近頃の自然史博物館

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1999年6月

1999/6/27
 きょうは大雨で行事が中止になって、急遽休みの日になりました。午前7時前に、寝ぼけながら留守電で行事の中止を確認して、また寝てしまい、起きたら昼でした。行事中止の確認が夢やったんやないかと心配でしたが、ちゃんと行事は中止やったようです。よかったよかった。
 昼に起きると、雨がやんでいたので、博物館に行ってみると、ジャバが脱走して捕まっていました。外来研の前を歩いているところを見つかったらしい。動物標本制作室から外来研までは、40m近くもあるし、逃げる方向としては正しい。なかなかやるなあ。


1999/6/26
 例のアムールトラの毛皮の処理の続き。ミョウバンと食塩の飽和溶液から引き上げて、まだ付いている肉をできるだけ除去して、広げて乾かします。肉の除去がまためんどい。それに臭い。みんな見に来ては、臭い臭いと言って去って行きます。

1999/6/23
 きのうのアムールトラの毛皮の処理の続き。水から出して、もう一度洗って、ミョウバンと食塩の飽和溶液に浸けました。防腐処理の一環です。このまま3日ほど浸けておきます。
 関係ありませんが、トラが死んでから阪神タイガースは勝っていません。今年の阪神も、トラと一緒に終わりかな、というのが最近の博物館での話題です。

1999/6/22
 きのうの夕方、天王寺動物園からアムールトラが死んだ、という知らせが入り。慌てて手配して、今日死体を引き取ってきました。若い雄のようで、体重は約130kg。樽野学芸員と二人で、約3時間かけて皮を剥いて。その後、こちらは毛皮の処理(毛皮の裏に残っている肉などを除去して、毛皮を洗う)。樽野学芸員は、骨の標本のための処理(骨から肉をとって、砂場に埋める)。二人がかりで、ほぼ一日仕事でした。肉は新鮮でしたが、やはり臭い。アムールトラはもう1匹いるそうです。しばらくは死なないで欲しい。

1999/6/21
 今日も一日、長居植物園の池でカメの調査をしていました。捕獲したのは、ミシシッピーアカミミガメ35匹とクサガメ2匹。この内、ミシシッピーアカミミガメ10匹とクサガメ1匹には、以前に付けた標識が付いていました。やっぱり、捕獲したカメのおおむね1/3に標識がついている。おかげで長居の池のカメの個体数の推定値は、増えていく一方。どうなってるのやら‥。

 カメ調査を手伝いに来てくださった方が、カエルをたくさん寄贈してくださいました。その中にいたニホンヒキガエル。500mlのペットボトルの中に入っていると、ちょうどJabba the Huttにそっくり。かわいいので、しばらく飼うことにしました。ミールワームの幼虫でも成虫でもすぐに食べてくれます。とても飼いやすそう。

1999/6/17
 ワニガメを飼いはじめてちょうど9ヶ月。今日初めて、あの有名なルアーフィッシングをするシーンを観察できました。勝因は、1ヶ月ほど餌をやらなかったことでしょうか。すっかり忘れていました。
 今までは2週間に1度程度の割合で餌を与えていたのですが、この間隔だとあまり腹が減っていないのか、なかなか食べようとしません。金魚が1週間以上元気にしているのが普通でした。もちろん見ていてもルアーフィッシングをする様子は見られません。
 それがよっぽど腹が減っていたのでしょう。金魚を入れたとたん口を開けて、ルアーを動かしはじめ、すぐに1匹食べてしまいました。これから餌やりは1ヶ月に1度にしよう。
1999/6/12
 今日は自然史講座の日でした。留守をしていたからよく知らないのですが、始まる直前に空調機が壊れて、水が噴き出して、急遽会場を集会室から講堂に移したんだそうです。それだけなら、ふーん大変やったねえ、で終わりですが。
 Nature Studyの5月号に載った自然史講座の案内には、ちゃんと会場は講堂と書いてあったんだそうです。と聞いて慌てて確かめると、なるほど最初から講堂と書いてある。つまり空調機が壊れることを予言していたんですね。とNature Studyの5月号を編集した者としては、なぜかちょっと嬉しくなりました。
 でもよく調べてみると、担当者が作成した最初の原稿から、会場は講堂となっていたようです。つまり予言したのは自然史講座の担当者自身やったわけで、編集担当者は予言はでけへんし、校正もでけへんし、ということが判明してしまいました。つまらん。
1999/6/3
 今日はむしの日です。何のことかわからんやろうなあ。博物館の展示や、収蔵庫の標本の見回りをする日、とでも言いましょうか。この時期にする理由は、標本の最大の敵がカツオブシムシやシバンムシなどの虫で、暖かくなってきてこやつらの活動が活発になる時期だからです。ちなみに、むしの日と呼ぶ理由は、もっぱら虫を探して歩くからと、6月4日頃にやることにしてるからです。
 見回りの結果、収蔵庫の鳥の剥製のところのナフタリンが切れかけているそうです。補充しなければ。面倒やけど‥。
 某甲虫担当の学芸員は、第3展示室でマサカカツオブシムシを発見して、喜んでいました。このまま展示しておこう、などと言って…。さて問題です。第3展示室のどこにマサカカツオブシムシは落ちて、もとい、展示されているでしょう?

