2020年度 博物館実習4日目
こんにちは。1班のF.Mです。
1班は実習4日目の午前に、特別展の、子供向け展示パネルを作りました(※ここで展示パネルとは、展示物の隣にある説明板のことを指します)。午後は、収蔵庫に保管されているカタツムリの殻の標本に、標本番号を書く作業を行いました。
それぞれについて詳しく書いていきます。
まず、ただ今開催されている特別展「知るからはじめる外来生物」を見学し、各自で気になる展示パネルを選びました。そして、その展示パネルの子供向けパネルである「キッズパネル」を一人1枚作成しました。
一般的に、展示パネルは中学生以上向けと言えます。なぜなら、漢字が多く使われ、専門用語も多いからです。そのため、小学生以下の子供達が理解するのは難しいです。そこで、用語を噛み砕いて説明した「キッズパネル」を作成することになりました。こういった工夫をすることで、幅広い年齢の入場者に楽しんでいただけます。
私の場合、「外来生物であるアメリカザリガニとカブトエビは、いつから・なぜ日本にやってきたか」についてをキッズパネルで説明しました。子供向けということで、イラストを描いてカラフルな作品にしました。
また、アメリカザリガニが喋っているかのような、擬人化した構成にすることで、子供がよくする「ぬいぐるみ遊び」を彷彿とさせるようにしました。そのほうが、知識を遊び感覚で身につけてもらえると考えたからです。
班全員が作成し終えたところで、キッズパネルを作る際のポイントについて話し合いました。
①一文の長さをできるだけ短くすること。
②パネル1枚あたりの文字数は最大で200字にすること。できれば150字くらいで簡潔におさめるとよい。
③Q&A形式の構成は子供の興味をひきやすい。
と教わりました。また、パネルの書き手の感覚や判断によって、パネルの内容の意味合いが変わってしまうから気を付けるよう、助言してくださりました。
午後は、カタツムリの殻の標本に標本番号をかきました。0.1~0.2の細さのマジックペンで、殻の裏側に小さく、正確に書きました。カタツムリの殻によって、すぐにインクが染み込むものと、滲んでしまうものがありました。それは殻の成分による違いだそうです。
第50回特別展「知るからはじめる外来生物~未来へつなぐ地域の自然~」は、8月30日(日)までの開催です。あと1週間で終わってしまいます。大阪に生息する様々な外来生物について学べるので、ぜひ足を運んでみてください。
その際、1班の4人それぞれが作成した「キッズパネル」にも注目していただければ嬉しく思います。
S大学 F.M