2024年度 秋期博物館実習 4日目

こんにちは! 4日目のブログを担当します、北海道大学のOです。
本日からついに、『大阪自然史フェスティバル2024』が開幕しました~!!👏

フェスティバルの開催期間中、私たち実習生は会場ごとに分かれて業務に当たるのですが、私の担当は主に受付と各会場の入場者数カウントでした。
それぞれの詳細について以下に記します。

本日行ったこと① 受付

受付では、出展団体様の来場の有無を確認し、必要書類の配布・会場の案内を行いました。
今年のフェスティバルでは130近くの団体が参加しており、毎年大人気の栗おこわやパンなどの食品販売から自然について親しみを持って学べるアクティビティまでその内容は様々です✨

                     

  PuPuPu Petit‵さんのブースの様子        大阪大学 比較行動学研究室のブースの様子

混み合う時間帯もありましたが、出展者の方とコミュニケーションをとれるほぼ初めての機会でもあったので、参加団体の多様さやこれから始まるフェスティバルへの期待感で胸がいっぱいでした。また、出展者の方が職員の皆様と「今年もよろしくね」「後でゆっくり話そうね」と親しげに会話されていたことから、この催しが20年以上継続しているからこそ築かれた強固な信頼関係を実感しました。

本日行ったこと② 入場者数カウント

入場者数カウントでは、およそ1時間半ごとに任意の15分間において各会場の入退場者数の記録を行いました。会場や時間帯によってその数はもちろん、参加者の属性や同行者、滞在時間なども異なるように見受けられたため非常に興味深かったです。
このように、イベントにおける人々の利用の実態を把握する作業は開催後の振り返りにはもちろん、来年度以降同様のイベントを開催する際の課題と展望を洗い出すうえで必要不可欠となります。一見すると地道な作業のように思えますが、ミュージアムの事業活動に対する自己評価の基礎的一端を担う責任を強く覚えた業務でした。

本日の実習を通して感じたこと

私は現在、「ミュージアムが地域に果たす役割」をテーマに大学院で研究を進めており、市民連携の実態を学びたく本実習への参加を決意しました。
出展者の方とのお話や職員の方々の様子を見ていて、この自然史フェスティバルの意義はずばり『市民の自然に対する活動へのモチベーションを創り、繋ぐこと』にあると考えます。生物多様性の急速な消失や地球温暖化の進行は私たち現代人が避けては通れない喫緊の課題です。しかし、そんな大規模な課題であるからこその弊害として、私たちはその問題を自分ごと化して捉えることが少々苦手なのかもしれません。
だからこそ、地域の身近な自然を起点として、親しみを持って知り理解する場を提供している本フェスティバルは、個人が日ごろの行動を顧みる絶好のチャンスでもあります。多様なステークホルダーが参画することで、訪れる人によってこの「場」がもたらす意味が如何様にも変化していくこと、その全てが自然に対する興味・保全に対する行動の契機に繋がっていくことを本日の実習を通して痛感しました。

明日が最後の実習日となりますが、一つでも多くの学びを持ち帰ることができるよう、引き続き全力で臨みたいと思います。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。