出勤ではないので、のんびりと仕事をする。
昼休みに、普及センターに呼び出されました。行ってみると、待っていたのは小学生が4人。よく見ると、ツバメのヒナを持っていました。巣から落ちていたので、拾って届けてくれたらしい。博物館で育てるのは大変やし、その子らの家でも育てられないと言います。巣はすぐ近くと言うことなので、巣に戻すことにしました。
脚立をかついで、子供らに案内してもらって現場へ。巣にはヒナが4羽いて、盛んに親鳥が餌を運んでいました。どうやら一番小さなヒナが落ちた(落とされた?)ようです。一応、他のヒナと並べて巣に戻して帰ってきました。運が良ければちゃんと育つし、運が悪けりゃ、また落ちるか巣内で死ぬでしょう。子供たちは、また落ちたら拾ってくるのかな?
2000/6/10
3日前に姿を見たっきり、ここんところスカプンの姿を見ていません。毎日、餌はやってるのに…。
2日前の夕方に餌をやりにいって、スカプンの姿が見えなかったときは驚きました。小屋の扉(二重になっています)はちゃんとしまってるのに…。どう探してもスカプンはいない代わりに、見慣れぬ穴が開いています。以前、少し穴を掘っていたのですが、とても浅い穴で放ってありました。それがいつのまにか、かなり深くなっています。入口は狭いけど、この中に隠れているとしか思えません。近頃雨が多いからでしょうか。
たぶん穴の中に隠れてるんだろうと、餌を入れて帰りました。次の日になっても餌が残っていたら、誘拐の可能性があります。で、昨日の夕方行ってみると、餌はきれいになくなっています。やっぱり穴の中に隠れているらしい。
それはそれでいいけど。以前は餌を持っていくと、邪魔なくらいまとわりついてきたのに。こうも無視されると、ちょっと寂しい。意地悪して餌をやらんとこかな。
2000/6/5
今日は博物館は停電でした。午前10時から午後3時30分まで。夏の特別展の解説書の執筆と編集があるのに、コンピュータが使えないとまったく作業ができない。仕方がないので、とりあえず調査に。長居植物園と大和川でデータをとって帰ってきても、まだ午後2時30分。スカプンに餌をやったり、採集してきた標本を明るい場所に持っていって整理したり。で、ようやく停電が終わりました。
さあ、解説書を作らなくちゃ。と思いつつ、今度はやる気が…。で、こんな風に、ホームページを書いてます。
2000/6/3
「大阪の自然」展示室で展示する両生爬虫類を集めています。カメは剥製、その他はレプリカなんですが、レプリカのモデルにするためにやっぱり実物が必要。さらにカエルは死ぬと色や形が変わるので、生きたまま。と注文が多い。今日、業者さんが今までに集まったのを引き取りに来ます。それに合わせて、午前中はカメ採りに行ってきました。
行き先は、大阪市東住吉区湯里の今川。一見ドブ川ですが、実は高度処理をした下水がその水の源で、見かけの割に水はきれい。かつてオニバスが成育していたほか、魚や水生昆虫など、意外といろんな生物がいます。もちろんカメも。着いてすぐに予定通りミシシッピーアカミミガメを捕獲。さらにクサガメを探したのですが、小さいのしかいないので断念。なんとスッポンを見つけて、採ろうとしたのですが逃げられてしまいました。残念。
という訳で、今日業者に引き渡した両生爬虫類は、ミシシッピーアカミミガメ、ニホンカナヘビ、シマヘビ、ヤマカガシ、ニホンアマガエル、タゴガエル、ツチガエル、ヌマガエル、カジカガエル。まだカメ2種、ニホンヤモリ、ニホントカゲ、ヘビ6種、イモリ、カエル8種が残っています。まだ1/3、先は長い…。
2000年5月
2000/5/31
今日は、7月20日に始まる夏の特別展に向けて、特展室の配置替えです。みんなで展示ケースや間仕切りパネルをあっちにやったりこっちにやったり。
という作業を今日するために、5月7日までで終わった新収資料展の後片付けが必要です。この月曜からボチボチ大物が片づけられ、昨日の夜に残りのみんながバタバタと片づけていました。結局、追い込まれないと誰も片づけません。
そろそろ夏の特別展の準備も佳境には入ってきました。現在は、解説書の執筆と編集で大わらわです。編集担当としては、原稿が集まらないので頭が痛い。こんなんで間に合うのか?といってる本人もまだ原稿が仕上がっていませんが…。
2000/5/30
今月は結局、フィールドに1日出ていたのが、13日間。来年オープン予定の「大阪の自然」展示室のための調査やら、館や友の会やサークルの行事やら。「大阪の自然」展示室の展示のために、とくに展示で自然観察地図を作るので、鳥の繁殖期の内にできるだけあちこちに調査に行きたいと考えています。
というわけで、6月にはさらにフィールドに出ている日数が増えそうです。現在埋まっているだけでも、19日。まだ増えそうです。休みがない上に、どうやら館にいる日もほとんどなさそうな…。果たして体力は保つのか?
