最近採集した/受け入れた標本
1998年4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
日付は受け入れた日(採集した日ではありません)、(File
Z**-**)というのは動物研究室の標本受入台帳の番号です(ZはZoologyのZ)。その後ろの表題は、標本受入票に付けたタイトルです。おおまかにどこの何をもらったのかを表していますが、あまり深く考えてつけているわけではありません。寄贈者の名前は本人の承諾が得られたときのみ公開します。
(File Z**-**)が付いていないのは、和田が採集した標本で、受入自体は他の学芸員が行なっているはずです。この場合、日付は採集日を、その後ろの表題は採集場所を表します。
●1998年12月1日 (File Z98-166)堺のメボソムシクイ・カルガモほか
浦野信孝さんに、仮剥製にした上で寄贈していただいたメボソムシクイ、カルガモ、ツグミ、トラツグミ各1点です。これも受入がすっかり遅くなってしまいました。すでに仮剥製になっているので、とりあえず置いておけるというのが罠ですね。ツグミの採集者は浦野さんの娘さんの、浦野千尋さんです。
●1998年12月1日 (File Z98-165)西宮のメボソムシクイ
1998年10月24日、西宮高校。受入をうっかり忘れていて寄贈者にたいへんご迷惑をかけました。
●1998年12月1日 (File Z98-164)長居のシロハラ
1998年11月30日に死亡。今年は文字どおりシロハラの当たり年。
●1998年12月1日 (File Z98-163)徳之島のミフウズラ
1998年11月26日に鹿児島県の徳之島で拾われたそうです。このホームページを見て送って下さいました。
●1998年11月29日 (File Z98-161)富田林のモグラ
1998年6月7日に堆肥の中からでてきたコウベモグラです。
●1998年11月29日 (File Z98-160)旭区のアカハラ、メボソムシクイ
●1998年11月26日 (File Z98-159)西表島の鳥類
道に落ちていたオオクイナやツグミ類の一種(アカハラ?)など。
●1998年11月22日 (File Z98-158)豊中のシロハラ
1998年11月18日、阪急曽根駅。
●1998年11月20日 (File Z98-157)平野区のシロハラ
1998年11月20日、東住吉高校。
●1998年11月17日 (File Z98-156)長居の鳥
1998年11月16-17日、ヒヨドリ4個体、ツグミ1個体、アカハラ1個体、ルリビタキ1個体。
●1998年11月11日 (File Z98-155)長居のシロハラ
1998年11月11日、博物館に衝突しました。
●1998年11月10日 (File Z98-154)枚方のノゴマ
1998年10月20日、尊延寺で拾ったもの。ゴマちゃんという名前が付いていました。
●1998年11月9日 (File Z98-153)三重県のトラツグミ
1998年11月8日、人家の窓に衝突したようです。
●1998年11月8日 (File Z98-152)阿倍野区のシロハラ
1998年11月8日、地下鉄への入口に落ちていたそうです。
●1998年11月7日 (File Z98-151)長居のツグミ
1998年11月7日、博物館に衝突しました。
●1998年11月5日 (File Z98-149)和泉市のヤマガラ
1998年10月31日、自宅のガラス戸に衝突したそうです。大阪産のヤマガラも初めてです。カラ類はめったにガラスに衝突しないらしいんですけどねえ。
●1998年10月31日 (File Z98-147)都島のマミチャジナイ
1998年10月29日、路上に落ちていたそうです。大阪産のマミチャジナイは初めてです。渡りの途中に通過する個体もあまり多くはないのでしょう。
●1998年10月29日 (File Z98-143)枚方のシロハラとスズメ
枚方の山の中にあるとある研究所の窓ガラスに衝突したものです。
●1998年10月29日 (File Z98-142)三田のスズメ
1998年10月13日、道ばたに落ちていたそうです。この方は、兵庫県立人と自然の博物館のすぐそばに住んでおられるのですが、なぜか当館に寄贈して下さいます。
●1998年10月29日 (File Z98-141)長居のハシボソガラス
1998年10月12日、博物館内の自動販売機の前に落ちていたそうです。わけがわかりません。どこかから入り込んで死んだのか、誰かが死体を持ち込んだのか。
●1998年10月29日 (File Z98-139)(File Z98-140)長居のキビタキ
1998年10月10日と11日、続けざまに博物館のガラスに衝突しました。
●1998年10月29日 (File Z98-138)四条畷のカイツブリ
1998年10月7日、道ばたの溝の中にいるのを保護されたそうです。衰弱が激しく死んでしまった後、獣医さんに寄贈していただきました。
●1998年10月29日 (File Z98-137)奈良女のメボソムシクイ
1998年10月5日、大学の窓ガラスに衝突したようです。
●1998年10月5日 (File Z98-132)西淀川区のイタチ
1998年10月2日、路上で死んでいるのを見つけ、博物館が集めているのを思い出して、気持ち悪いのを我慢して拾って、送ってくださいました。特別展を見に来てイタチの死体を欲しがっているのを知ったそうです。臭かったので、すぐに冷凍庫に入れました。だからまだ計測していません。何イタチかは不明です。
しかしどうして最近、イタチばかり持ち込まれるのでしょう?
