2024 年夏季博物館実習 4 日目(8/24)
こんにちは。博物館実習日誌 4 日目を担当します神戸大学のN・M です。
この日、自分たちは魚類研究室の学芸員の方に担当していただき実習を行いました。
まず午前中は友の会行事のお手伝いをしました。行事の流れとしては、全体で集合後植物園に向かい、池で魚の採取を行った後、実験室で魚の観察・同定を行いました。 8 月も終盤といえどまだまだ暑さの厳しい日、特に小さなお子さんの参加者も多く、植物園での活動時には熱中症に細心の注意を払って行いました。池では参加者の皆さんが持参した網を用いたり、事前に設置した網の回収を行ったりして採取を行いました。網には特定外来生物のカダヤシがかかっていることがあり、その際は逃がす必要があります。何度も引っかかっており、参加者の皆さんもよく似たミナミメダカとの判別もできるようになっていました。実験室に戻ってからは、図鑑や先生の用意してくださったフローチャートを基に魚の同定を行いました。また、飽きてしまったお子さんのためにスケッチ用の画用紙も用意していました。子供も対象のイベントの場合、どのようにイベント終盤までだれずに楽しんでもらうか検討しておくことが大事だと感じました。また、子供と言っても参加している皆さんは生物への造詣が深い子も多く、こちらが学ばされることも多くありました。
午後からは標本整理の作業を体験させていただきました。まとめて一時的に保管されていた標本を種ごとに分け、ボトルにアルコール漬けにしました。その後、収蔵庫に配架する作業を行いました。魚類の標本は約 25 万点あり、順番にチェックすると 5 年に一度しか見られないため、配架時に丁寧な作業をすることが重要、というお話が印象的でした。
実習終了後、昨日作成した剥ぎ取り標本の完成品を見せていただきました。端の重しが足りず浮いてしまっている部分もありましたが、標本部分はしっかりと地層の様子を観察することができました。