博物館にきた質問
2002年5月
2002/5/8
Q.African Green Monkeyの和名は?【TEL】
A.よく使われる種名は、ミドリザルです。
(解説:FEDEXだそうです。アメリカ産のミドリザルだそうで、運送のための申請用に尋ねてきたんでしょうか)
Q.カナヘビのエサは?【TEL】
A.生きた昆虫。あるいはミールワームを買ってきて与える。餌付けがうまくいけば、鳥のササミでも飼える。
(解説:鶏肉を切って放り込んであるのに、3日経っても食べないとか。動かしてみたらいいのに)
2002/5/6
Q.小鳥のヒナを拾った。育て方は?【来館】
A.シジュウカラの巣立ちビナ。ちゃんと親鳥に世話をされていたはずです。すぐに元の場所に戻して、親鳥に見つけてもらうのが一番です。
(解説:桃山高校の東側で、地上でイヌに臭いをかがれているところを、拾ったそうです。すぐに届けてくれたのが幸いでした。元気に鳴いていたので、親鳥に見つけてもらえれば、ちゃんと育ちそうです。その後、すぐに報告にきてくださいました。ちゃんと親鳥が迎えにきたそうです。めでたしめでたし)
2002/5/6
Q.モリアオガエルの卵を知人にもらった。泡が水に浮いている状態なのだが、このままでオタマジャクシは孵るか?【TEL】
A.通常モリアオガエルの卵塊は、水面の上の樹の枝にあり、孵ったオタマジャクシは落ちて水の中に入る。そのままでも、まったく孵らないわけではないかもしれないが、せめて水槽に陸地をつくって、岸辺に卵塊を置いてはどうか。
(解説:大阪府能勢町で採取されたものだそうです。確かにモリアオガエルは普通に生息してると思いますが、話を聞いているとシュレーゲルアオガエルではないかと思います。もし飼いきれなくなって放すなら、もとの場所に放すようにと言いましたが、理解してくれたのかは謎です)
2002/5/5
Q.家に1m位のヘビがいる。どうしたらいいか?【TEL】
A.どうもしなくていい。おそらく毒ヘビではないし、そっとしておけば人間に危害を与えることはない。
(解説:堺市の海に近い場所でのこと。ヘビが出たという事で、大騒ぎになっているようです。家にヘビがいるなんて、当たり前やのに)
2002/5/3
Q.小鳥のヒナを拾った。育て方は?【来館】
A.スズメの巣立ちビナ。親鳥にちゃんと世話をされていたはずなので、すぐに元の場所に戻してください。
(解説:長居公園内で拾ったそうです。拾ってすぐだったので、返しておけば大丈夫でしょう。今年最初のヒナの誘拐事件でした。これから続々と来ることでしょう)
2002/5/1
Q.自宅のガレージで2mを越える大きなヘビを見た。家の中に入ってきて子供を襲ったりしないか?毒はないか?【TEL】
A.人家に住み着く大きなヘビということなのでアオダイショウと思われる。少なくとも毒ヘビではありえない。捕まえようとしない限り、人間を襲うことはない。
(解説:家は東大阪市で山に近いそうです。むしろネズミなどを食べてくれる”益虫”なので、かわいがってあげるように説得しましたが、なかなかヘビへの恐怖は抜けないようで、結局20分も話をしていました。捕まえに来てくれと言われましたが、この手のケースを引き受けていたらキリがないのでお断りしました。もし本当に2mを越えているなら、捕まえに行ってもいいように思いますが、たぶん話半分に聞くべきでしょう。ちなみにこの家には、ムカデも多数出現するそうです。こっちの方が問題やと思うぞ)
2002年4月
2002/4/23
Q.電柱のガイシでムクドリが感電する事故が相次いで、鳥は死んで可哀想やし、停電にもなるので困っている。どのような対策があるか?【TEL】
A.情報が不十分なので、どうしてムクドリがわざわざガイシにとまるのかはわからない。したがって、とりあえずムクドリがとまって悪さをしても感電しないように、絶縁物でカバーするのが一番効果的と思われます。
(解説:図面なしに説明するのは難しいのですが、研究テーマとしてもおもしろいので、長くなるけど説明します。事故が起きているのは、滋賀県の電柱での事です。ガイシには、落雷などで過電流が流れたときに器具が壊れないように、バイパスが確保されています。十数cmの間隔をあけて、金属棒が上下に並んでいるような状態。下の棒にムクドリがとまって、上の棒をつつけば感電する仕組みです。まるでムクドリ用のトラップみたいな…。一応感電対策に上の棒にだけ絶縁体のカバーが付いているのですが、ムクドリがそれをつつき破ってわざわざ感電してくれるそうです。で、下の棒も絶縁しなさいと回答しました。
おもしろいのは、ムクドリの感電事故が、7-8月に集中するということです。繁殖期も終わっており、巣への出入りとは関係なさそう。大きな集団ねぐらを形成したり、果実を熱心に食べる時期には早いので、大きな群でやってくるからというわけでもなさそう。じゃあどうしてそんな中途半端な時期に?誰か興味のある方は研究してみましょう。うまくすれば関西電力から資金援助があるかも??)
2002/4/12
Q.カルガモは飛びますか?【TEL】
A.飛びます。
(解説:あまりに簡単な質問だったので、何度も確認してしまいました。例の皇居で有名なカルガモのことですね?とか言って)
2002年3月
2002/3/15
Q.堺市陶器のおいの池(阿弥陀池の南の池)の南縁の竹林に、夕方になるとギャーギャー鳴く鳥が1000羽位集まる。嘴と足がオレンジ色のこの鳥は、なんという鳥か?【来館】
A.ムクドリ。
(解説:思いかけずムクドリの集団ねぐら情報をいただいてしまいました)
2002/3/3
Q.生駒でタカの羽を拾った。オオタカの羽か?【来館】
A.ノスリかオオタカ。大きさ、模様から見て、ノスリの可能性が高いと思う。
(解説:ノスリとオオタカの羽がこんなに似てるとは思いませんでした。図鑑を見てもいま一つ確信が持てず、標本と突き合わせました。やけに大きなオオタカの若鳥がいて、その羽がノスリそっくりでないかぎりノスリだと思います。勉強になった…)
2002年2月
2002/2/26
Q.奈良市内を、ガンやツルのように、サオやカギの形になって群で飛ぶ鳥がいた。何という鳥か?【TEL】
A.カワウと思います。
(解説:方向からすると、橿原神宮方面のねぐらに向かっているようです)
2002/2/22
Q.都市公園に生息する鳥に関して、面積−種数曲線についての研究はある?【TEL】
A.あります。
(解説:某アセスメント会社の人からの質問です。業務ではなく、自分の研究目的のようですが。後日、文献コピーに来られました)