●1998年9月29日 (File Z98-131)松原市のタイリクイタチ
1998年9月29日、風呂場の浴槽でおぼれ死んでいたそうです。まだ柔らかくて、計測できました。頭胴長が約31cmで尾長が約18cm。尾率からタイリクイタチと判断しました。
●1998年9月17日 (File Z98-130)深泥池のワニガメ
京都盆地の北の方にある深泥池のカメの調査の時に捕獲されたものです。本来日本の池にいるカメではないので、誰かが飼っていたのを放したのでしょう。しばらく京都大学で飼われていたのをもらってきました。まだ生きています。最終的には液浸標本ですが、しばらくは飼ってみようかと思っています。
●1998年9月13日 (File Z98-125)粉河町のニホンイタチ
1998年9月13日、路上にひかれていたそうです。まだ暖かくって、とりあえず計測しました。頭胴長が約30cmで尾長が約14cm。尾率からニホンイタチと判断しました。
●1998年9月6日 (File
Z98-116)大台ヶ原のテン
1998年8月15日、路上にひかれていたそうです。
●1998年9月6日 (File
Z98-115)貝塚の鳥とモグラ
コウベモグラが1点、カモメが1点、ハクセキレイが1点、シロハラが1点、スズメが1点。
●1998年9月5日 (File
Z98-114)奈良市のスズメ
1998年6月4日にネコが捕まえてきたのを、横取りしたそうです。2羽も。
●1998年9月2日 (File
Z98-112)高石のコルリ
1998年8月28日に保護された個体。雄の幼鳥です。
●1998年8月30日 (File Z98-111)堺のイタチ
1998年3月に拾ったという死体。どっちのイタチかはよくわかりません。標本同定会の時に受け取りました。
●1998年8月25日 (File Z98-109)河内長野のモグラ
今日捕まえたというコウベモグラ。まだ生きています。
●1998年8月17日 (File Z98-92)天王寺動物園のワシミミズク・ヤマアラシ他
天王寺動物園の冷凍庫に入っていた死体をもらってきました。鳥類45点、哺乳類9点、爬虫類10点、両生類3点。
●1998年8月15日 (File Z98-87)長居のスズメ
今日、長居公園の外周道路に落ちていたそうです。初宿学芸員が拾ってきてしまいました。
●1998年8月15日 (File Z98-86)香芝のテン
今日、奈良県香芝市の路上に落ちていたそうです。石井久夫学芸員が拾ってきてくれました。
●1998年8月5日 (File
Z98-85)メボソムシクイなど
1995年くらいに拾われたメボソムシクイ3点、ヤブサメ1点の死体です。ずっと冷凍庫に入れてあったそうです。
●1998年8月3日 (File
Z98-84)箕面のイタチ
1998年7月30日に箕面市の路上で死んでいたものです。車にひかれたのでしょう。タイリクイタチで間違いないと思います。
●1998年8月3日 (File
Z98-83)堺のツバメ
1998年8月1日に堺市の集団ねぐらで死んだものです。
●1998年8月2日 (File
Z98-82)宝塚のチュウサギ
ダイサギ、アマサギと種名が2転した後、チュウサギに落ちつきました。1998年8月1日に宝塚市で落ちてきたのだそうです。
●1998年8月2日 (File
Z98-79)和歌山のユビナガコウモリほか
ユビナガコウモリの液浸標本、モズ、カワラヒワ、ムクドリの仮剥製。いずれも浦野信孝さんに寄贈していただきました。頂いてしばらく経って、ようやく受入をしたというわけです。
●1998年8月1日 (File
Z98-78)大和川のウミネコ・バリケン
どちらも1998年7月に大和川で保護された後に死んだものです。バリケンは家禽が逃げ出したものですが、一応保護された大和川産ということで処理します。