1999年5月

1999/5/31
 朝から夕方まで、長居植物園の池でカメの調査をしていました。昨年の夏の通称「どきどき中学生」という行事で、初めてやってみたのですが、おもしろいので継続して調査をしています。佐久間学芸員との共同研究、ということで植物園には許可願いを出しています。
 やってるのは、篭罠を仕掛けてカメを捕獲し、測定・標識の後、放すというもの。篭罠は5個あるので、すべてにたくさんカメがかかると持って帰ってくるだけで大変。というより不可能。もう一人手伝いがいると便利なので、その辺にいる人を適当に捕まえて連れていったりして…。まあ幸いそんなにたくさんはつかまらんけど。
 5個の篭罠の回収を3回行なって、捕まったのはミシシッピーアカミミガメ29匹とクサガメ2匹。この内、ミシシッピーアカミミガメ10匹とクサガメ1匹には、以前に付けた標識が付いていました。今回で、こうした調査は4回目なんですが、だいたい捕獲したカメの1/3に標識がついているというのは、2回目の調査以降変わっていません。いつになったら全部の個体に標識が付くのかな?


1999/5/28
 午後5時、第四紀研究室の二人が、博物館の裏手で進んでいる増築工事の現場の地層を説明してくれるというので、ついていきました。すでにおおむね掘り下げは終わっており、一部分の底にはすでにコンクリートが張られています。まだコンクリートが張られていないところは砂地で、よく見ると、何やら模様があります。海にいる動物の生痕化石(要するに巣孔の跡)とのことですが、正体は不明。貝など海産の動物の化石を見つけたら賞品にケーキをくれるというので、あちこち掘ってみましたが、さっぱり見つからない。
 その内に、植物化石担当が植物の種子の化石を発見。見つかった辺りをみんなで探すと、他にもけっこう種子の化石がでてきました。ここまでは、よかったんですが。暗くなってきたので、種子の化石が出てくる地層を採取して、持って帰って調べるということになって。結局、また重い土を運ぶ羽目になりました。ここに来る度に何か運ばされる。この土は、2階の廊下に積みあげられるのかな…。

1999/5/28
 昼間、堺市の方のため池の鳥を調査しにいってました。その隙に、博物館に庭で捕まえたヤモリを引き取ってくれ、と来た人がいたそうです。ヤモリは水を入れた水槽の中で、溺れそうになっていたそうです。持ってきた人曰く、カメの餌をやっても食べない。完全にイモリと間違っていますね。あー、見たかったなあ。

1999/5/20
 今年の友の会の合宿は、南国「西表島」。先日、下見にも行ってきて、おおまかなスケジュールも決まってきました。ただいま申込み受付中。なんですけど、募集締切まで後5日を残して、応募者が70人にもなっています。定員は50人やのに…。
 現地集合で参加費が一人約20000円。現地までの飛行機代を入れると、一人70000円はかかる。とっても出費が多くなるので、むしろ申込者が少なくて定員割れになることを心配してました。みんなけっこうお金持ちやなあ。と言いつつも世話役として参加する学芸員と評議員は、下見と本番の2回分の交通費は自前なので、もっと出費してるんですけどね。まあ西表島まで行けば、出費に見合うだけのことはあるし。

1999/5/18
 午後、動物研究室で、博物館の普及関係の会議をしていました。ふと見ると、机の上に昨日寄贈していただいた宝塚市産の生きたジムグリが容器に入っています。ジムグリってゆうのは、背中がうす茶色、腹が赤と黒のまだらのきれいなヘビです。話をしながら、何となくジムグリを取り出して、遊び始めてしまいました。鱗がひんやりして気持ちがいい。一人が遊んでいると、他の人も順番に手を出し、結局会議が終わるまで、ジムグリは順繰りに弄ばれていました。自然史博物館での会議の一こま。もちろん話し合いはちゃんとしています。

1999/5/16
 博物館の南西側は、増築工事の真っ最中です。平日は連日、穴を掘り下げています。なんせ地下に大きな収蔵庫を入れるので、延々と穴掘りをしています。
 その工事も日曜は休み。地学関係の学芸員は、この時とばかりに掘られた穴の地層を調べに行っています。今日は、試しに地層の剥ぎ取りをするというので、少し眺めに行きました。それが間違いやった。
 地層の剥ぎ取りってゆうのは、地層の断面に接着剤を滲み込まして、そこに布をあてて引っ付けて、文字どおり地層をそのまま薄く剥ぎ取ってくるもののようです。できあがりは布に土砂がくっついているだけ(まあ素人目なので…)。畳1枚程度の小さな剥ぎ取りでしたが、土砂は重い(2平方メートルを平均約2cmはぎとると、なんと80kgになるそうな)。5m程度の穴の底から、剥ぎ取りを地上に上げるだけで大仕事。うっかり見に行ったら、しっかり手伝わされてしまいました。どこに片づけるかも大問題やなあ。

1999/5/14
 沖縄ボケの続きです。沖縄に行く以前に、帰ってきたらしようと思っていたことは、何にも憶えていません。とりあえず、目の前のメールの処理と、採集してきた標本の処理をしてたら、そのうちに思い出すでしょう(たぶん)。標本の処理と言っても、採ってきた昆虫を昆虫担当に押しつけ、採ってきた両生爬虫類を両生爬虫類の標本管理担当に押しつけ、採ってきた甲殻類や貝を無脊椎動物担当に押しつけるだけですけど…。それでも一日かかっているのは何故?

