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2007年1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
タイトル:「いま植物園の池で見られる鳥」
場所:大阪市立自然史博物館 ナウマンホール
聴衆:6名
経過と準備:前日の昼に1時間ほどかけて植物園の大池の周りを歩き、水鳥と水辺の鳥をデジカメで撮影。当日の午前中に1時間でパワポを作成。
講演内容:大池で浮いているカモ類5種、オオバン、コサギ、カワウ、カイツブリ、カワセミ、ハクセキレイ。と、まさに今見られる鳥をすべて画像で紹介して、見分け方などを解説。
反省:朝から入館者が少なく、午後2時前になっても、少なくともナウマンホールには人がおらず。これは中止かと思ったら、大学生とおぼしき方が1名来られたので話をした。結局、少し観客が増えたものの、10人に届かず…。
タイトル:「北摂の動物の現状と共生の可能性」
場所:豊中市中央公民館 3階視聴覚室
聴衆:約20名
経過と準備:NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21が、豊中市からの委託を受けて開く講座とのこと。前日の夜に2時間半で準備完了。両生類の話はカエルツボカビシンポジウムの使い回し。哺乳類の話も、大部分はすでにHPにアップしている分布図をベースにした。
講演内容:大阪の哺乳類相の紹介の後、各種の分布の説明。そして人間との軋轢、大阪府RDBへのダメだし。ここまでで、一時間半近くかかってしまった。大急ぎで、大阪のカエルとイモリの紹介(画像と分布図)、そして、カエルとの共存について簡単にまとめた。もちろんカエルツボカビについても説明した。最後にソウシチョウの情報募集をして終わり。
反省:全体的に、博物館に死体をくれ、情報をくれ、と言い続けていた気がする。講演としてはあまりよくなかったかも。
タイトル:「大阪のカエルの現状」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:80名
経過と準備:前日の夜に準備開始。2000年頃までの標本データと、大和川水系調査のデータを混ぜて、カエル13種とイモリの分布図を作成した。約6時間かかった…。
講演内容:大阪のカエル研究者層が薄いから鳥屋がこんな場所で話すことになる。と、ぼやいた後、大阪のカエルとイモリの紹介。画像と分布図。最後に激減してる種と、そうでもない種に大胆に分けてみた。
反省:あくまでもカエルツボカビが主役のシンポジウムの前座的役割。40分時間をもらっていたが、話は20分で済んでしまい、質疑に10分。でも結局、ここで作った10分のアドバンテージは、次の演者が軽く使ってしまった。まあ、そんなもんでしょう。
タイトル:「水と陸をつなぐ動物たち:カエル・カメ・鳥」
場所:総合生涯学習センター
聴衆:22名
経過と準備:昨年の特別展の時に話をしたので、その時のパワポに少し手を入れた程度。ただし、連続講座最後の回なので、まとめを入れろとの指令があり、解説書の最後のパートを盛り込んだ。とはいえ、約6時間かかった…。
講演内容:大和川水系調査の調査の仕方を紹介し、その成果である分布図を示して、とくにその動物の現状や増減に関わる要因を中心に解説。最後に、大和川水系の生物相の特徴、危機を招いている要因、今後への提言といったまとめ部分をはさんで、淀川水系調査の宣伝をして終わり。
反省:レジュメを作れと言われていたのに忘れた。1時間半話してあとは質疑のはずが、質疑は10分に。リアクションは微妙。話し過ぎて喉が痛い、2時間近くマイクを持っていたので、左手がだるい。
タイトル:「都会に棲息する鳥たちの繁殖活動」
場所:大阪市立自然史博物館 実習室 + 長居植物園
聴衆:33名
経過と準備:4月頃に、頼まれた覚えもないのに、講演の準備についてのメールが来た。すでに予定がつまっている日に、やることになっているらしい。とりあえず、その日は無理と答えたら、日を変えてくれた。昨年と同じネタでいいとのことなので、前日に30分ほどかけて、昨年のパワーポイントに少し手を入れた程度。
講演内容:午前中は室内で講義1時間半。大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、種数、巣場所、巣材、巣の形、広い公園に多いこと、ここ数十年での変遷について解説。それから、都市公園で繁殖する鳥の調べ方について説明。最後に博物館の友の会、夏の特別展、オリジナルTシャツの宣伝。
反省:リアクションは微妙。熱心に聞いている人が多いとはいえ、寝てる人もいた。笑いは今一つとれなかった。
タイトル:「都市公園における果実とヒヨドリの関係」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約22名
経過と準備:昨年の公園のあと、果実と鳥の関係の話にしたらよかった。と口走ったのが運の尽き、それじゃあということで、今年も話をさせられることになってしまった。今年すでに似たような話を4回もしている。それを適当につぎはぎすれば出来上がり。準備にかかったのは30分程度。
講演内容:いつも通り、ヒヨドリの個体数変化、果実を食べ尽くすタイミング、果実がなくなったあとのヒヨドリの食性と移動。お決まりの話でおしまい。今回は、最後に実際にデータを取ってみよう!を付けてみた。
反省:だいたい予定通りの時間で終了。リアクションはよくわからず。興味を持ってくれた方が何人もいる中で、さっぱりわかっていない人がいたのは確からしい。
タイトル:「市民と環境をつなぐ自然史博物館」
場所:大阪産業大学
聴衆:約135名