●1998年7月1日 (File Z98-75)白浜のメジロ
1998年5月31日に和歌山県白浜で拾われたものです。
●1998年7月1日 (File
Z98-74)三宅島のムシクイほか
1998年5月に京都で拾われたメジロのヒナと、三宅島で拾われたムシクイの一種です。きちんとは同定していませんが、季節と場所を考えるとイイジマムシクイの可能性が高いと思います。
●1998年6月12日 (File Z98-61)松原のハシブトガラス
1998年6月11日に松原市田井城で六車恭子さんが拾われたものです。まだ口の中が赤い幼鳥です。
●1998年6月12日 (File Z98-60)箕面のスズメ
1998年6月8日に箕面市新稲の大阪青山短期大学の窓ガラスに衝突したものです。
●1998年6月3日 (File
Z98-58)堺のスズメ
1998年5月16日に堺市浜寺船尾町で浦野信孝さんが拾われたものです。すでに仮剥製になっています。いつもありがとうございます。
●1998年6月3日 (File
Z98-57)箕面のオオマシコほか
1997年に、箕面で窓ガラスに衝突して死んだオオマシコと、大阪市中央区で同じく窓ガラスに衝突して死んだヤマシギ各1点です。
●1998年6月3日 (File
Z98-56)羽曳野のムクドリ
1998年6月1日に羽曳野市尺度で拾われたものです。
●1998年6月3日 (File
Z98-55)福井のムクドリ
1998年5月28日に福井県高浜町で拾われたものです。
●1998年5月28日 (File Z98-54)堺のイタチ
1998年5月20日に堺市高砂町の国道26号線で拾われたものです。イタチというのはイタチ類というつもりで、ニホンイタチかタイリクイタチかは保留です。凍ってるし。
●1998年5月18日 (File Z98-52)堺のスズメ
1998年5月に堺市日置荘西町で拾われた2匹のスズメです。
●1998年5月18日 (File Z98-51)堺のノゴマ・ハシブトガラス
ノゴマは1998年5月4日に浦野千尋さんが、ハシブトガラスは1998年5月4日に浦野信孝さんが、ともに堺市浜寺船尾町西で拾われたものです。どちらもすでに仮剥製になっています。
●1998年5月13日 (File Z98-50)泉大津のトラフズクほか
かなり以前に寄贈されていたのに、それもすでに仮剥製の状態で、受入と登録をすっかり忘れていました。寄贈者の浦野信孝さん(この文章を見ると思うけど)、ごめんなさい。寄贈していただいたのは、トラフズク・キジバト・ウグイスの仮剥製と、アオサギの骨格標本+羽根です。
●1998年5月12日 (File Z98-49)三田のスズメとムクドリ
博物館が鳥の標本を集めているというと、珍しい鳥しか集めていないと思っている人が多いようです。あるいは標本は1種につき一つあれば充分と思っている人もいるようです。博物館で集めている標本は展示にも利用しますが、まず第一の目的は研究用です。生き物は1個体1個体少しずつ違いますので、とくに同じ種類でも地域によってかなり違いがあることがあります。したがって一つの種を調べようと思うと、ある程度まとまった数の標本が必要になります。そのために博物館では同じ種類の標本をいくつも集めています。
比較的珍しい種類ならみなさん届けてくださるのですが、スズメやムクドリのような超普通種はあまり誰も博物館に届けてくれないので、あまり標本が集まりません。スズメやムクドリの死体も届けてくださいね。ただしこれからの季節たくさん見かけるスズメやムクドリの巣立ちビナは、集めだすときりがないので遠慮しておきます。これがまたよく落ちてるんですが・・・。
●1998年5月9日 堺7-3区埋立地の昆虫と脊椎動物