1999/5/13
 大阪市立自然史博物館友の会の夏の合宿の下見のために、沖縄県の西表島に行ってきました。前に石垣島、後ろに与那国島もまわってきたので、8日間留守にしていたことになります。帰ってきて、メールをあけると300通近くもたまっていました。その内、約1/3は博物館のメーリングリストomnhのもの。未読のメールの山の前に、悲鳴をあげる人の気持ちがようやくわかりました。とにかく返事がいるやつだけをよりわけて、それだけで疲れてきた。

1999/5/5
 5月8日から5月10日まで、大阪市立自然史博物館友の会の夏の合宿の下見のために、沖縄県の西表島に行きます。行事本番は7月30日から8月1日。絶対に、下見の方がいい季節です。友の会の評議員と博物館学芸員が数名ずつ行きますが、学芸員は全員、せっかく西表島まで行くのだからと、前後に休みをとって沖縄のあちこちを見て来るつもりでいるようです。私も石垣島や与那国島を見て来ようと思っています。
 8日間、西表島辺りに行く、と聞くと大抵の人は、気軽に遊びに行けていいですね、と言います。まあ確かに気軽に出かけられると言えば、そうなんですけど。でも一応仕事なんだし、前後の休みも結局資料収集をしてるし。その上、旅費は全部自前やし。楽しみにしてるし、楽しんでくるけど。まあ楽しい仕事についてるのは間違いないか。
 というわけで、しばらく学芸員が半分くらいいなくなります。

1999年4月

1999/4/15
 ワニガメのワニ君に昨日餌をあげたのにぜんぜん食べていません。餌は金魚が16匹。金魚はみんな元気に泳いでいて。よく見るとワニ君に生えている藻をせっせと食べています。おかげでワニ君はきれいになっていきそうです。こんな所で相利共生を見るとは…。


1999/4/14
 ワニガメを再び博物館に連れてきました。冬の間、博物館では昼間暖かすぎて冬眠できないだろうと、家のベランダに置いておいた(で、忘れてた)のを。家では何にも餌をあげなかったので、半年ほど何も食べていないけど、とても元気で、運ぶ途中はとても怒っていました(口を開けて、足をふんばる)。
 半年ぶりに、体重を測ってみると、1720g。昨年の10月5日には1770gだったので、絶食の半年を過ぎても、50gしか減っていない。とても飼いやすい動物です。

1999/4/8
 昼間は、コブハクチョウとハゴロモヅルの皮剥き。コブハクチョウは大きい。世界で一番大きな飛べる鳥はコンドルとかワタリアホウドリとか言うけど、重さで言えばコブハクチョウが一番では、と思う。
 午後6時頃からは、長居公園のサクラの下で、花見。という名の焼き肉パーティー。炭火で焼いた肉はおいしい。ちょっとくさい肉もあったけど…。

1999/4/7
 天王寺動物園に死体を引き取りに行きました。動物園で飼っていた動物が死んだり、保護された野生鳥獣が死んだのは、その大部分は博物館がもらうことにしています。珍しいのは動物園が標本にしたり、霊長類は京大の霊長研に送られたりと、全部がやってくるわけではありませんが。
 最初は保護された後に死んだ鳥だけをもらうつもりだったのですが、飼育個体でも比較標本にあった方がいいのも多いし、第一ただで手に入る機会は多くないし。などと貧乏性なことを考えていると何でももらってしまうはめになります。
 ほとんど鳥ばっかり52点ももらってきてしまいました(軽トラックの荷台にいっぱい)。今回の目玉はダチョウ。ほとんど骨だけになっていましたが、それでも大きなビニール袋6つに分かれて入っていました。これの”処理”は樽野さんに押しつけて。残りの大部分は無理矢理冷凍庫に押し込んで。どうしても冷凍庫に入らない大物、コブハクチョウ、ハゴロモヅルなどは、急いで皮を剥く。つもりやったけど、一日おいておいても溶けてなくて諦めました。

1999/4/2
 4月は異動のシーズンです。博物館にも、庶務課に二人、学芸課に二人、新しい人がきました。みんなの前で自己紹介をしてたけど、さっぱり憶えられない。名前も怪しいし、顔はさっぱり。とくに学芸課の二人は、新採用なので、1日に挨拶をしたっきり、2日からは職員研修所の方に出勤して、博物館には当分来ません。新採研修という何の役にも立たない研修を受けに行ってるんです。とにかく眠いだけの研修ですが、研修所の椅子が堅くてなかなか寝られない。気の毒に。
 そういえば、新採研修の時は、何にも知らないからスーツを着てネクタイをしめて行ってたなあ。新採の二人もきっとネクタイをしてることでしょう(少なくとも1日の挨拶の時はしてた)。ネクタイをしたのはそれ以来、葬式に1回と、結婚式に1回だけ。もう結び方も憶えてない。

1999年3月

1999/3/31
 生態学会から帰ってきました。松本よりも大阪は暖かい。わずか3泊でしたが、今日は学会モードから抜けられない。海外に数カ月も行っていた二人が、すでにふつうに仕事をしてるのが不思議です。
 帰ってきたとたん、天王寺動物園ではダチョウが死んだと聞かされました。展示更新で全身の骨格を使いたいと思っていたので、好都合です。さらにダチョウと言えば、けっこうおいしいらしい。花見シーズンでもあるし。さっそく引き取りに行きたいところですが、まず冷凍庫を空けるところから始めなくてはなりません。というわけで再び皮剥きモードに突入です。


1999/3/26
 明日から生態学会で、長野県松本市に行きます。博物館の生物系の学芸員は分類屋さんが多いので、生態学会に行くのは他には植物研究室の二人くらいかな。この季節の松本はとても寒いそうな。あんまり行きたくない。
 今日の夕方にようやく発表の準備が完了(したことにしました)。中身がないので、きれいな図表を作ることだけに時間をかけていたような気がする…。だいたい生態学会の発表の申込みは、昨年の12月半ば。講演要旨を送るのが1月の終わり。本番が3月末。何の発表をするつもりやったかなんて、憶えてるもんか!
 講演要旨の段階では、大雑把な分析しかしてなかったし、真面目にデータを分析したら講演要旨と少し結果が違ってしまった。まあ、ありがちなことですけど。

