皮むき日記
2004年、2005年、2006年、2007年、2008年
2009年1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
(注)ここで行っている皮剥きなどの標本作成は、調査研究目的(及び普及教育目的)で、大阪市立自然史博物館の業務の一環として行っています。またその対象は、この目的で殺したものではなく、事故などで死んだものを用いています。動物虐待ではないかとの指摘があったので、念のため。
●2009年12月25日 テン、タヌキ、イタチ、ネコ、ヌートリア、アライグマ
なにわホネホネ団恒例のクリスマス合宿3日目。今日も皮の処理。解剖ハサミの使い過ぎで、手にタコができてしまった。
・タヌキ(OMNH M1429:■)
・タヌキ(OMNH M1480:■)
・テン(OMNH M194931:■)
・イタチ(OMNH M1479:■)
・ネコ(OMNH M2136:■)
・ヌートリア(OMNH M1923:■)
・アライグマ(OMNH M1932:■)
アライグマは白い個体。綺麗けど、アライグマの処理は面倒。ヌートリアは、口周りがどうなっているのか意味不明。
●2009年12月24日 テン、タヌキ
なにわホネホネ団恒例のクリスマス合宿2日目。皮の処理。
・テン(OMNH M1949:■)
・タヌキ(OMNH M1948:■)
・タヌキ(OMNH M1936:■)
・タヌキ(OMNH M2233:■)
とくにコメントなし。
●2009年12月23日 テン、タヌキ、アライグマ、ネコ、アナグマ、シママングース
なにわホネホネ団恒例のクリスマス合宿1日目。皮の処理。
・テン(OMNH M2232:■)
・シママングース(OMNH M2152:某動物園より)
・アライグマ(OMNH M2135:■)
・タヌキ(OMNH M2133:■)
・タヌキ(OMNH M2264:■)
・ネコ(OMNH M2263:■)
・アナグマ(OMNH M2265:■)
冷凍してあった皮を取り出してきて、脂肪や肉をとる作業。10時間ほどがんばって、7枚。タヌキやテンはすぐに終わるけど、アナグマには時間がかかる。そして、シママングース。シママングースはゴシゴシこすると毛が抜けることが判明。皮が傷んでいたせいかもしれないけど、要注意。子ネコもゴシゴシ禁止。アライグマは子どもでもゴシゴシ大丈夫。
●2009年12月9日 ハイタカ
死体の寄贈者が、皮剥きの様子をみたいというので、目の前で剥いて見せた。自分でもやってみようと思っていたらしい。そうならちゃんと説明しながら剥けばよかった。
・ハイタカ(OMNH A3167:2009年11月、大阪府松原市産)
脳内出血してて左の眼球は破裂。学校で拾われたというから窓ガラスに衝突したのだろう。頭の後ろや左翼の付け根に穴が開いているので、ネコにでも噛まれたらしい。でも、直接の死因は衝突の方だと思う。脂肪はまったく付いていなくて、腸も萎縮していた。衝突しなくても栄養失調で死んだんじゃないかと思う。
●2009年11月21日 ネコ、テン、キツネ
なにわホネホネ団の活動日。皮の処理。
・テン(OMNH M2109:■)
・キツネ(OMNH M2110:■)
・ネコ(OMNH M2262:■)
ネコの皮はごしごしすると、毛が抜けて真っ白になる。が、ごしごしぬきでは、やってられないので、慎重に様子をみながらごしごししてみた。大丈夫だった。皮の状態次第で、様子をみつつならごしごしできるらしい。
●2009年11月17日 ネコ
某大学でのホネホネ実習の模範演技。
・ネコ(OMNH M2262:2006年10月、大阪府豊中市産)
作業を進めつつ、要所要所で解説の材料に。そして見本に。先回りして作業を進めないといけないので急がねばならないが、失敗すると格好わるいのでけっこう緊張する。目立った失敗をしなくてよかった。皮を剥くだけでなく、中身の内臓をとって、ホネから肉取りして、煮てパイプユニッシュして、ほとんどホネも完成してしまった。ホネ作りは実は久しぶり。
●2009年11月8日 タヌキ、ハクビシン
なにわホネホネ団の活動日。ひさびさに皮の処理。
・タヌキ(OMNH M2253:2009年10月、新潟県柏崎市産)