2000/5/29
今日は、昨年の10月以来久しぶりの長居植物園の池のカメの調査。カメ捕獲用の篭に**の肉をセットして、5ヶ所に沈めて回収を3回繰り返しました。
最初の2回は、それぞれ8匹と5匹しかカメが捕れなくて、回収も、標識+計測も簡単でした。ところが午後5時の最後の回収では、一挙に25匹も捕れてしまいました。最後の回収の時は、カメ篭も持って帰らなくてはなりません。3人で調査をしてるのですが、大変でした。
結局、一日で捕れたのは、クサガメ2匹とミシシッピーアカミミガメ36匹でした。その内、クサガメ1匹とミシシッピーアカミミガメ26匹にはすでに標識がついていました。再捕獲個体の割合は、71%。かなりの個体にすでに標識が付いているようです(要するに甲羅に穴が開いてる)。
2000/5/28
昨日も今日も雨で行事は中止。昨日も結局は小雨やったので、行事はできないことはなかった。今日にいたっては、なんで中止なの、ってゆうくらいいい天気になっていますが。行事の中止を決定するのは、早朝の時点の天気と天気予報なので、こんなこともあるでしょう。
ともかく、行事ができなかったのは残念やけど、体力的あるいは時間的には助かったかも。4日連続山登りはやはりつらい。館での仕事もたまってるし。
2000/5/24
今日から(たぶん)、関西ミュージアムメッセとやらが始まります。関西のいろんな博物館施設が自分とこの宣伝?をするのかな?とにかくそんな感じの企画で、当館も出店(出品?)します。設営と撤収作業があるし、毎日店番に一人が張り付く、というわけでけっこう大変。らしいです。
とやけに曖昧なことしか知らないのは、まったく関与してないから。今週は明日から4日連続で、行事の下見と行事の本番でフィールドに出たまんま。ミュージアムメッセの店番は立ちっぱなしだそうで。毎日フィールドとどっちが疲れるかは、微妙な勝負かもしれません。
2000/5/20
昨日の毎日新聞の夕刊の一面に自分の名前が載っていた。ということを何人もから聞かされました。今日の夕方になって、ようやく実物を見ました。フルタが出しているチョコエッグのおまけが良くできている、という記事がけっこうスペースをとって掲載されており、そこにコメントが載っています。
もともとは、伊丹市昆虫館がチョコエッグ展をするから、何か書いてくれって言われて書いたのがきっかけです。それを見た毎日新聞が電話をかけてきて、少し話をして。それを適当につぎはぎして記事にされたようです。電話があったのって、1ヶ月以上前やけど…。ようやく他にネタのない日がやってきたんですね。
2000/5/19
天王寺動物園でゾウが死んだらしい。飼っていたのは確か3頭で、いずれもかなりお年寄り。近いうちに死ぬだろうとは噂していましたが…。ご冥福を祈るどころか、大変でした。
なんで動物園でゾウが死んだら大変かというと、死んだら骨をくれるように頼んでいたのです。検死のついでに、ある程度動物園で処理してくれるとは言え、大きな死体を運んできて、埋めなくてはなりません(埋めて土壌動物に肉を除去してもらって、骨格標本にするわけです)。どのくらいの大きさのトラックがいるのだろうか?いつ受取にいけばいいのだろうか?なんせ相手は生物(これはナマモノと読む)なので、放っておくわけにはいきません。かといって大きすぎて冷凍庫にも入らない。もう大変です。で、とりあえず動物園に様子を見に行こう。と考えたところに動物園から連絡が。
結局、今回は動物園の方で骨格標本にして保存するということになりました。残念なような、ホッとしたような。今度死ぬときは、比較的時間がある時期。できれば屋外にしばらく放置して置いても大丈夫な冬にして欲しいです。もちろん長生きしてくれるに越したことはないのですが…。
2000/5/11
本日、パスワードを変更。セキュリティのために時々パスワードは変更しなければならないそうで。急に言われても新しいのを思いつかないぞ。それに古い方を無意識にタイプしてしまうぞ。面倒くさい。
2000/5/9
ただいま建設中の情報センターを見に行ってきました。検分でもないし、視察でもないし、とにかく中の様子を実感して、展示や収蔵庫の中身を考えるために。今までも、収蔵庫や特別展示室を見に行く機会はあったのですが、いずれも用事があって行けず。これが初めてでした。
とにかく中は広い。天井も高い。まだ内装もできておらず、物が入っていない、ということもあるけど。地下の収蔵庫は3つに分かれていて、一番大きな収蔵庫には、テニスコートが2面はとれそう。まあ柱がたくさんあって邪魔やけど。10年や20年は、いっぱいにならないかも。
1階の大阪の自然の展示室も広い。ただ入口から入ってくると、柱が多くて見通しが利かない。柱の2-3本を切りたい感じ。2階の特別展示室は、ものすごーく広い。天井もアホみたいに高い。ふつうの建物の2階分以上はある。こんな広い場所を埋めるような特別展。…準備が大変そう。
2000/5/3
今日、長居植物園で、メジロを捕獲する用の篭罠が見つかったらしい。入園者が、博物館に知らせてくれて、植物園の職員と一緒に見に行ったときには、すでになくなっていたとか。メジロは、(今のところ)知事の許可があれば一世帯に1羽は飼育できることになっています。でも捕獲には別の許可がいるし、ましてや植物園で捕獲する場合は管理者の許可もいる。どう考えても密猟でしょう。
昼間は留守にしていたので、現場にであえなかった。残念。
2000年4月
2000/4/28
大阪市立自然史博物館HPへの訪問者数がやっぱりおかしい。というよりバブルが拡大している。昨日の夜22:45頃、カウンターは68138人でした。それが今日の11:30頃、71410人。一晩で3000人以上の訪問があったことになる。こうなると嬉しいよりも不気味。カウンターを進めるようなハッキングでも受けたんだろうか?
