2025年度 冬期博物館実習2日目(1月11日)
皆さんこんにちは。
2025年度 冬期博物館実習2日目(1月11日)のブログを担当いたします、2班所属 追手門学院大学のS.A.と申します。
私は実習2日目、大阪市立自然史博物館の学芸員である横川先生に「植物標本」について詳しく教えていただき、実際に作業も行いました。
初めに「植物標本が博物館にやってくるまで」に行われていることについて、先生がスライドを用いながら説明してくださいました。次に地下の収蔵庫に案内していただき、配架されている植物標本を実際に見ながら説明を受けました。最後に配架済みの標本から発見された「チャタテムシ」の被害について、先生と他の実習生と一緒に調査しました。
収蔵庫内は入り組んでおり、どこに何の標本があるのか私にはさっぱり分かりませんでした。また道も狭く、足元に標本が置かれていたり積まれていたりすることもあるため、常に気をつけながら進む必要がありました。ロッカーの中の植物標本は基本「押し葉標本」の状態で配架されており、ラミントンテープと呼ばれるもので葉や茎が落ちないよう丁寧に留められていました。配架されている標本はただ大切に保管されているだけではなく、特別展等で活用された歴史や同定された記録をその都度ラベルに記載し、バージョンアップされていくそうです。そういった情報を解説してくださったあと、先生が「3分以内に指定された植物標本を収蔵庫から持ってくる」という特技を披露してくださいました。他の実習生が言った植物の標本を、数ある標本の中から1分も経たずして持ってくるという早業は学芸員だからこそなせる業だと非常に驚きました。私が言った「ネモフィラ」の標本はその時見つかりませんでしたが、後に先生が収蔵庫の記録を調べてくださり、配架された標本を見ることができました。先生は3分以内に見つけられなかったことを悔しがっていらっしゃいましたが、私は青色が綺麗に残ったネモフィラの標本を見ることができとても嬉しかったです。
最後に行ったチャタテムシによる被害の調査は、キク科の植物標本を1枚ずつひたすら目視で確認していく作業でした。チャタテムシは目視できるものの小さい虫であるため、見逃さないように目を凝らしながら作業を行いました。慣れないうちは大変でしたが、数をこなすと標本の上で動いているチャタテムシを発見することができるようになりました。初めに出していた標本で発見されたチャタテムシは数匹程度でしたが、追加で持ってきた標本からは数十匹ほどが確認されました。花の周りで動いている複数のチャタテムシは少し気持ち悪く、単体で拡大して見ると「ツチノコみたいで可愛らしい見た目をしているな」と思っていたことを若干後悔しました。被害が確認された標本は分け、可能な範囲でチャタテムシは捕獲されていました。その際今後の方針について、横川先生から現在検討しているチャタテムシ対策についてお話しいただきました。
この日の実習では、学芸員の方が普段行っている業務の一部を体験することができました。また、授業を受けるだけでは分からない博物館の現場について、先生の解説を受けながら学ぶことができました。横川先生の実習では特別に「フタゴヤシ」という植物の巨大な種を抱っこすることもできるなど、全体を通して貴重な体験になりました。


