2025年度 実習 3日目(8/22)
こんにちは。私たちは8/22,4班で,堆積について学びました。
今回の実習では,地質の標本と標本作りがメインでした。今回担当して頂いた中条さんから,地質の標本を作るときは,はぎ取り標本という標本の作り方を用いていることも,教わりました。中学・高校理科などではボーリングという手法を用いた地質の観察がなされていることは習いますが,はぎ取りという手法を用いた地質の調査は初めて知りました。はぎ取り標本は,標本に残したい地質を重機やスコップなどを用いて掘り,その側面に接着剤を塗ってガーゼや網戸等を貼り付けます。その上からもう一度接着剤を塗って固め,地質を取り出すという方法です。この際に使う接着剤は,ウレタン系の樹脂で弾力性が高い反面,強度が弱い特徴を持ちます。次にエポキシ系の樹脂でパネルに貼り付け,はぎ取り標本が完成します。エポキシ系の樹脂は,強度が強い反面,カチカチに固まってしまっため,柔軟性に欠けています。このように,ボーリングの手法が保管場所を取り,複数の標本を繋ぎ合わせなければならないのに対し,はぎ取り標本は,一つのパネルで地質や時代の特徴を一目で理解する特性を持っていると言えます。