で、webmasterさんが、logを確認。夜中の午前2時頃から午前7時過ぎまで、同じドメインから繰り返しのアクセスが見つかりました。1分に10回近い頻度。ほんとにハッキングか?と思いきや、無限ループのトラップにロボットがはまったらしい。ということに(絶対にそうと証明されたわけではないのですが…)。無限ループに陥るトラップはそのうちに解消するとして、ハッキングではないらしく、よかったよかった。アクセス数ももうかったし。
2000/4/27
大阪市立自然史博物館HPへの訪問者数が好調。というより異常。ものすごい勢いでカウンターが進んでいます。どうやら3回目のバブルに突入したみたいです。今までのバブルは、5日もたてば収まったのに、今回のバブルは長く、すでに10日たちました。
4月18日から今日(午後4時現在)までの間に、約2100人(1日約210人)の訪問がありました。この半年ほどは、1日90人ほどのペースを維持してきたから、ペースは2倍強。ここ数日は、1日300人を越えてる。
傾向としては、午後5時から数時間の伸びが多い、週末はペースダウン。学校関係からの訪問が多いって訳でもなさそうなんやけど、いったいどうなってるんだか…。
2000/4/26
久しぶりに鳥の皮剥きをしました。約3ヶ月ぶり。間隔が開くと、手際が悪くなって、時間がかかる。カラス2羽に、約3時間。
奈良県産のカラスを40羽ほどもらって、冷凍庫がいっぱいになってしまいました。それが先月終わりのこと。ようやく冷凍庫にすき間を作るべく立ち上がりました。でも、1日2羽剥いても、20日かかる。カラスばっかり剥く日々が続きそうです。憂鬱。
2000/4/23
今日は、今度の土曜(4/29)の長居植物園での鳥の観察会の下見、兼補助スタッフの研修。ジュニア自然史クラブのメンバーにも声をかけたので、ミニ観察会のようなもの。結局、補助スタッフ4名とジュニア自然史クラブのメンバー6名で、午前中植物園を歩きました。
天気が良くて暖かいので、人出が多く鳥はあまり見られませんでした。それでも青いオオルリと黄色いキビタキは、一応確認。両方見られた人は少なかったけど、たいていの人はどちらかは見れたでしょう。たぶん。
2000/4/15
ミニガイドNo.18「街で繁殖する鳥」の値段が、300円に決定。今日から販売です。買って中身がたいしたことなくても、表紙だけでも充分300円の価値はある!だから買ってね。贈答用にもよろしく。
ちなみに通信販売で購入される場合は、郵便振替で本体価格+送料の金額を、
●口座番号/00980−1−317961
●加入者名/大阪市立自然史博物館友の会
まで振り込んで下さい。もちろん通信欄に「ミニガイドNo.18 街で繁殖する鳥 **冊購入希望」と書くのを忘れずに(**は多い数字ほど望ましい)。振り込みが確認されてから発送します。本体価格+送料は、
・1冊:300円+250円=550円(1冊あたり550円)
・2冊:300円*2+500円=1100円(1冊あたり550円)
・3冊:300円*3+500円=1400円(1冊あたり467円)
・4冊:300円*4+750円=1950円(1冊あたり488円)
・5冊:300円*5+750円=2250円(1冊あたり450円)
・6冊:300円*6+750円=2550円(1冊あたり425円)
・7冊:300円*7+750円=2850円(1冊あたり408円)
・8冊:300円*8+750円=3150円(1冊あたり394円)
・9冊:300円*9+750円=3450円(1冊あたり384円)
・10冊:300円*10+750円=3750円(1冊あたり375円)
・11冊〜26冊(1冊あたり360円)
・27冊以上(1冊あたり330円)
となります。30冊くらい購入して400-500円で売りさばくのはどうでしょう?
2000/4/13
本日の夕方、ミニガイドNo.18「街で繁殖する鳥」が納品されました。2年近くかかってようやく完成した、という感じです。いろいろと気にある点はあるものの、やっぱり出来上がると嬉しい。あとは売値を決めなくては。
実は、すでにNature Studyの4月号に宣伝を載せてしまっています。その時には、売値が決まってなかったので、価格を書かずに「普及センターで販売中」などといい加減。さらにいい加減なことに、Nature
Studyの4月号は、4月11日に発送したので、友の会会員の手元には、12日か13日には届いています。まだ納品もされてないのに…。15日の土曜日からの販売でいいやろう、と思ってたら、今日わざわざミニガイドを買いに来た人が二人いたそうな。ごめんなさいね。
2000/4/9
今日は、ジュニア自然史クラブという中高生向けの行事がありました。以前紹介したように、たくさんの応募があり、今日も33名(中学生28名、高校生5名)が集まってくれました。午前中は、長居植物園で昆虫採集と鳥の観察。鳥でゆっくり見たのは、カワセミ、コサギ、カルガモといったところでしょうか。午後は、スカプンを紹介して、ついでにマルちゃんも紹介して、さらに博物館の圃場で昆虫採集など。それから博物館の収蔵庫など定番の裏方見学。ってとこで午後3時になったので解散。それなりに楽しんでもらえたでしょうか。
スカプンは、外に引っぱり出されて、大勢に囲まれて、みんなに触られて、けっこう興奮気味。でもやっぱり何をされても噛んだりはしない。おとなしいもんです。でも興奮して疲れたかも知れません。
2000年3月
2000/3/31
今日は、なぜか午後から「桂 九雀のワイワイじゃーなる」という番組に出演することになりました。断ろうにも理由が思いつかず、手近な管理職に相談したら、出て宣伝してこいと言われるし。で、引き受けたのが、3月初め。間に学会をはじめ色々あって、あやうく忘れるところでした。
ともかく今日は、午後2時30分に弁天町にあるラジオ大阪へ。出演は、午後3時10分から午後4時頃まで、間に休憩をはさんで約40分。午後2時30分から打ち合わせ。ってことでしたが、番組前に出演者の二人と顔合わせをして、少し話をしただけ。これが打ち合わせかあ、と思いつつ、ボヤーとしてたらすぐに本番になってしまいました。本番中は、話がふられるのに合わせてずっと鳥の話をしていました。途中に、ニュースや天気予報やコマーシャルの入るのですが、その間もずっと鳥の話をしていた感じで、いったい何の話を放送したのかよくわからなくなりました。有珠山の噴火のおかげで、特別番組(か何か)が入り、出番が10分少なくなったのが救い。学会の発表より疲れる。
