2025年度 夏季博物館実習4日目(8月23日)
こんにちは、大阪成蹊大学のH.Yです。
本日の実習では、石井学芸員の指導の下で実習をさせていただきました。
午前の実習では、一般収蔵庫の掃除を行いました。主な作業は、棒の先に不織布を取り付けた道具を使い棚の下を掃除する作業です。掃除は列ごとに行い、資料を食べる虫がいないかの確認も行いました。列ごとに行うことで、虫がいた場合にどの棚の資料から発生しているかなどが分かりやすくなり、対処がしやすくなることを学びました。
午後の実習では、最初にボーリング標本について教えて頂きました。ボーリング標本は、地面に金属性の筒をさし、動かしたり重りを乗せるなどしてから引き上げることで地層を採集する方法で、1mごとに切っての保存とビンに入れての保存の二つの保存方法があることを学びました。特に興味深かったのがボーリング標本の活用で、展示する他にも地層の断面図や過去の地形のイメージ図を作成する時の資料として活用されていることを学び、ボーリング標本の用途の多さを実感しました。
その後は、会議室にてボーリング柱状図のデジタル化作業を行いました。「ボーリング柱状図入力システム」というソフトウェアを使ってデータ入力をしました。入力する項目が多く、かなり戸惑いましたが、少しづつ数値が埋まっていく様子が見られるので達成感がありました。ボーリング柱状図で興味深かったことは、「砂質粘土」と「砂混じり粘土」の違いです。砂質粘土と書かれている場合は多量の砂が含まれている粘土を意味し、砂混じり粘土と書かれている場合は少量のすなが含まれている粘土を意味すると学び、僅かな違いだけれどとても大切な違いを区別している凄さを感じました。


