2018年秋季博物館実習
2018年秋季博物館実習が始まりました。一日目はオリエンテーションでした。
午前中は、博物館実習の流れの説明や大阪市立自然史博物館の歴史・現状の説明、管理棟などの見学を行いました。この博物館では約15人の学芸員の方がおり、お互いに役割分担を決めつつ業務を行っているとのことでした。たとえ自分の専門分野でなくても質問への回答は責任をもって対応しなくてはならない、という教育を提供する立場としての学芸員の責任感を改めて感じました。管理棟には、一つの廊下にそれぞれの分野に関する研究室があるので、数歩進むごとに異なる雰囲気を感じることができました。
午後には、収蔵室と展示室の見学を行いました。収蔵室は冷凍・乾燥・液浸の三種類を見せていただき、様々な種類の標本も見ることができました。乾燥保存と液浸保存の収蔵室はとても広かったのですが、それでも通り道以外はほとんど棚が埋まっており、博物館においての資料保存場所の問題はやはり深刻なのだと感じました。展示室の見学では、来館者としての目線ではなく学芸員として運営する側の目線を教えていただきました。展示をする際にはその時だけを考えるのではなく、これから先に活用していく場として適切であるかも慎重に検討していくことが大切だと学びました。
オリエンテーションも終わり、明日からはより実践的な活動になると思いますが精一杯取り組みたいです。
(甲南大学 NM)