博物館実習3日目「はくぶつかん・たんけん隊」

2025年1月13日(月・祝)、大阪市立自然史博物館での博物館実習3日目です。昨日に引き続き、小中学生が博物館のバックヤードを学芸員と一緒に回る、「はくぶつかん・たんけん隊」が開催されました。実習生は補助スタッフとして、遅れている子がいないかの確認や、学芸員がスムーズに説明できるようにドアの開閉を行うなどの作業を行いました。

 午前、私は受付の担当だったので、友の会の皆さんと一緒に受付を行いました。受付の注意点として印象に残ったのは、行事の対象者である子どもが主役なので、保護者の方にしてもらうのではなく、子供の口から名乗ってもらい、受付をするということでした。子供たちがしっかり自分で受付をして、班ごとの席へ移動していたことが印象的でした。ツアー中は、動物の骨格標本作製のプロセスや化石のクリーニング、一般収蔵庫、特別収蔵庫、液浸収蔵庫という博物館が持つ3つの収蔵庫の見学を行いました。子供たちは熱心にメモを取ったり、学芸員へ質問を投げかけていて、とても意欲的でした。

 保護者の方も、子供たちが博物館を体験している間に館長から自然史博物館についての紹介を受けたのち、子供たちのツアーの合間を縫って、バックヤードの見学を行っていました。午後は保護者ツアーの補助スタッフも担当し、保護者の方も興味津々で、バックヤードのツアーを楽しんでおられる印象でした。

 特に補助スタッフをする中で、難しかったのは保護者ツアーでした。子供たちのツアーの合間を縫っての見学なので、学芸員の熱意のこもった解説や、保護者からの質問で時間が押してしまい、子供達の班に追いつかれそうになるというハプニングもありました。学芸員としての仕事の中で求められる臨機応変さを体験することができたと感じています。

 今回の「はくぶつかん・たんけん隊」の補助スタッフの仕事は、博物館の研究活動だけでなく、普及広報活動にも触れることができた貴重な機会になったと思います。

K府大 M.N.