何度も大阪市立自然史博物館の名前を言ってくれたし、友の会の宣伝もしてもらえたので、博物館の広報活動としてはよかったかな。でも本番中、何を喋ったか、けっこう心配です。本番が終わってから、放送したテープというのをくれました。そんなもんいらんのに…。
2000/3/28
この4月から”ジュニア自然史クラブ”という中高生対象の行事をします。希望者を登録して、年間を通じていろんな行事をする。ってゆう企画です。
中学生や高校生にもっと博物館を利用して欲しい。というのは以前からの懸案でした。で、昨年は、高校生だけを対象に”高校生シリーズ”という企画をしてみたのですが、4回行事を企画して、参加者は合計18名という寂しいもの。一方、中学生向けだった夏休みのドキドキ中学生は、けっこう盛り上がり。その後に企画した同窓会や遠足にも10数名の参加がありました。中学生の方が、積極的に参加してくれそうなので、対象を中高生にしたのが”ジュニア自然史クラブ”です。
申込みは好調で、今日現在42名が登録してくれました。中学生が33名に高校生が9名。やっぱり中学生が多い。
2000/3/27
ミニガイドの青校と色校が完了。あとは納品を待つだけ。4月の第1週には、完成しそう。心配なのは、表紙とカラープレートの色。イメージ通りになるかな…。
2000/3/22
今日は朝から、午前も午後も会議(7時間以上!)。午後6時半に会議が終わって、ようやく学会発表の準備。ポスターの打ち出しに少し手間取ったけど、とにかく完成。明日からしばらく留守です。
学会シーズンだし、地学系は野尻湖での発掘もあるので、この3月末は、博物館にあまり学芸員がいません。
2000/3/20
今度の週末、広島大学で生態学会大会があります。一応発表する予定です。で、今は準備に忙しい。23日には出かけるので、あと3日しか時間がないのに、まだ準備ができあがらない。さすがに焦ってきました。しかし今日は不便な普及センターに座っていなくてはならないし、明日はため池の調査だし、明後日は一日会議。果たして間に合うんだろうか…。
どうやら、植物研究室のS学芸員も準備ができていないのは同じらしく、互いに牽制しあっています。ってゆうか、互いに相手の準備がまだなのを見て安心してるというか。
まあ、とりあえず今日で、データの整理の入力が完了(まだこんなことをやってたりして)。その勢いで、図表の作成も一通り完成。あとは話の持って行き方を考えて、レイアウトする(ポスター発表だから)。何とかなりそうか?
2000/3/12
大阪鳥類研究グループの総会を開きました。午後1時から4時間。招待講演に会員の発表、それから総会議事。驚いたことに、ほぼ予定通りのタイムスケジュールで、午後5時に終了。それから実習室で懇親会と称して、2時間ほど鍋をつつきながら懇親を深めました。
招待講演がよかったのか、予想を上回る36名もの参加がありました。京都からはるばる招待講演(ユリカモメの話)を聞きに来た中学生もいました。来年も招待講演を企画した方が盛り上がるなあ。誰にしようか。
2000/3/2
長居公園の地下駐車場の工事現場で、ゾウの足跡化石が見つかりました。地下を10m以上掘り下げているので、地学担当の学芸員が頻繁に調査に入っているのですが、その時に偶然見つけたそうです。それも化石はさっぱりわからない(はずの)I学芸員が。珍しいこともあるもんです。昨年のクリスマス・イブに連れていってもらったときには、ケーキにつられて一生懸命探したけど見つからなかった貝化石も見つかったそうです。
工事の進行に伴って、すぐになくなってしまうんだそうです。今日記録を取りに行くというのに付いていって、見るつもりでした。が、お客さんやら会議やらで結局行けずじまい。ちょっと残念。
2000年2月
2000/2/29
ミニガイドNo.18「街で繁殖する鳥」の原稿が、図版も含めてすべて完成。あとは明日入稿するだけ。遅くとも3月末には出版予定。楽しみ。思ったよりも安く印刷できそうで、販売価格もお手ごろに設定できそうです。売れるかな?
ミニガイドの準備ができて余裕ができたので、「新収資料展」にパネルを追加。昨年1月に奈良のため池で釣り糸に絡まって死んだフクロウを展示してるのですが、そのフクロウに絡まっていたルアー付きの釣り糸と、その新聞記事も展示しました。釣り糸は、パネルの横にピンで刺して留めてあるだけなのです。果たして「新収資料展」終了まで持って行かれずにぶら下がっているか?誰がそんな物を持っていくねん、という気がしますが…。
2000/2/28
明後日から、特別陳列「新収資料展」が始まります。残り二日になってようやく準備開始。特別展示室に行ってみると、ショーウィンドウの中の、地層の剥ぎ取り標本とプテラノドンなどの展示は完成してるけど、昆虫と植物化石はまだまったく並んでいない。
自分の展示は、鳥の仮剥製のみ(鳥以外の標本や鳥でも巣や骨格標本などは無視)。1999年に寄贈してもらって、ちゃんと仮剥製にした鳥の標本の中から、展示に適しているのを選ぶ。状態が悪くて、とても見せられないのは除く。さらに場所の都合で、とっても身近な人のは除く(学芸員とか友の会の評議員とか)。その上で、一人1点に厳選。その結果、21点が選ばれました。
選んだ標本を収蔵庫から引っぱり出してくる。展示ケースの中を掃除する。標本をケースの中に並べて、ピンなどで固定。標本のラベルを作る。標本と一緒に並べる。説明のパネルをはる(パネルは毎年同じのを使い回し)。これで一応完成。でも、気が向いたら、特別陳列が始まってからパネルを追加するかも。
夜になって、ドタブカの剥製も到着しました。3mほどの大きさですが、迫力があります。
2000/2/22
今ミニガイドを作っています。ミニガイドってゆうのは、毎年1冊ずつ博物館で出版している小さな自然観察ガイドです。今までのラインナップはこちら。どちらかと言えば、身近な生物の図鑑のようなのが多いでしょうか。今作っているのも身近な生物の小図鑑で、タイトルは「街で繁殖する鳥(仮題)」。タイトルの前に”大阪の”を入れるかどうかで悩んでいます。
1998年の特別展「都市の自然」の時の調査結果や原稿がベースになっているので、テキスト部分はおおむね1年半前にはできていました。でも、テキストの仕上げやら、割付やらをのんびりやっていたら(というか放っておいたら)、こんなに遅くなってしまいました。1999年度予算なので、今年度中に出版できればいいのですが、今年度のあと1ヶ月教しかなくなってあせってきました。現在ようやく見積中。なんとかぎりぎり間に合うか?