経過と準備:4月6日、一日ゲスト講師の依頼を受ける。断りたいのは山々なれど、諸般の事情で引き受けてみることにする。実質的に前日に、10時間ほどかかって準備。依頼者からは、日頃やってることを紹介すればよろしいと言われたので、その通りに。ついでに、理論的枠組みを盛り込めとか、学制に行動を起こすきっかけを与えるような内容、などというリクエストもあったけど、それは無理なので、無視することにした。
講演内容:自己紹介を兼ねての研究紹介に始まり、学芸員の仕事の4本柱について、自分がやってることを順に説明。さらにNPOやサークル活動を紹介し。イベントの宣伝も盛り込み。と盛り沢山。
反省:大学の教官になった知り合いの話を聞くと、学生は講議を聞かないらしい。もちろん自分達も聞いてなかったし、本を呼んだり寝てたりしてた。でも、近ごろは大声で話をして、携帯をしてるらしい。いったいどんな事になるかとドキドキしてた。けど、思ったほどひどくはなかった。確かに後ろの方では、ずっと寝てるのや、ずっと話をしてる奴らがいた。前の方でも講議半ばでは半数くらいは寝ていた。でも、携帯してる奴はいないし、話声も気になるほどではなかった。
寝てない学生の数を、講議への注目度と考えると、最初のヒヨドリの研究の話はそこそこ、ヤモリの分布の話はまあまあ、一番注目度が高かったのは、なにわホネホネ団。出席確認をかねて授業の感想を書かせているので、見せてもらった。約半数はなにわホネホネ団の事に言及していた。あとはわずかに、ヒヨドリ、ヤモリ、カエルの話。講議の本題は別なんですけど…。
というわけで、最大の反省は、話す相手の傾向を読み違えたこと。なにわホネホネ団の活動紹介だけをしてればよかった。そして、インパクトのある画像をじゃんじゃん出したら、きっとみんな寝れなかっただろう。
タイトル:「第5展示室の展示解説」
場所:大阪市立自然史博物館 第5展示室
聴衆:11名
経過と準備:今日が第5展示室のオープンの日なので、主担当が展示解説をしろとの仰せ。展示の作成やら広報やらで散々話をしてきた内容だけに、準備はなしでぶっつけ本番。
講演内容:展示室の概説と里山ステージの後は、自分の担当コーナーを順に解説。
反省:ふと気付くと40分以上経っていた。つかまって逃れられなかったみなさん、お疲れ様でした。
タイトル:「果実の豊凶と鳥による果実消費の長期定点調査」
場所:玉菊荘(愛媛県松山市道後湯の町)
聴衆:30名
経過と準備:昨年11月頃に自由集会で話をするようにと指令を受ける。これをてこにたまっているデータを整理しようと引き受けた。2月に2回話をした発表と基本的に同じ。ただし、タイトルに果実の豊凶とあるので、その部分を付け加えた。付け加えるのと、ストーリーの若干の組み替えで丸2日。予想通り直前まで準備する時間はなかった。
講演内容:ヒヨドリの個体数変動、冬に果実がなくなるタイミング、果実の豊凶。この3点について、13年分のデータを示す。勢いで、果実がなくなるタイミングに、果実の豊凶や、ヒヨドリの個体数が関係しているか軽く分析もしてみた。
反省:本当はツグミやシロハラのデータも盛り込むつもりが挫折。本当は、もっと前から行って、久しぶりに学会に参加するつもりだったが、直前まで仕事だらけで、準備もできないので断念。発表の日に到着して、一日だけいて帰る。これが最大の反省かも。
タイトル:「果実を食べ尽くすタイミングと、ヒヨドリの個体数変化:年次比較」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:14名
経過と準備:3日前の発表とまったく同じ。準備には5分ほど。タイトルページを少し変えただけ。
講演内容:果実を食べ尽くすタイミングを3つに分けて、それぞれの場合について、ヒヨドリの冬期の個体数の季節変化パターンが違っていることを紹介した。
反省:反応っていうか、相手はほとんど学芸員だし。新人さん以外はすでに知ってる話じゃないの〜? まあ、13年分のデータを見せたのは初めてだけど。
タイトル:「果実を食べ尽くすタイミングと、ヒヨドリの個体数変化:年次比較」
場所:大阪市立大学理学部 会議室
聴衆:26名
経過と準備:年に3回例会がある。世話人の一人なので、5回に一度、例会を企画しないといけない。今回はうっかり企画を忘れていて慌てた。とりあえず大阪市立大学の院生さん達に押し付けた。かと思ったら、院生ばかりではつまらないので、おまえもしゃべれと言われた。断れなかった…。どっちみち3月の学会で話さないといけないので、基本的に同じテーマにした。まる5日かけてデータの掘り起こし。データ入力して、解析は飛ばして軽いグラフ作り、そしてパワポを作るのに丸4日。近ごろ稀に見る熱心な発表準備といえよう。
講演内容:果実を食べ尽くすタイミングを3つに分けて、それぞれの場合について、ヒヨドリの冬期の個体数の季節変化パターンが違っていることを紹介した。
反省:反応はよくわからない。かつての動物社会のゼミを兼ねている事を忘れていた。鳥を知らない人には何の事かわからなかったかも。さらに前でしゃべった院生さんが、テーマ設定をして、イントロ付きで、解析もして、結果を導こうという内容だったのに対して、明確なテーマ設定もなくパターンを示しただけ。指導教官さんの発言に曰く、「こういう内容は慣れてないと思うけど」。院生だったらボロクソということに違いない。ちょっと反省。
タイトル:「果実と鳥の関係」
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
聴衆:約30名
経過と準備:すでに毎年1月恒例の年中行事とかそうとしている。毎年話している持ちネタなので準備はなし。
講演内容:果実と鳥の関係を教科書的に話した後、長居植物園での研究結果を紹介。おもにはヒヨドリの個体数の季節変化と、果実が食べ尽くされるタイミングについて。
反省:まあまあ、それなりに好評。次回は、もう少し新しいデータも付け加えようと思う。