2025年度 夏季博物館実習3日目(8月22日)

こんにちは。琉球大学のH.Hです。

夏季博物館実習3日目では私たちの班は学芸員の松本の指導の下実習を行わせていただきました。

午前には収蔵庫に収蔵されている昆虫標本の見学や蝶や甲虫の標本の作り方を学び、午後に実際にノコギリクワガタを用いて標本のポーズの固定を自分たちで行ったり、寄贈品の標本をドイツ箱に移し替える作業などを行いました。

午前中に行った収蔵庫の見学では昆虫標本がしまわれている場所や昆虫を標本にする際の問題点や工夫などを解説していただきました。その中でも興味深かったのが標本にするために乾燥させる際、甲虫などは元の色を残せる場合が多くあるがトンボなどはどうしても色が抜けてしまうので眼にシリコンオイルを注入することで色を保つという工夫でした。その他にも細長い胴だとどうしても乾燥させた際に折れやすくなってしまうのであらかじめイネ科を乾燥させたものを胴部分に通しておくなど乾燥させるだけでなく種に合わせた様々な工夫を知れてとても興味深かったです。

また、この後実習生のリクエストに応えナナフシやオオセンチコガネ、ガなど様々な昆虫標本を見学させてくださいました。収蔵されている標本は本当に多種多様でそれぞれの模様の違いや大きさの差など眺めているだけでもとても楽しかったです。

そしてその後には昆虫の標本の作り方を学び、実際に松本さんが蝶の羽を展翅板で綺麗に広げ整えるところなどを見学させていただきました。

しかし午後に乾燥前のノコギリクワガタの脚や触覚などを整え針で固定する作業を体験させてもらった際には、松本さんのように手際よく生き生きとした形にすることはできず、やはり学芸員の方達の技術は凄いのだと感動を覚えました。

そして寄贈された昆虫標本をドイツ箱に移し替える作業では今回はアメンボとヒメバチの整理の作業を体験させていただいたのですが、ガラス越しで無く間近で様々な大きさや形態のものを観察することができ、作業も含めとても勉強になりました。