2018年度 夏季博物館実習4日目(5班)
博物館実習4日目、5班は、昆虫研究室の初宿学芸員が担当下さりました。主に昆虫標本の取扱いについて教えて頂き、受入れ標本に、高校からの移管標本であるラベルを付け足す作業と、標本の数を数える作業を行いました。
博物館には、120万点の昆虫標本があり、展示以外には主に収蔵庫に保管されています。採集、寄贈、移管などにより博物館に標本を受入れた場合、資料受入票に記録され、年度末に、ガ、チョウ、トンボなどに数が集計される話や、薬剤燻蒸だとDNAの収量が落ちるため、マイナス50度の冷凍庫に5日間入れるという方法の燻蒸をしてから室温に戻し、収蔵庫に入れられる話をして下さり、実際、大きな冷凍庫に入れたり出したりの作業のお手伝いを移動のための台車を用いて、1つ目の作業を行いました。
2つ目の作業は、受入れ標本は、ドイツ箱(ドイツ式標本箱)に入っていて、針に刺さっている昆虫標本と採集ラベル(採集地、採集年月日などの情報)を、標本、ラベルごと一緒に抜き、発泡スチロールの上に置いた高校名と移管標本と分かる記載のラベルに、昆虫標本と採集ラベルの下になるように針に付け足し、ドイツ箱の中の元あったところに刺し戻し直す作業を行いました。
3つ目の作業は、同じく受入れ標本で、ドイツ箱に入っている昆虫標本をガ、チョウ、甲虫などの単位で、数を数える作業をしました。ドイツ箱の中の標本はある程度目レベル毎になっていて、大変楽でしたが、数を数えるのが大変でした。
高校名と移管標本と分かる記載のラベルをつけ直す作業がほとんどで、同じ班の実習生がまだまだ終わらない畑仕事という言葉に、皆が笑いながらも、頑張りつつ、標本を大切に扱わなければならないので、神経を使いました。こういう地道な作業をやり続けているのが、学芸員の仕事の1つだとあらためて学びました。有難うございました。
(5班 Y大学 Y.H)