1999/3/21
 今日は月例ハイクで枚岡公園から生駒方面に登ってきました。雨の中を。
 月例ハイクというのは、友の会が毎月行っている行事で、友の会評議員1名と学芸員1名がコンビを組んで、ハイキングに行きます。本来は雨天中止です。前日雨が降っていて足元がぬかるんでいる、という理由だけで中止にする人もいます。今回のコンビの二人は、強気なのか弱気なのか、前日は雨が降り、当日も午後から雨と天気予報が言ってるのに、当日の朝は雨が降っていなかったので決行しました。
 予報通り午後からは雨。当初、予定していた枚岡公園〜生駒山〜辻子谷は変更して、枚岡公園〜神津嶽コース〜森のレストハウス〜鳴川谷を歩きました。距離は短くなったけど、足元を気にしながらなのでけっこう健脚向きだったかも。
 鳴川谷で川に落ちている謎の食肉類を見つけて、拾ってきましたが、樽野学芸員の同定では犬でした。残念。観察した鳥はこちら

1999/3/20
 特別陳列が無事始まりました。昨日の夕方にはほとんど並んでいなかったのに、朝来たらちゃんと並んでるんやから、まるで魔法のよう。
 ところで、新収資料展に展示した鳥の仮剥製24点の中から、自分で皮を剥いたのではない2点はどれでしょう。という問題を出したら、寄贈者の名前をみれば、わかってしまうのでは?という指摘がありました。ううっしまった。その通り。
 というわけで、寄贈者二人を知っていそうな方の応募は認めないことにします(両方知っている人はあまりいないと思いますが…)。片方だけ知っている人が当てたら、豪華でない賞品を差し上げることにします。
 とここまで書いて、このホームページの「最近受け入れた標本」の1998年のところを見れば、答えがわかってしまうことにも気付きました。したがって5月末まで、1998年に受け入れた標本のコーナーは閉鎖とします。

1999/3/19
 午後4時過ぎに完成。特別陳列の準備が。明日から始まるんやから、そんなことは当たり前と思うかも知れませんが、それはシロウト。プロは直前にならないと準備をしない。午後5時時点で完成してるのは、鳥の仮剥製と孔子鳥だけ。貝もキノコも植物化石も石も、まだまだこれからが勝負です。
 それはともかく、今回の特別陳列では、孔子鳥が初お目見えします。昨年の夏に朝日新聞の一面を飾ったあの孔子鳥です。あの記事がでたあとで、平気な顔をして孔子鳥を展示するのは、日本初では? 孔子鳥化石購入の経過と博物館の見解については、こちらをご覧下さい。
 さて、ここで新収資料展に関する問題です。鳥の仮剥製が24点展示されていますが、この大部分は私が皮を剥きました。でも2点だけ仮剥製の状態で寄贈していただいたものがあります。さあ、それはどれでしょう? ずばり正解した方先着3名には、豪華景品を考えましょう(ただし問題の2点を寄贈した方は応募資格なしとします)。ちなみに仮剥製のできはあまり参考になりません(むしろ死体の状態に左右されるので‥)。でも作り手による癖はあるように思います。

1999/3/18
 生態学会の準備をせなあかんのに、今日もなぜか特別陳列の準備をしています。特別陳列に並べる鳥の仮剥製をようやく選び終わりました。一人(あるいは一家で)1点、博物館・京都大学関係者は除く。という厳しい基準で、選び抜かれた24点を展示することにします。同じ人が何個体も寄贈してくれている場合は、出来のいい、他の人と種が重ならないように仮剥製を選びます。それでも、ノゴマ、シロハラ、メボソムシクイ、スズメは重なってしまった。
 Nature Study4月号の初校がやってきたので、その校正、及び執筆者への校正依頼もしなくてはなりません。今回の編集は、とてもうまくできて、すべてのページが割り付け通りにピタッと収まった。すごい。こんなことは初めて。いつもはいっぱい余ったり、はみ出たりするのに…。
 というわけで、まだ生態学会の発表の準備ができていません。間に合うのか?

1999/3/15
 生態学会の準備をせなあかんのに、今日はなぜかホームページを作っていました。大阪府下の哺乳類の分布のページ。大阪にはタイワンリスやタイリクイタチといった外来種を含めて32種の記録があるようです(ネコとイヌとヒトは除く)。意外と多い。とりあえずモグラ類、ネズミ類、コウモリ類、イタチ類以外を作ってみました(見たい人はこちら)。情報源はとりあえず博物館の標本と、友の会のNature Study(あと大阪自然環境保全協会の「都市と自然」をチェックする必要があるでしょうね)。ニホンザル、ノウサギ、タヌキ、キツネ、イノシシ、ニホンジカの分布図を作ってみましたが、あまりプロットがなくて寂しい。何か情報をお持ちの方はぜひwadatr@omnh.jpまでお知らせ下さい。
 同じようなのを両生爬虫類でも作りたいのですが、標本があまりに大量にあって、挫折気味です。これに手を出したら、学会の準備がほんとにできない。
 というわけで、完全に現実逃避の一日でした。あとは鳥の皮を剥いて帰ります。これで新収資料展に向けた皮むきは完了です。一応間にあった。あとは冷凍庫を開けるための皮むきが、続きます。