鳥の調査に行ったついでに、昆虫も採集してきました。今回採集した昆虫自分でも同定ものばかりで、ナナホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、ジュウサンホシテントウ、ジュウクホシテントウ、ヨモギハムシ、フタモンアシナガバチです。
カルガモの死体も落ちていたので、臭いのをがまんして拾って来ました。それから助松埠頭に続いて、またしてもヌマガエルがいたので、これも採集しました。
●1998年5月3日 (File
Z98-47)住之江区のメボソムシクイ
1997年10月に拾われました。持ってきた方はメジロと言っていましたが、まあよくあることです。
●1998年5月3日 (File
Z98-46)羽曳野のノゴマ
1998年4月20日に拾われたきれいな雄の個体です。
●1998年4月25日 (File Z98-39)屋久島のトラツグミ
すでに中身は腐っていて、仮剥製にはできません。骨格標本にしたいと思います。
●1998年4月23日 (File Z98-38)長居のコルリ
1998年4月23日、当館に衝突して死んだようです。きれいな雄の個体です。
●1998年4月20日 (File Z98-37)滋賀県のハヤブサ
1998年1月10日、滋賀県草津市で路上に落ちていたんだそうです。すでに仮剥製になっています。すばらしい!
●1998年4月20日 (File Z98-36)長居のツグミほか
自然史博物館に衝突したツグミを回収しました。また標識調査中にネコにやられて死亡したヒヨドリも標本にします。
●1998年4月18日 堺7-3区埋立地の昆虫
鳥の調査に行ったついでに、昆虫も採集してきました。めったに行けない場所なので、ごくごく普通種も一応採集しました。採集してきた昆虫を、例によって初宿学芸員に大胆に同定していただいたところ、ナナホシテントウ、ナミテントウ、ニジュウヤホシテントウ、ゴモクムシの一種、ノミハムシの一種、メスアカケバエ、ホソヒラタアブ、アオモンイトトンボだということです。
●1998年4月17日 (File Z98-35)御所市のムクドリ
藤井学芸員が近鉄御所駅の近くで拾ってきました。とくに外傷はなく、口から血を流していました。何かにぶつかったんだと思います。
●1998年4月10日 (File Z98-34)長居のヤマシギ
自然史博物館に衝突したヤマシギを回収しました。くわしくはこちら
●1998年4月8日 (File Z98-33)大東市のウグイス
大東市産のウグイスを1点寄贈していただきました。死体をクール宅急便で送ってもらいました。右足に「「KANKYOCHO
JAPAN 2K70550」と刻印された金属リングが付いていました。あいにく先日届けられたヒヨドリの足輪と違って長居公園で付けたものではないので、すぐにはどこでいつ誰が付けた足環かはわかりません。とりあえず山階鳥類研究所に報告しました。
●1998年4月5日 (File
Z98-31)堺のユリカモメ
堺市の浦野信孝さんに、堺市山本町産のユリカモメの成鳥を1点寄贈していただきました。保護された後衰弱死してしまったそうです。すでに浦野さんの手によって仮剥製になっています。すばらしい!
●1998年4月4日 (File
Z98-30)東成のホシハジロ
大阪市東成区産のホシハジロを1点寄贈していただきました。生きた状態で保護され、動物病院に持ち込まれたが死んでしまった個体です。かなり大きな怪我をしているようです。
●1998年4月3日 (File
Z98-29)和歌山のホオジロほか
和歌山産のホオジロとオオジュリンの死体を各1点、河内長野の路上で車にひかれたらしいヤマシギの死体(頭以外は潰れている)を1点寄贈していただきました。ホオジロとオオジュリンはそのうちに仮剥製にします(とりあえずは冷凍庫で眠っています)。ヤマシギは、頭部の骨格標本と、羽根のサンプルにしようかと思っています。