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台紙に貼りつける
用意するもの

1.標本台紙:A3サイズのケント紙(70kg程度)が良いでしょう。大きい紙店などに行けば手に入ります。手に入らないときは新聞半ページ大の画用紙でもよいですが、なるべく紙のざらつきの少ないケント紙を手に入れましょう。
2.のり紙:普通の模造紙の裏に、水で濃く溶いたアラビアゴム(大きな薬局や採集用具店などで買えます)を筆で塗って乾かすと、切手のように裏にのりの付いた紙ができます。これを細く切って、スポンジなどで濡らして植物を台紙に固定するのに使います。切手の耳紙が手に入る場合はこれを使ってもよいでしょう。セロテープ、ビニルテープなどはあとではがれてきますから、使わないようにしましょう。
3.ラベル:図1のようなものに、採集場所、採集年月日、採集者氏名、その他の事項を、初めに書いた「ラベルの書き方」の注意に従ってきちんと書き込み、台紙の右下隅に貼ります。次に、乾きあがった押し葉を乗せ、要所要所を細く切ったのり紙で留めます。ピンセットを使い図5のように貼ります。太い枝などは糸で台紙に縫いつけても構いません。このときは、台紙の裏に糸が重ねて出たときに下の標本を傷めますから、糸の上からのり紙を貼っておきましょう。

図5:のり紙で台紙に標本を貼るときの注意.左のようにしっかり貼らないと,台紙から標本がすぐに外れてしまいます.