2019年度 博物館実習 冬季一般コース 2日目

 博物館実習の2日目となる今日は、博物館で行われた小中学生に向けたイベントである「博物館たんけん隊」のサポートを、1日を通してさせてもらいました。サポートといっても子供たちに何かを説明するというわけではなく、主に参加されている子供たちや保護者の方の誘導や安全確認、体調の確認などを担当したのですが、その中でも驚いたことや自分の中で得られたと思うものが多くありました。
 まず、驚いたのが参加していた子供たちの知識の豊富さ、好奇心の高さでした。私は午後に小学校中学年のグループを担当したのですが、哺乳類の骨の見学の時に、「サイのツノが毛が固まってできている」というような学校では絶対に習わないであろうことを普通に知っている子がいて感心しました。また、鳥を剝いて標本にしているところ、化石をクリーニングしているところなどの目の前で実際に作業が行われるエリアでは、多くの子が面白いと好奇心をあらわにしていたように思います。その好奇心の高さゆえに少し植物の資料を触った子は学芸員の方に注意されていたような出来事もありましたが、今日の「博物館たんけん隊」のイベントは大きなトラブルもなく、子供たちやその保護者の方にも楽しんで帰っていただけたのではないかと思いました。
 
 また、今回のイベントの中で学芸員の方が子供たちや保護者の方に、収蔵庫の中の様々な資料や博物館の施設などを紹介しているところを見て思ったのは、学芸員というのは研究のプロというだけでなく教育者としてもプロである必要がある立場だということです。昨日のオリエンテーションの時にも説明を受けたように、自分の専門分野だけを研究するのではなく、それ以外の分野のことでも市民の人たちに分かりやすく伝えていく必要があるということが実際に今回のイベントを通して分かったような気がします。
 明後日からの博物館実習の3日目以降はおそらく実際に博物館の資料を扱って作業をしていくことになると思いますが、やるからにはすべて吸収する気持ちで頑張っていきたいと思います。
神戸大学 M.Y.

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