まだ、図版の写真のセレクトが残っているけど…。
2000/2/20
今日は、長居植物園で「冬鳥の観察会」という行事が予定されていましたが、結局雨で中止になりました。雨はちょうど午前中だけ降ったようです。以下は、行事中止にいたるまでのドキュメント。
19日:天気予報を見ると、夜から20日午前中にかけて、低気圧が通過するため雨。すっかり行事は中止の気分になり、名簿や配布資料は一切作らず。朝の判断で、行事を実施することを決めてから慌てて作成することにする。留守番電話に行事中止ヴァージョンを吹き込んで帰宅。
20日:午前4時頃。なぜか目が覚めてしまう。外は雨。天気予報をテレビでチェック。降水確率は、午前0-6時が90%で、午前6-12時が60%。もし低気圧の進み方がはやいと、行事は実施できそう。
20日:午前6時頃。外は雨。午前4時頃からテレビの天気予報をつけたまま、うとうとしては目が覚める。あまり寝られない。台風で学校が休みになるかワクワクしてる子どもみたい。午前6-12時の降水確率が70%にアップ。でも雨が降っているエリアがこのペースで動くと、午前10時にはやんでるかも…。
20日:午前6時30分。あいかわらず外は雨。このまま二度寝すると、留守番電話をセットするはずの午前7時を寝過ごしてしまいそうなので、起きてしまう。
20日:午前6時50分。やっぱり外は雨。降水確率が70%。低気圧の動きは遅れ気味らしい。午前中は雨が残ると天気予報も言ってるので、行事は中止に決定。博物館に電話して、吹き込んでおいた行事中止のテープをセットしてもらう。留守番電話がちゃんとセットされてるのを確認して、二度寝。
20日:午後2時。起床。雨はやんでる。
てな具合に、行事は中止に至りました。寝ていたので、雨がいつやんだのかは定かではありません。午前11時頃までは、降っていてたらいいんですが…。
2000/2/19
久しぶりにスカプンの話題(スカプンって何?という方はこちらを参照)。チーズやチョコレートが大好きなスカプン。こんな偏食をゆるしてはいけない!というわけで、近ごろドッグフードを食べさせています。ただドッグフードを置いておいても、絶対に食べないので、チョコレートを混ぜて与えています。
缶詰のドッグフードに、粉々にしたチョコレートを混ぜる。ちょうど野菜嫌いの子どもにニンジンやピーマンを食べさせるようなものです(逆か?)。チョコレート欲しさに、スカプンは喜んでやってきて食べはじめます。よく見るとチョコレートだけを食べようとしているらしいのですが、結局はドッグフードもほとんど食べてしまいます。うまくより分けられないのでしょう。
2000/2/18
数日前、大阪府立の某高校から波戸岡学芸員に問い合わせがありました。校舎の建て替えに伴う引っ越しの際に、理科室の古い標本類を処分する。ホルマリンはどうやって処理したらいいかということでした。捨てるなら頂戴!というわけで、今日どんなものがあるか波戸岡学芸員と見に行ってきました。
残念ながら思ったほど量は多くなく、剥製などはほこりまみれで、ボロボロでした。何より問題は、採集年と採集場所がわかる標本がほとんどないこと。受入れ日らしい日付は、たいてい付いていて、ほとんどが明治のもの。これでだいたいの年代はわかるけど、産地がねえ…。でも100年近く前の物なので、とりあえず引き取る方向で検討中。ほとんどが魚の液浸標本でした。
というわけで、学校の古い標本の処理に困っている教員のみなさん、いらなかったら引き取りますので、捨てる前にぜひお知らせを。
2000/2/16
昨日と今日は展示室の床の大掃除。例年は12月にしていますが、今年度は12-2月が休館なので、この時期に。昨日は研修というのに出席させられていて手伝えませんでしたが、基本は職員総出です。
剥離剤(強力な洗剤みたいなの)を撒いて、電動ブラシみたいなのでこすって、剥離剤をトンボみたいなので集めて捨てる。それから水を撒いて、またトンボみたいなので集めて捨てる。それからモップで拭いて、乾かしてから、ワックス掛け。
と例年は、こうなんですが、今年は剥離剤が違うそうで、水を撒く工程がありません。掃除がすぐ終わるのはいいのですが、水をトンボみたいなので押していくのが一番楽しいのに…。それに水洗いがないと、あんまりきれいになってない気がする。
午後は、今年度最後の館の出版物の発送。今回は、特別展解説書とミニガイド。本当は、半年も前に発送しているはずだったのですが…。
2000/2/14
京都大学の生態学研究センターの新しい建物が、滋賀県に完成して、生態学研究センター京都分室(昔の植物生態研究施設)が引っ越すんだそうです。そんなことは、博物館とは何の関係もなさそうですが。引っ越しに伴ってたくさんのまだまだ使える大型ゴミがたくさん出てきたそうで、研究室の院生とOBで山分けすることになったんだそうです。で、この研究室出身のS学芸員が、博物館を代表して派遣され、大型ゴミをもらってきました。
午後7時過ぎに帰ってきたS学芸員は、物品棚やスチール机をGETしてきました。ガスファンヒーターも狙ってたのですが、現役院生に負けたとか。物は、増築工事で広くなった収蔵庫辺りに入れる予定。問題は、それまで置いておく場所ですが…。
2000/2/11-12
自然史博物館の職員の親睦会の、年に一度の親睦旅行に行ってきました。昨年は日帰りで京都の保津峡下りでしたが、今年は豪勢に飛行機で佐賀県から長崎県方面へ。
11日は佐賀空港に降り立ち、バスで有田焼と伊万里焼の里へ、昼食を食べて焼き物を買って、宿の平戸へ。12日はバスで長崎市に移動し、何やら天主堂とグラバー邸を見て、カステラを買わされて、長崎空港から帰阪。
11日は、伊万里の里とか、平戸で少し林を見ることができました。平戸の林は、けっこう南方系の要素が多くて、大阪とはとても雰囲気が違う。12日はまったくと言っていいほど、生き物を楽しめませんでした。飛行機から有明海は見たけど(諌早湾も見た)。有明海のそばで過ごせなかったし、カササギもミヤマガラスもバスの中からしか見てない。すごく損した感じ。見た鳥などはこちら。
2000/2/10
