2025年度 秋季博物館実習 1班5日目(砂絵と石ころモザイクアート)

こんにちは!2025年度秋季博物館実習ブログ、1班5日目を担当します、筑波大学のK.T.です!

実習最終日の今日は、博物館主催のイベント「友の会秋祭り 砂絵と石ころモザイクアート」に参加しました。会場は博物館を飛び出し、近鉄道明寺駅から歩いてすぐの石川の河川敷。集合後、実習生は砂ふるい班と誘導班に分かれて活動開始です。私は誘導班として、駅から会場までのルート上に立ち、参加者の皆さんが安全にたどり着けるよう見守りました。階段を使えない方にはスロープを案内したり、トイレの場所を説明したりと、単に誘導するだけでなく、相手の立場を考えた細やかな配慮が必要だと実感しました。

河原でのあいさつが終わると、いよいよ砂絵づくりがスタート! 台紙に下絵を描き、ボンドでなぞった上に砂を振りかけると、砂の絵が浮かび上がります。粒の大きさを変えて質感を出したり、小石や植物を加えたりと、皆さんの自由な発想に感動しました。途中、男の子が「手についたボンドを取りたい」と言った時、ウエットティッシュの準備が必要だったと気づきました。すぐに学芸員の西野さんが対応され、その気配りに“これがプロの配慮か”と感心しました。

午後は雨の予報が出ていたため、学芸員さんたちは早めに予定を切り替え、次のモザイクアートづくりへ。状況を見て即座に判断し、全員をスムーズに誘導する姿に感動しました。白・黒・灰の石を下絵に沿って並べると、巨大なマンモスの絵が完成! 橋の上から眺めると、自然の石の色が美しく浮かび上がり、思わず歓声が上がりました。イベント後は希望者で観察会が開かれ、魚を投網で取ったり、昆虫を探したりと、皆さんとてもアクティブ。実習生は最後に参加した皆さんの忘れ物のチェックとサンドアートの撤収を行い、全てが終了しました。

今回、普及教育活動としてイベントを運営する側の視点を持って参加したことで、“見えない配慮”の大切さを実感しました。天候への素早い対応や、参加者一人ひとりへの気づかい――それらの積み重ねが、安全で楽しいイベントを作るのだと学びました。今後、自身が主体となって活動を行う際には、この学びを必ず生かしていきたいです。

橋の上から撮影したモザイクアート 大迫力のマンモスがかっこいい!