2023年度夏季博物館実習4日目(8月26日)
みなさんこんにちは!奈良教育大学のY.Yです。今回は実習4日目、4班の活動を紹介します。
まず私たちは、学芸員の前川さんご指導の下、展示室の無脊椎動物の標本や鉱物の標本を見て回りました。そこで展示品と収蔵品の違いに注目しながら説明いただき、解説パネルに記載されている内容の解説などをしていただきました。
その後、地下にある収蔵庫で岩石標本の撮影、データの入力作業を行いました。岩石標本のデータを入力していると、同じ鉱物なのに違う名前が付けられていることに気が付き、岩石標本の命名について興味を持ちました。また、販売店等から購入した標本も多く、それらの標本には値段も記載されていました。値段を見ると、とても小さいのに3万円もする鉱物があると思えば、逆にとても大きいのに1000円しかしないものがあったりととても面白いと感じました。さらに標本室に保管されている鉱物や化石の観察も行いました。今まで博物館の展示室や教科書などではわかりやすい・見やすい標本が展示されていましたが、収蔵庫の標本は本当に同じものなのか分からないものも多かったです。自然の鉱物はすべてがきれいなものなのではなく、展示室や教科書にはわかりやすいきれいなものを選んで展示されているのだということが分かりました。
最後に、展示室で行われていたワークショップの観察を行いました。このワークショップはNPO法人が請け負っているもので、いま企画展が行われている恐竜に関するワークショップでした。このワークショップでは、未就学児が対象で、難しいことが分からないのではないかと思っていましたが、子どもたちは私が思っていた以上にいろんなことを知っていてとても驚きました。また、ワークショップを担当されていた方も、子どもたちの発言をうまく拾いながら話に引き込んでいてとてもすごいなと思いました。前川さんからは「子どもたちに話をするときは、一方的に教え込むのではなく子どもたちの発言をうまく拾いながら進めることが大切」と教えていただき、子どもたち向けに話をするときには実践してみたいと思いました。
今日の実習では普段触れることができない鉱物に触れ、実際に行われているワークショップを学芸員の視点から観察することができとても貴重な体験ができたと思いました。