12月から2月いっぱいまでは、玄関前のポーチに屋根をかける工事のため、博物館は休館中。2月も半ばになってきて、屋根はかなりできてきました。屋根ができるのはいいけど、研究室の窓のすぐ外に屋根があって、見晴らしが悪くなった…。
この休館期間中には、バックヤードでも増築に関わるいろんな工事が行われています。電気関係の工事も多い。そのせいだと思うのですが、近ごろコンピュータの画面が、よく揺れます。電圧が不安定なんでしょうか。
揺れる画面を見ながら作業をしていると、目が変になるし、気持ちが悪い。ちょうど乗り物酔いのような感じ。今日は、また一段と画面がよく揺れる。
2000/2/8
午前中は、昨日の続きで第3展示室の掃除。今日はひたすらガラス拭き。展示コーナーの中の狭いスペースで、ガラス拭き用の洗剤をまくと、中に充満してとても臭い。かなり吸い込んで、気持ちが悪い。
午後には、Nature Studyの2月号の納品。よい出来。表紙の著者は、今頃になって、なんか言ってるけど、無視無視。
夕方には、”やさしい自然かんさつ会”をはじめ、2000年度の行事の案内ちらしの入稿。おおむね昨年度の使い回し。
2000/2/7
今日は、第1展示室の掃除。床の掃除やガラスを外側から拭くのは、業務員さんが(開館してる時は)毎日やってるけど、今日は展示の中の掃除。各展示コーナーには、担当学芸員(あるいは担当研究室)が決まっています。例年は年に一度(たいてい12月の月曜日に、研究室単位で)、展示の中に入って、ガラスを中から拭いたり、展示物を拭いたり、掃除機をかけたりします。
今年は休館期間中ということもあり、時間をかけて展示室ごとに順に掃除することになりました。で、今日は第1展示室の大掃除。担当学芸員と業務員が、雑巾や掃除機を持って集合。それぞれに担当の展示の中を掃除しました。いつもと違って、展示物を外に出して、掃除機をかけたりと、今年は大がかり。つまり例年は、目に付くゴミを吸い取ってるだけってことですが…。いつもは開けない展示ケースの中まできれいにしました。
どうも担当者によっては、何年か掃除をさぼってる奴もいるらしく、内側から窓を拭くとやけに雑巾が汚れたりする。それはともかく、ものすごーくきれいになりました。まあ違いがわかる人は少ないと思うけど…。
2000年1月
2000/1/31
今日は工事で停電。暗くて、その上コンピュータが使えなくては仕事にならない。というわけで、学芸員の大半は休み。昼から出てきたけど、やっぱり停電が終わるまで仕事にならない。とくに今は窓の外にシートが張られているので、一層暗い。ボーっと停電が終わるのを待つ。
そうそう、友の会総会でいまいち評価が高くなかったヒヨドリの絵はこんなの。Tシャツには、左右に英名と学名が入ります。
確かに、小さいバッジにすると、何の絵かさっぱりわからんけど…。
2000/1/30
今日は、ついに友の会の総会。とくに当日は何の担当でもないのですが、なぜか忙しい。
フリーマーケットは、午前9時頃から早々に次々と開店。どの店もなかなか売れ行き好調のようでした。中でも学芸員の店は、手作り商品(キーホルダー、Tシャツ、コップ)の他に、バッジの失敗作、果ては工事ではがされたポーチの敷石など訳のわからない物も多かったのですが、おおむねよく売れました。でも、季節外れのせいか、Tシャツはけっこう売れ残りました。とくにヒヨドリTシャツの売上(2枚)は、ハチTシャツ(4枚だっけ?)に負けたのが、悔しい。
総会全体の中では、フリーマーケットは、講演や総会議事に退屈した人(たいていは小さい子ども)が時間をつぶすのにちょうどよかったようです。できたら来年以降もやりたいものです。買うのも楽しいけど、売るのはもっと楽しい。
昨年から始まったニミニラスターバッジデザインコンテストも、一応無事に終了。なんと1位を取ってしまいました。昨年は初宿学芸員が2位を取りました。その時、学芸員が入賞してどうするねん。と偉そうにさんざん悪口を言ったのに…。その上、2時間もかけて作ったヒヨドリのデザインではなく、10分足らずで作ったフクロウの顔のアップの写真の方が評価されるなんて…。ちなみにこんなの。
来年のコンテストでは、絵で1位を狙うゾ!嘘嘘。
2000/1/29
明日は友の会の総会。フリーマーケットに出店する9軒の内、5軒はすでに商品が並びはじめました。フリーマーケットらしくなってきた。
学芸員の店は、「リキローおじさんのTシャツ店」てな名前。アイロンプリントでオリジナルTシャツが作れるシートを買ってきて、プリンター&コピーを使ってオリジナルTシャツを作っています。最初は、クワガタとテントウムシの柄だけだったのが、昨日ハチのデザインが加わり、今日虫の漢字の柄が加わり。見てると簡単にできそうなので、思わずヒヨドリ柄のTシャツも作ってしまいました。なかなかいい出来(文字どおり自画自賛)。明日売れ残ったら、自分で買おう。
遅れていたニミニラスターバッジデザインコンテストの準備もできてきて、夕方ようやく応募作品が並びました。全部で81点。この中から5点を選んで投票するのは、けっこう悩みそう…。
2000/1/28
明後日は友の会の総会があります。今日あたりから準備が本格化してきました。例年なみの会場設営、昼のブタ汁の仕込み、本と物品のバザー。の他に昨年からはじめたミニミニラスターバッジデザインコンテスト。さらには今年初めての自然史ミニアート展。今年限りのフリーマーケットの準備。などなど。盛りだくさんで、分担してもけっこう忙しい。
今年の担当は、フリーマーケットの一部(受付と会場準備)と、行事多数回参加者の表彰(賞状と賞品の準備)と、自然史ミニアート展。フリーマーケットには、9軒の出店の申込みがありました。なんとか形になってよかった。その内の1軒は学芸員の店で、友の会バザーの出店みたいな物です。フリーマーケットの会場準備は、今日完了(と言ってもみんなで畳と机と椅子を並べただけ…)。自然史ミニアート展は、友の会のつどいのままなので準備はなし。あとは、賞状を作らなくては。
と思いつつ、今日は学芸員の店で売るオリジナルキーホルダーを作ってました。明日はTシャツもつくろうかな?
