2019年度 博物館実習 冬季一般コース 5日目
博物館実習最終日の5日目、私たちの班は砂の標本を扱わせていただきました。
まずはじめに標本をリストの上から順に探し、蓋と中のラベルに同じコードを書いていきました。蓋にはマジックで記入するのですが、硬いもので擦れると消えていってしまうのが難点で、何か文字を保護するものがあればこれを防げるのではないかと感じました。
砂は世界中のでどこにでもあるようなものなので、集めようと思えばいくらでも集まってしまうと学芸員の中条先生はおっしゃっていました。やはり博物館の収蔵庫にも限りがあるので、これから増えていった時にどのように管理していくのか問題点であると思いました。
また、同じ敷地内の違う場所から採取した標本や違う人が同じ場所から採取した標本もあり、取り違えないようにするのが大変に感じました。
砂は一箱にいくつも入っていれば当然重くなり、棚からの上げ下ろしは比較的小柄な私には重労働でした。
しかし、標本それぞれに特徴があり、黒っぽいものや白っぽいものなど見ているといろんな場所に旅をさせていただいている気分にもなることができたように思います。私自身もカナダのプリンスエドワード島に行った際、靴紐が赤く染まってしまうほどの赤土だったことを思い出しました。今回のように、一度にこんなにもたくさんの砂を見ることができ、普通に生活しているだけでは到底経験できないであろうことをさせていただきました。今後旅行先で砂に目を向けるきっかけになったように思います。
5日間という短い期間でしたが、学芸員さん達のおかげで濃厚な5日間になったことには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
京都先端科学大学 C.F