2019年度 博物館実習 1日目
第一日目はオリエンテーションと博物館研修を行いました。オリエンテーションでは、博物館の歴史や学芸員の方々の活動歴などについて解説していただきました。学芸員には、それぞれ専門分野があって、その研究や標本づくりなどをされている以外に、専門外であっても館長の指示があれば、ほかの分野でも解説し、標本管理しないといけません。例えば動物部門の中で、専門が鳥類でも哺乳類・爬虫類・両生類の知識を持って標本管理、展示構成、展示ケースの管理、時には剝製にも携わっておられると知りました。
展示されている標本を作る作業場には、アシカやシマウマ、レッサーパンダの皮やセンザンコウの剝製などがそこら中にありました。博物館に入った時のあの独特な匂いは、この皮の防腐剤からでした。25万体以上もあるのだから当然です。その数にも驚きです。
過去の特別展の入館者数の伸びが、タイトルに動物の名前が無いものや現在でもある地名のタイトルになると著しく減少する。逆に恐竜や古代生物がタイトルになると増加するのだと説明していただきました。タイトルにも工夫が必要だと痛感しました。
研修においては、館内のブース説明や収蔵庫の場所の案内、展示コーナーの工夫など普段では聞くことができない裏話的なことも話していただきました。裏話は展示設計ミスによって電球交換などの作業がとても難しくなってしまったり、様々な企画の新しい展示コーナーを開こうと計画していても、資金の問題で中止となってしまったこともあったそうです。大学の授業でもありましたが、博物館運営の難しさを感じました。
明日からいよいよ、「はくぶつかん・たんけん隊」サポートです。至らない点もあるかと思いますが一生懸命に努めたいと思います。
(大阪成蹊大学 Y.Y)