2020年度 夏季博物館実習日誌 最終日
2020年度・夏季博物館実習の最終日、私たち4班は日本各地から集められた砂浜の砂のサンプル瓶に登録番号を記載する作業を行いました。
コンクリートの材料としての使用・地球温暖化による海面上昇やダム開発によって、日本に限らず世界の砂浜は失われつつあります。そこで、大阪市立自然史博物館では21世紀初めごろから日本各地の砂浜の砂収集を開始し、2020年8月時点で収蔵庫には700ほどのサンプル瓶が並んでいました。担当学芸員さん自ら採集したり、博物館・友の会メンバー皆さんが持ち寄ってくださったりした大量の試料は、地域ごとにまとめられ、サンプル瓶蓋と瓶内の識別カードに “誰が”・“いつ”・“どこで” 採集したものなのかが記載された状態で止まっており、私たち実習生が最後の作業として“登録番号”の記載を行いました。
「失われていく砂を収蔵し、未来に証拠を残すために必要な作業だ」と最初に説明を受け、博物館の収蔵という役目について理解が深まる経験ができました。また、専門的な知識をもつ学芸員さんに何度も質問ができる環境で活動ができ、あまり知らなかった砂浜についての疑問点やこれからの展開も学ぶことができました。(4班・M大学N)