1999/3/14
 大阪鳥類研究グループの総会がありました。会員の発表に、活動報告と会計報告といった議事、最後に鍋を囲んでの懇親会。友の会の総会がベースです。今年で2回目。いつもよそのサークルの懇親会の鍋のにおいを2階でかがされているので、自分が参加できるのは嬉しい。鍋の余りでしばらく食いつなげるし。でもあいにく今日の夕方は、あんまり2階に学芸員がおらず、鍋のにおいをかがす相手がいなかったのは残念。
 午前中に、鳥の観察会の補助スタッフのまとめも済ませたので、今年度の仕事はおおむね終わった感じ。あとは生態学会の準備かあ…。新収資料展の準備もあったっけか。

1999/3/13
 Nature Studyの2月号に、1月の博物館の裏方見学(いわゆるドキドキ小学生)の感想文を載せたところ、小学生の本人とお母さんからお礼の手紙が来ました。本人も家族もとても喜んでくれたようです。感想文やイラストを載せると、とくに小学生はとても喜んでくれます。こっちも載せ甲斐があるってもんです。
 それはいいのですが、その感想文の中に、「はぐき色の石」を見た、ってゆうくだりがありました。感想文を載せるときに、この「はぐき色の石」は何かについて、学芸員の間で考えたのですが、どうしてもわかりませんでした。そこで正直にそういう解説もつけて掲載しました。それを読んで彼も「はぐき色の石」の正体を知りたくなったらしく、収蔵庫のどこで見た、どんな石だったかくわしく書いてくれて、正体を教えてほしいとのことです。
 彼の文章を参考に収蔵庫で謎の「はぐき色の石」を探しましたが、やっぱりわかりません。ちなみに彼は小学1年生です。魏志倭人伝をもとに邪馬台国を探しているような感じでした。彼にはどんな風に答えよう?

1999/3/9
 3月20日からの新収資料展に向けて、特別展示室の配置替えをしました。午後から1時間くらい。ふと見ると、一部のケースの中に、昨年の10月に終わった特別展の展示物がまだ残っていました。今回の新収資料展に使うケースではないので、とりあえずそのままにして、後ろに隠してしまいました(新収資料展は特別展示室の半分くらいしか使わないので)。暖かくなる前に片づけなくては…。

1999/3/6
 3月20日から、新収資料展が始まります。この一年くらいに受け入れた標本を展示する特別陳列です。毎年、鳥は前年に寄贈してもらった鳥の死体を、仮剥製にして展示しています。寄贈者には招待券を送って、とまあ寄贈してくれたお礼代わり。と同時にまた寄贈してくださいね、てなもんです。
 新収資料展に展示するために12月から1月にせっせと皮むきをしていたのですが、まだ終わってません。とにかく身内(博物館関係者)以外の方から寄贈してもらったのは、少なくとも寄贈者一人につき1点は展示しなくては! というわけで、3月に入ってあわてて皮むきをしています。残り8個の処理が残っています。一応20日には間に合うかな?

1999/3/4
 博物館の南では、情報センターの増築工事が本格化しています。建設する範囲を、1.5mくらい掘り下げたと思ったら、今はその周囲に20mくらいの鉄骨(H鋼ってゆうのかな?)を埋め込んでいます。長ーい3本の棒を水と一緒にねじ込んで、穴を開けて、鉄骨を沈めていく。
 こういった作業が、管理棟2階のトイレからよく見えます。トイレに行く度に、しばらく工事を眺めてるので、トイレに時間がかかる。

1999年2月

1999/2/28
 大阪市立自然史博物館博物館のメーリングリストで、カエルの話題がありました。島本町でこの寒い中、それも真っ昼間に繁殖行動をしていたそうです。観察した方によると、種類はタゴガエルかなあと曖昧。開けたところで繁殖行動をしているので、タゴガエルっぽくないなあ。というわけで、とにかくカエルを捕まえて博物館に届けて下さいとお願いしました(ほんとはもう少し偉そうに要求したけど…)。それが昨日。
 今日、さっそく捕まえて持ってきて下さいました。なんてすばやい行動でしょう。で、”タゴガエルっぽくないなあ”と言うときにも参照した「日本カエル図鑑」で調べてみると、背側線が目の後ろで大きく曲がっていて、ヤマアカガエルでした(喉は白いけど…)。「ときどき更新ホットニュース」にカエル君の姿が紹介されているので、見てみて下さい。


1999/2/20 part 2
 第3回アクセスランキングが発表されました。第1回のランキングでは、ドイツ箱にかなりの差をつけられていました。第2回のランキングでは、わずか13票の差でドイツ箱に負けました。注目の学芸員個人ホームページランキングの結果は、

  1位 和田の鳥小屋     1262
  2位 初宿のドイツ箱     850
  3位 波戸岡の水族館     304
  4位 金沢のバグとり研究室  203
  5位 佐久間の地下室     198
  6位 藤井の密林       158

 苦節一年有余ヶ月、やっと学芸員個人ホームページのトップになりました。嬉しい嬉しい。それも2位のドイツ箱には、1.5倍近い大差をつけて。嬉しい嬉しい。
 もはやドイツ箱はライバルとは呼べません。へへん。ぜひドイツ箱に敗者の弁を見に行ってください(勝者の余裕、でもリンクはしてやらない)。ほーっほっほっほっ。負けたドイツ箱はドイツへ逃げ帰ってしまいました。ライバルがおらんと孤独やなあ(だんだんつけあがってきてる)。

