大阪湾海岸生物研究会
 

大阪湾海岸生物研究会とは

 海の生物が好きな市民、研究者によって運営されているサークルで、大阪湾南東部に残されている自然海岸6カ所における生物モニタリングを1981年以来継続しています。毎年、春〜初夏の大潮の土・日曜を中心に定点調査を実施し、海藻やさまざまな動物を観察し、記録に残します。2010年までの30年間で合計約100回、のべ1400名が参加して調査を実施し、現在も継続中です。記録した生物は800種近くにのぼっています。調査結果は5年毎に「大阪湾南東部における岩礁潮間帯生物相」として大阪市立自然史博物館発行の「自然史研究」誌に掲載し公表しています。ひとつの海域でこれほど長期かつ綿密に生物を記録し続けている例は国内では他に見られません。また、多くのアマチュアの方々が海の生物の名前や生態などについて、体験的に研鑽を深める場にもなっています。
 本会は15歳以上の方ならどなたでも入会していただけます。定点調査の他に、夏の合宿(紀伊半島や日本海、瀬戸内海など)、講演会・勉強会(随時)、研究発表会(毎年2月)などの行事を実施しています。会員が保護者として同伴すれば15歳未満の子どもも行事に参加できます。会員に登録すると、行事ごと会員専用のメーリングリストを通じて案内を送ります。気軽に入会してください。

事務局

〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
大阪市立自然史博物館動物研究室気付 大阪湾海岸生物研究会
TEL 06-697-6221
担当:石田 惣
メールアドレス → iso@ omnh.jp

ブログ

会の活動はブログでも発信しています。
「大阪湾海岸生物研究会のブログ」https://osakawan.hatenablog.com/

本会の主な研究業績

  • 大阪湾海岸生物研究会 (1981) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相とその特徴−1980年の調査結果」大阪市立自然史博物館研究報告, 35:55-72, 1981. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (1982) 「大和島(淡路島, 岩屋)の潮間帯生物」 Nature Study 28(12):3-6
  • 大阪湾海岸生物研究会 (1982) 「大阪湾におけるカモガイの分布」南紀生物 24(2):118-119
  • 大阪湾海岸生物研究会 (1986) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−1981〜1985年の調査結果」自然史研究 2(2):35-49. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (1993) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−1986〜1990年の調査結果」自然史研究 2(9):129-141. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (1996) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−1991〜1995年の調査結果」自然史研究 2(12):167-179. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (2002) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−1996〜2000年の調査結果」自然史研究 3(1):1-14. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (2007) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−2001〜2005年の調査結果」自然史研究 3(6):93-106. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (2012) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−2006〜2010年の調査結果」自然史研究 3(13):211-224. (リポジトリ)
  • 石田 惣・山西良平・大阪湾海岸生物研究会 (2012) 「大阪湾の岩礁における長期間の生物相調査でわかること」Nature Study 58(2):2-5.
  • 大阪湾海岸生物研究会 (2018) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−2011〜2015年の調査結果」自然史研究 4(2):17-40. (リポジトリ)
  • 大阪湾海岸生物研究会 (2023) 「大阪湾南東部の岩礁海岸生物相−2016〜2020年の調査結果」自然史研究 4(6):157-180. (リポジトリ)

  • この他にも、各会員が定点調査や合宿等で得たデータで研究発表をしています。