2025年度 秋季博物館実習 3班3日目 (10月10日)
みなさんこんにちは!
2025年度 秋季博物館実習 3班3日目のブログを担当いたします、筑波大学のI.Mです。
本日は、石田学芸員のご指導のもと、梶山彦太郎コレクションの貝の標本整理を行いました。
標本整理は、「新しい標本箱への入れ替え」→「標本データの入力」という2段階で進めました。
まずは、木製タンスに収納されていた標本を、新しいプラスチック製の標本箱へ移し替える作業です。種ごとに収められた貝(主に巻貝)と、そのラベルを取り出し、新たに作成したコレクションラベルと一緒にプラスチック製の箱へとお引っ越しさせました。このとき、新しいコレクションラベルだけでなく、コレクターによる元ラベルを2枚とも保管することが、今後とても重要になってきます!
次に、標本データをExcelへ入力していきました。記録する情報は、元ラベルに記載された「貝の和名、採集場所、採集者、採集年月日、コレクターによる独自の標本番号」と、対応するコレクション番号です。一見単純そうな作業ですが、ここが一番苦戦しました。元のラベルは旧字体や個性的な字で書かれており、これを正確に読み取る作業が本当に難しかったです!!入力ミスや漏れがあると、今後の研究に大きな影響が出てしまいますが、専門家が元ラベルを見返すことで、誤りを確認できます。そのため、Excelのデータだけでなく、コレクターによる元ラベルを保存することは不可欠だと分かりました。学芸員の方々の、標本情報の正確な保存に妥協しない姿勢がとても印象に残りました。
本日の実習を通して、研究における標本管理の重要性を改めて実感しました。標本を適切に管理・データベース化することで、貴重な情報を未来へと引き継ぐことができます。
博物館実習もいよいよ折り返しです。残りの2日間も、さまざまな視点から学芸員の仕事の奥深さを学び、理解を深めていきたいと思います。