2000/1/22
昼過ぎ、植物園から電話がありました。長居植物園の池で”カモがひっかかっているから来て欲しい”とのこと。何を言ってるのかよくわからないまま、とりあえずタモ網を持ってでかけました。行ってみると、水面でホシハジロの雄がくるくる回っています。頭を右に向け、嘴と右脚と右翼がなんか変。長い竹竿の先にタモ網をテープでくくりつけて、潜ったりして逃げようとするのを追いかけて、すくって捕まえました。
捕まえてみると、嘴の先と右脚と右翼の付け根にルアーの針がささっていました。しっかりささって無理には抜けないので、連れて帰ってニッパーで針の根元を切り、先端を突き抜けさせてはずしました。
多少血は出てるし、右の翼のようすは少し変ですが、骨折などはしてないようなので、そのま放しました。(3日前に引き続き)ちょうど獣医さんが来ておられたので、診てもらえてグッドタイミング。夕方には、無事に仲間の中に戻りました。
で、そのホシハジロですが、…(続きはこちら)。
2000/1/19
博物館に獣医御一行様が来られ、ついでにスカプンを見ていきました。見たと言うよりは、つまみ上げたり、ひっくり返したり、口を開けたり、スカプンをいじめます。で、スカプンの反応はというと、咬みつくどころか、とくに嫌がりもせず、されるがまま。何をしたら怒るかわからなかったので、今までは一応注意しながら触っていたのですが、何をしても大丈夫なようです。実家のネコよりおとなしい。
獣医さんの見立てによると、太りすぎとか。大好きなチーズは控えさせた方がよさそう。糞を持って帰って検便もしてくださいましたが、とりあえず異常なしでした。
2000/1/18
スカプン(スカンクの名前)は元気、なようです。昼間は、枯れ草の中で丸くなったまま出てきません。餌で釣ると出てきます。今日は、リンゴよりもチーズが好き、ということが新たに判明。ぜいたくな奴。
背中や頭をなぜられるのは好きなようで、おとなしくなぜられています。でも、今日辺りから、なぜた手が少しイタチ臭い。
2000/1/17
朝一番にまずスカンクを見に行きました。網室の中に入って見回しましたが、いない。知らん間に持ち主が現れたのかな、と思ったけど、どうもそうではないらしい。もう一度網室の中に入って。ようやく見つけました。穴にたまった枯れ草の中に潜り込んでいました。びっくりした。
食べないのかと思ったミカンはいつのまにかなくなっていました。今日は、クリームチーズパンやあんこの入った饅頭を食べたらしい。でも、ただの食パンはあんまり好きではないようです。ぜいたくな奴。
二日前は真っ白だった背中の毛は、すでに汚れて黄色くなっています。近いうちに真っ黒なスカンクになっているかもしれません。長い毛ももつれてるし。風呂とブラッシングが必要らしい。
2000/1/15
今日は休みなので、朝ゆっくりしていたら、9時過ぎに博物館から電話がかかってきました。増築工事の現場に妙な動物がいる。アライグマに似てる。とにかくすぐに来てくれと言うので、急いで博物館に行きました。といっても10分もあれば着きます。
問題の謎の動物は、建設途中のある部屋に入り込んで、入口をふたされていました。入口からのぞくと、向こうも物陰からこちらをのぞいています。最初に頭だけが見えました。アライグマとはぜんぜん違います。鼻筋に白い線があってハクビシンを思わせるけど、なんか違います。と思ったら、動き出して全身が見えました。スカンクのようです。でも目の上から後ろの上面は真っ白で、脇や尾の下辺りが黒いだけ。ふつうのスカンクの模様とは違うような…。
種名はともかく、おとなしそうなので部屋に入ってみました。呼ぶと近寄ってきます。最初は恐る恐るだったのが、だんだん慣れてきて、背中をなでても平気になってきました。工事現場に置いておくわけにも行かないので、とにかくつかまえようと入れ物を持ってきました。で、持ち上げて中に入れる。これで捕獲完了。さすがに持ち上げるときだけは、長い爪で地面にしがみついて抵抗しましたが、あっけない捕獲作戦でした。
つかまえたスカンクは、とりあえず網室へ入れて(本当は昆虫を飼う場所ですが…)、警察に届けました。どうやら拾得物としてしばらくは預かることになりそうです。野生では、果物、穀類、昆虫、小動物を食べるとあります。でも飼う時の餌は?とりあえず昼食の一部やその辺にあった物をあげてみました。パン・卵焼き・チーズ・リンゴは大好きのようです。ミカンは食べません。人の手から餌を受け取って、両手で押さえて上品においしそうに食べます。とてもかわいい。
このスカンク、調べてみると北米に広く分布するシマスカンク(Mephitis mephitis)のようです。毛並みはきれいで、毛をさわってもイタチ類のあの臭さはありません。これなら部屋の中でも飼えそうです。ただ、ちょっと驚くとしっぽを持ち上げます。あの有名なスカンクの臭い攻撃があるのかと、ドキッとします。ペット用なら臭腺は取り除いてあると思うのですが…。
警察ルートの噂では、長居公園で暮らしているホームレスの人がスカンクを飼っていたらしい。警察に届けてくれるかな? いつまでたっても落とし主が現れないようなら、首輪を付けて、長居公園をスカンクを連れて散歩してみようか。
2000/1/13
大阪市立自然史博物館友の会は、毎月Nature Studyという機関誌を発行しています。これの編集は、普及関係の担当学芸員が交代で行ないます。毎月10日発行。発送したと思ったら、次の号の原稿を15日締切で集めて、20日前後に印刷屋に入稿。全体で見ると、四六時中Nature
Study発行のための作業をしているようなもんです。
で、2月号の編集の担当にあたっています。珍しいことに、13日の時点で原稿がほぼそろったので、今日編集作業を進めていました。すでに12ページのうち10ページ分の割付が完了。もうできたも同然。これなら今月中の納品すら可能だ!