1999/2/20
 生物や地学の高校の先生との懇談会がありました。高校生に自然史博物館をもっと利用してもらうにはどうしたらいいか、ということを考える一環です。とりあえず生物部や地学部などといったクラブの活動との連携ははかれないものかと「高校のクラブによる自然史博物館の利用について」と銘打って開きました。
 参加していただいた先生は13人(生物系7名、地学系6名)。予想はしてたけど、高校の実状で驚かされるのは、大阪府には若い(30代前半も若いことにします)高校の先生がほとんどいないこと(奈良県はそうでもないらしいです)。それから生物部や地学部の部員数は減少の一途をたどっていて、部員がいなくなったクラブも少なくないこと。
 つまり自然史関係の活動を高校で仲間と一緒にするのが、どんどん難しくなっているということでしょうか。自然史博物館としてやれることも結構ありそうです。

1999/2/5
 民博の方が、訪ねて来られました。ニューギニアのすぐ東にあるビスマルク諸島のやりの握りが、動物の骨でできていて、それがヒクイドリか何かの足の骨らしいんだそうです。ヒクイドリはないけど、レアの骨ならある(?)ので、見に来られたのです。一応、鳥の担当とはいえ骨はさっぱりなので、お相手は樽野さんに押しつけました。問題の骨はどうやらヒクイドリなどの走鳥類には間違いがないようでした(樽野氏談)。
 他に人の骨や何かの哺乳類の骨も使われるそうで。で、その哺乳類の骨はカンガルーでは?ということで、樽野さんを筆頭に第3展示室に展示しているカンガルーの骨を見に行きました。開館時間中なのに、ウィンドウを開けて中に入り込んで。お客さんが少ない時期でよかった。

1999/2/4
 ミニミニラスターバッジデザインコンテスト1999の成果である新作バッジの第1弾を作りました。半日くらいかかって、24作品を商品化。まだ商品化の予定の作品があるけど、作者の了解待ちやったり、スキャナーで読み込んでの加工が必要やったりなので、しばらくは様子見です。

1999年1月

1999/1/31
 今日は友の会の総会です。役割は、まずは普及センター当番の仕事(賞品を売ったり、質問に来た人の相手をしたり、スクラッチクイズの絵はがきを引き換えたり)。それから、行事多数参加者の会員証を受け取って集計(10回以上の参加者には記念品、Top3は総会で表彰され豪華賞品がもらえます)。行事多数参加者の首位は50回の行事に参加されていました。ほぼ毎週!!なかなかTopを狙うのも大変です。
 それから今年初めて企画したミニミニラスターバッジデザインコンテストの手配(投票、開票、表彰、事後処理の詳しいやり方は、その場その場で決めていくといういたって柔軟な企画なもので…)。応募作品は最終的には26名から98点(そのうちプロが2名、学芸員が3名)。投票数は137票(一人5作品まで選べるのでのべ674票)。最高得票は28票、最低得票は0票(3作品ありましたキノコとチャートとサーベルタイガー。あとの二つは誰にも何の絵か分からなかったんだと思います)。で、開票結果は、
  第1位 アサギマダラ       28票
  第1位 アイヌテントウ      28票
  第3位 カワセミ         26票
  第4位 ヤマセミ         25票
  第5位 ノウサギの仔       23票
  第5位 ジャンガリアンハムスター 23票
  第5位 コノハズク        23票
  第8位 マンモス         20票
  第8位 ナナホシテントウ     20票
  第10位 海竜           16票
 この企画の最大の失敗は、S学芸員がTopをとってしまったことです。ちなみに上位3位は、総会の時に表彰されました。首にオリジナルキーホルダーにリボンを作ったメダルをかけられる手はずでした。総会の総合進行をやっていたS学芸員は、自分で自分の首にめだるをかけたのかな?
 ちなみにアイヌテントウとナナホシテントウはS学芸員作、ノウサギの仔とマンモスと海竜はプロの作品でした。第5位のコノハズクは私の作品。けっこう上位に食い込んで嬉しい。けど結局、プロと学芸員がTop10の内、6つを占めてしまった。こういった上位の作品をはじめ、売れそうな物は商品化して、普及センターで販売予定です。ぜひ買いに来てください。
 さて、デザイン応募者には、展示したバッジを参加賞としてあげることになっていましたが、応募者26名のうち23名は総会に参加して、終わってから参加賞をもらっていかれました。どうやら応募者には好評な企画やったようです。好評やったら来年もやろうと思ってるのですが、他の参加者にはうけたのだろうか?


1999/1/30
 明日は年に一度の友の会の総会があります。今日あたりはその準備でてんてこまい。かと思いきや、意外と館内は落ちついた感じです。集会室と会議室にバザーの本や物品がならび、実習室ではブタ汁ための野菜が集まり樽野さんがその下準備。あとは講堂やらに貼る式次第などを打ち出したのを持ってウロウロしてるのがいるくらい。
 こっちは普及センター当番なので、手伝いにも呼ばれないし、とてものんびりした一日でした。明日も普及センター当番ですが、まあ総会での担当は、ミニミニラスターバッジデザインコンテストの集計と、行事多数参加者の集計だけ。昨年に引き続き今年もボヤーっとしてる間に、総会は終わりそうです。

1999/1/29
 今日の午後5時が、当館の学芸員募集の締切でした。昨日と今日送られてきたのが多いようです。みんなかけ込みなんですね。今日持ってきてた人もいたし、正にかけ込み。2月半ばに試験があって、採用通知が行くのは、3月の後半になってからかな。今回の学芸員の採用でたぶん一番重要なのは、第四紀研究室に石井という名字の人を採用しないことではないかと思います(石井研究室になってしまう)。

1999/1/27
 今日は一日ミニミニラスターバッジデザインコンテストの準備をしていました。応募作品92点(自分の新作も付け加えたのでまた増えた)のバッジはすでにできている。あとは、バッジを布にとめて、その布を衝立にとめて、バッジの下に作品番号を貼り付けて、布のまわりをリボンで飾って、上に「ミニミニラスターバッジデザインコンテスト応募作品」という紙をつけて、でディスプレイはできあがり。一人でやるつもりが、みんなが集まってきて何やかんや手伝ってくれたので、わりと簡単でした(と言うより他の人の方が熱心に取り組んでいたような…)。とは言え、ディスプレイには昼過ぎまでかかりました。6*16にバッジを配列したので、あと4個まで応募作品は受け付けられます。それ以上きたらどうしよう?
 さらに1位から3位までの表彰メダル(リボンの輪にオリジナルキーホルダーが付いてるだけですが)と、投票箱と投票用紙を作って、準備完了。投票は気に入ったのを5個まで選べることにしました。みんな、友の会総会に来て、投票してください。投票は午後1時までですので、遅れないように。

1999/1/24
 ミニミニラスターバッジのデザイン募集に応募のあった90点のバッジを作りました(締め切り後も応募があり、結局応募者は20名)。バッジにする前は、プロのデザインはやっぱり違うなあ、と思っていましたが、意外とバッジにしてみると他にもいいのがありました。コンテストの結果とは別に、商品化して売れそうなのを選びたいと思います。
 かっこいいなあというデザインの特徴は、円を生かして、くっきりきれいな色(背景に色を付けるなら直径30mmは付けておいた方がいい)で、直径25mmの円が書いてないもの。バッジのサイズは直径25mmですが、実際にはさらに1-2mmは縁に見えることになるので。自分でも一つ作ってみたくなってきた。


1999/1/22
 今日、1月6日にも紹介したミニミニラスターバッジのデザイン募集が一応締め切られました。ほんとは1月15日が締め切りだったのですが、集まりがよくなかったので1週間締め切りをのばしました。おかげさまで17名の方から79点のデザインの応募がありました。応募して下さった方ありがとうございました。
 まだ応募していない方、デザインを送ってくれれば、まだ受け付けます。1月30日までに何とかして博物館まで届けてください。よろしくお願いします。
 小学低学年からプロまで、幅広い応募がありました。そろそろバッジ作りを始めます。できた順から展示しよかな?


1999/1/21
 今年になってからホームページへのアクセス数ののびが好調、どころか異様です。27000人から28000人への到達は13日間しかかからなかった、と喜んでいたら、その後2日で28302人にまで増えた。一日150人!!!?
 このままでは、節分には30000人目に到達してしまう。というわけで、記念品は、豆になりました。一体、何が起こっているのかなあ?カウンターが壊れてたりして…。


1999/1/19
 今日は午後から、柴島の浄水場にある水道記念館の見学に行きました。近道をするつもりで、駐車場方面に行って、浄水場の中で一部の人が迷うというハプニングもあったものの、無事にたどりつき展示を見学してきました。水道記念館というと自然史博物館とは関係なさそうですが、琵琶湖淀川水系の魚をはじめとする生物が、水槽で飼われています。生物の展示部分は、昨年の11月にリニューアルしたところだそうで、魚の専門家も採用されています。さすがに浄水場だけあって(?)水槽の水がきれいでした。
 鳥の展示は、ユリカモメ、アオサギ、カワウのカービングが飾られていただけでした。ユリカモメは太りすぎ。


1999/1/18
 実習室から漂ってくる鍋のにおいがおいしそうだった、と書いたら、来年は誘ってくれるそうです。嬉しいな。でも昆虫化石にはほとんど興味がないんやけど、入会せんでもいいのかな?

 今年に入って、当館のホームページへのアクセス数ののびが好調です。今までは1000人がアクセスするのに最短でも14日間かかっていたのが、27000人から28000人への到達は13日間しかかからなさそうです(つまり明日到達)。なんで増えたのかな?
 ともかく、また30000人目には記念品を用意すると思います(最初は1000人ごとにに記念品をあげていたけど、面倒になって今は5000人ごとになっています)。今のペースなら到達日は、2月14日の予定です。記念品は、チョコレートにすべきかも。


1999/1/16
 大阪市立自然史博物館の周辺には、友の会に半ば重なりつついろんなサークルがあります。で、地学関係では野尻湖友の会というのがあります。これは全国組織で近畿の中心が当館になっている、らしいです。野尻湖友の会にはさらに花粉、昆虫、貝?などいくつかのサブグループがあります。年末に花粉グループの合宿があったのですが、この3連休は昆虫グループが合宿しているようです。合宿と言っても、どこかに行くのではなく、何日か連続で博物館で実習をしてるようなのですが。
 なんでこんなことを書いてるかというと、今実習室からおいしそうな鍋のにおいが漂ってくるのです。合宿中日に宴会をしてるようで。こちらは休みの日にやってきて、鳥の皮を剥いています(この鳥が腐っていてまた臭い)。宴会は楽しそう。腹が減った。
 いろんなサークルが1-3月に総会を開くので、土日の夕方には、またこんな宴会が何回かあることでしょう。土日には皮剥きをしないほうがいいみたい。