それはいいんやけど、2月号の後、手持ちの原稿がほとんどない。これでは3月号以降は学芸員の記事ばかりになってしまう。というわけで、Nature
Studyの原稿を大募集中です。何かネタをお持ちの方(友の会会員に限る。会員でない方は、まず入会して下さい)、Nature
Studyに投稿して下さい。今なら、比較的すぐに掲載されます。
2000/1/9
「ドキドキ小学生」の行事の本番2日目。昨日の続きなので、準備はあんまりなし。スタッフの打ち合わせも、昨日と同じ、の一言でおしまい。昨日は忘れていたアンケートを作ってみた。合計45名のアンケートの結果は、
●たのしかったですか?
たのしかった 35名、 ふつう 9名、 たのしくなかった 1名
●つかれましたか?
とってもつかれた 6名、 すこしつかれた 21名、 つかれなかった 18名
気をつかってくれているのかもしれませんが、大部分の参加者がそれなりに楽しんでくれたようです。一方、あんまり疲れていなかったのが意外です。約2時間も休憩なしで引っ張り回すという、小学生にはハードな行事なんですけど…。まあ今年は、気分が悪くなる参加者もいなくて無事に終了しました。感想の中で言及されていた人気コーナーは、
顕微鏡 4名、化石 3名、鳥の解剖 3名、トラの皮 1名、セミタケ 1名
あまり具体的なコーナーを書いてくれませんでしたが、上位3つは例年並。この行事は毎年行なっているのですが、今回が2回目3回目という参加者も何人かいて、「今年はコンニャク石がさわれなかった」などといった鋭い(?)指摘もありました。
2000/1/8
今日は「ドキドキ小学生」の行事の本番1日目。朝から、実演してみせる鳥の皮剥きの仕込みをして、おみやげの類を準備して、部屋を開けて電気をつけて歩いて、長居公園のあちこちに案内の紙を貼って(公園に無断で貼ってるので見つかったら怒られる)、受付をセットして。けっこう忙しい。あっと言う間に昼になって、補助スタッフやツアコン担当の学芸員と打ち合わせ。
ここまでは忙しかったけど、こっからはけっこう暇でした。みんなで分担してるからやけど…。最初に諸注意を話した後は、3回鳥の皮剥きの実演と解説をして、合間に各班(3班にわかれて館内ツアーをしています)の動きをチェックしてただけ。館内ツアーは、予定通り10数分遅れで終了。とくにトラブルもなかったし、めでたしめでたし。気になるのは子ども達がやけにおとなしかったこと。それに鳥の皮を剥いているのを見てもあまり気持ち悪いと言ってくれなかった。それがやりがいなのに…。
話はかわって、きょうは自然史講座の日でもありました。いつもの集会室は、「ドキドキ小学生」にとられたので、会場は講堂。担当は波戸岡学芸員。昨年、研究のために行ったヨーロッパの自然史博物館の話題でした。ところが、なぜか淀川の話を楽しみにきた。という人がいました。話を聞くとホームページの行事案内にそう書いてあったと言います。なんと証拠のプリントアウトまで持って…。原因は、12月の案内をコピーして1月の自然史講座の案内を作成したときに、12月の案内(山西学芸員の淀川の話でした)の部分を消し忘れたことにあるようです。犯人は、行事案内の作成担当。私です。証拠はすぐに隠滅しました。
2000/1/7
明日と明後日は館内で「ドキドキ小学生」の行事があります。で、今日は準備で忙しい。名簿を作って、案内の貼り紙類を作って、名札兼おみやげのバッジを作って。バッジも120個も作ろうとすると時間がかかる。ほとんど午後一杯かかってしまった…。
2000/1/6
今日は燻蒸室の引っ越し。増築工事にともなって、サーバ室に生まれ変わります。追い出された燻蒸箱達は、元焼却場に移りました。増築が完成したら冷凍燻蒸に移行するので、そうなったら燻蒸箱はお払い箱になります。
燻蒸室の引っ越しは燻蒸箱の移動だけではなく、むしろそれはささいな部分。どうやら昔、燻蒸室を標本置き場にしていた学芸員がいたらしく。怪しげな標本がたくさん置かれています。どうせ標本の片づけに午前中はかかり、燻蒸箱の引っ越しは午後だろうと思っていたら。前日から昆虫関係者が片づけを始めていて、午前中にすべてが完了してしまいました。ちなみに燻蒸室を標本置き場にしていた一番の犯人は、昆虫研究室にいたMさんらしい。
2000/1/4
今日が初出勤の日。挨拶をして、昼にはみんなで昼食会みたいなことをする。
サーバもとめず、誰も待機せずでしたが、予定通り2000年問題はとくに何も起こらず。ぶじに年明けを迎えました。気になるのはアクセス数が減ってること。ぜひ大阪市立自然史博物館のトップページから入って下さるようお願いします。