1999/1/10
 やっとドキドキ子ども自然史ウォッチング博物館探検コースが終わりました。鳥の仮剥製を作っているのを見せて、説明しました。今日の材料はトラツグミ。今度は種類に間違いはなし、っと。
 52人分の感想を見ると、一番多く言及されているのは化石(恐竜化石のクリーニングと実習室に並べてあった化石が混じっているらしい)で19名。その次が鳥の仮剥製の作成で、11名でした。ただ”気持ち悪いのがあった”と書いていた2名も、たぶん鳥の仮剥製の作成のことを言ってるんだと思います。というわけで鳥の仮剥製の作成は、合わせて13名にインパクトを与えたことになります。その他は、収蔵庫の昆虫標本が10名、電子顕微鏡が8名、顕微鏡(岩石顕微鏡と昆虫をセットした実体顕微鏡)が7名、といったとこです。化石に負けたのがちょっと悔しい。


1999/1/9
 ドキドキ子ども自然史ウォッチング博物館探検コースの1日目が終わりました。鳥の仮剥製を作っているのを見せて、説明をするのが担当です。たいていの子どもにとってとても気持ちの悪いことのようで、インパクトだけは高いので有名なコーナーです。1日に結局、3羽の皮を剥いて、6回説明することになりました。けっこう疲れます。
 それはともかく一つ懺悔を。午前中、ツミと説明していた鳥はハイタカでした。某動物園からもらってきたのですが、ツミと書かれてあって、そのつもり皮剥きを始め、えらそうに説明していたのですが・・・。行事にばっかり気が行っていて全然気が付かなかった。喉を見ればすぐに気づきそうなものなのに。結局、3回説明した後に気が付いたけど、後の祭り。参加者のみなさんごめんなさい。


1999/1/8
 明日と明後日は、ドキドキ子ども自然史ウォッチング博物館探検コースという行事があります。要するに小学生を引き連れて、博物館の裏方(収蔵庫や研究室や標本製作室など)を見せる行事です。
 仕方がないので、研究室、標本製作室、生物実験室を片づけました。ゴミを捨てて、ほうきで掃いて。生物実験室には、燻蒸の済んだ鳥の仮剥製が散らばっていたのですが、大部分は収蔵庫へ片づけました。それでも大物を中心にまだたくさん残っています。コンドルみたいな大きな物は収蔵庫にも入れる場所がないんです。明日と明後日は飾ってあると主張することにしよう。


1999/1/6
 1998/9/29にも書きましたが、友の会グッズにミニミニラスターバッジ(直径25mm)ができて、約3ヶ月たちました。売上は好調で、製作が追いつかないくらいです(ってゆうか完全手作業なので、面倒くさい)。
 いろいろと種類がたくさんあった方が楽しいので、Nature Studyの11月号で、デザインを募集しました。1月31日の友の会総会の時にコンテストを開いて表彰する、というのを餌に新たなデザインを手に入れようという目論見です。一応デザイン募集の締め切りは1月15日なんですが、まだ5人の方から22のデザインが集まっただけです。これでコンテストをするのは寂しいので、ここでもデザインを募集することにします。以下はNature Study11月号のデザイン募集記事の再録です。

ミニミニラスターバッジの図案を募集します.絵でも写真でもかまいません(ただし人ののコピーは不可).バッジを作成する際の折りしろがいるので,直径3.7cmの円を描いて,その中に直径2.5cmのサイズの図案を作ってください.(中略)写真なら適当な部分に直径3.7cmの円を描けばOK.
 自信の図案ができたら,博物館の友の会まで送ってください(基本的には応募作品はお返ししませんので,ご了解ください).応募はプロ・アマ,年齢,性別を問いません.一人何点でも可(まあ常識的な範囲で).ただし図案は自然史関係に限ります(人間は不可).締め切りはとりあえず1月15日.応募作品は少なくとも一つバッジを作って,友の会の総会の時にでもコンテストを開き,優秀作には賞品(もちろんバッジです)を差し上げ,商品化して普及センターで販売したいと思います.商品化しても売れそうにない場合でも,購入希望者(たぶん応募者でしょうけど)がいれば,オーダーメイドでバッジを作って販売します.また応募者が友の会総会に来られれば,もれなく記念品を差し上げます(つまりコンテストに出品したバッジをお持ち帰りいただくっということ).たくさんの応募をお待ちしています.

 要するに自分の絵や写真でバッジを作ってもらえるチャンスと考えてください。いくつかバッジを作った経験から言うと、デザインはカラーに限るし、背景に白地が残っていない方が見栄えがいいです。それから色鉛筆のようなタッチよりも、くっきりとした色合いのはっきりとしたタッチの方がかっこいいと思います。そうそう上の募集記事にあるように、人間は不可です。子供やアイドルの写真は送ってこないでください。
 デザインができたら、迷わず
  〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪市立自然史博物館友の会
宛に送ってください。


1999/1/4
 今日が仕事始めです。でもあいさつをしてまわるだけで、今日は仕事はしないのが、"正しい"公務員のありかたです。でもそうも言ってられないので仕事をしてます。年が変わると、ホームページのあちこちをいじらないといけないので、けっこうめんどいです。電話番号も変えなあかんし。


1999/3/8
 第3展示室の人骨をレプリカに入れ替えました。今、展示してある人骨を取り外して、箱にしまって、レプリカを並べる。バラバラにすると人骨というのはコンパクトに収まるもので、1m*1m*1mの箱に男女2体が余裕をもって収まりました。人骨のレプリカを運ぶときは、重くって(レプリカの方が重い!)、ほとんど抱き合うようになる場面もありました。あいにくの方でしたが…。
 ちなみにわざわざレプリカに入れ替えたのは、本物の人骨の展示は人権問題になるからだそうです。見せ物にするのなら問題だとは思うけど、真面目な学習目的の展示がどうして問題になるのかは、理解できません。
 といったことをホームページに書くと問題になるかもしれないので、一部伏せ字にしてみました(お役所的!)。