・タヌキ(OMNH M2254:2009年10月、新潟県長岡市産)
・ハクビシン(OMNH M2255:2009年9月、奈良県吉野村産)
タヌキの皮は処理しやすい。ハクビシンは腐っていたこともあるが、脂肪を取り除くのが面倒。タヌキと同じようにこすってもとれない…。
●2009年10月10日 トカラヤギ
なにわホネホネ団の活動日。
・トカラヤギ(OMNH M2240:某動物園より)
おばあさんで、下顎に門歯が2本、臼歯はない。何を食べていたのか不思議なくらい。隣で剥いていたバーバリーシープも見たけど、ヤギ類の副蹄には骨が入っていない。
●2009年9月12日 トラツグミ、キーウィ
なにわホネホネ団の活動日。鳥の皮剥きの説明のためと、キーウィのホネを調べたいというリクエストに答えるために皮剥きをしました。
・トラツグミ(OMNH A3153:2007年10月、大阪市生野区産)
一見きれいな死体だったが、皮は微妙にいたんでいて、羽根がぬけまくる。模範演技だったのに残念。
・キーウィ(OMNH A6034:某動物園より)
とにかく変わった鳥。尾羽がないので尾椎の先までむけるのだが、先の方からよくわからない汁があふれでてきて驚いた。皮の裏にべったり脂肪がついていて、カモ並みに面倒。解剖ハサミで切り取るのが効果的だった。皮が厚いので、ペンギンのように中が乾かないのではないかが、不安。
●2009年8月18日 トラツグミ
なにわホネホネ団の活動日。鳥の皮剥きの説明のために皮剥きをしました。
・トラツグミ(OMNH A3152:2007年11月、大阪府豊中市産)
腹にでっかい傷。脂肪を蓄積しまくり。と不安材料はあったけど、久しぶりの皮剥きは割と上手にできました。モフは4枚ほど。
●2009年7月25日 イソヒヨドリ、ウグイス、コルリ、エゾビタキ、ベニスズメ
なにわホネホネ団の活動日。鳥のホネ洗いをしていました。
・イソヒヨドリ(OMNH A6015:■、■産)
・コルリ(OMNH A6019:■、■産)
・ウグイス(OMNH A6018:2007年8月、奈良県天理市産)
・エゾビタキ(OMNH A6036:某動物園より)
・ベニスズメ(OMNH A6034:某動物園より)
一年近く水に浸けたままになっていた鳥のホネを洗ってみた。ホネがどうなっているか不安だったが、水であれば一年浸けたままでも問題ないらしい。いきなり小さいホネを拾う自信がなかったので、大きめの鳥から始めた。ベニスズメのホネが拾えたなら、たいていの鳥は大丈夫だろう。
●2009年6月20日 トビ、ササゴイ、ハリモグラ、エリマキキツネザル
なにわホネホネ団の活動日。ササゴイの皮剥きをした以外は、ホネ洗いをしていました。
・トビ(OMNH A6040:2001年1月、鳥取県浜田市産)
驚くほど胴体のホネが小さい。
・ササゴイ(OMNH A3147:2008年6月、大阪市住之江区産)
明らかにヒナ。巣立った直後くらい? 車か何かにひかれたらしく、左右にひしゃげている。皮を剥いたら、毛がぬけまくり。
・ハリモグラ(OMNH M2130:某動物園より)
やっぱりこの動物は面白い。頚椎の形がへん、上腕骨もへん、肋骨すらへんな気がする。
・エリマキキツネザル(OMNH M■:某動物園より)
尾の長い哺乳類の尾の下にはV字骨というのがあるが、尾の長いサル(原猿?)にはH字骨があるらしい。第一頚椎はコアラで、上腕骨の形はちょっと長めのモグラ。サルのホネって変だなぁ、と思うのは食肉類や偶蹄類のホネを見なれているからか?
●2009年5月10日 ハヤブサ、ミミセンザンコウ、ハリモグラ
なにわホネホネ団の活動日。
・ハヤブサ(OMNH A3145:2005年10月、大阪府交野市産)
ハヤブサの鼻孔にはポッチリが付いている。ってことを、今日初めて知った。初めて見たわけではないんだけど…。左右両方の耳小柱を採取しました。勢いで、他の人が処理したハシブトガラスの耳小柱も採りました。大きな鳥の耳小柱は採れる自信が付きました。
・ミミセンザンコウ(OMNH M2131:某動物園より)
多少肉が傷んでいたのかもしれないけれど、とても臭い。独特の臭い。センザンコウ臭いと言っていいだろう。この肉を食べることがあるって本当だろうかと思ってしまう。
鱗は基本背中側にあるので、皮剥きにあまり問題はないのだけれど、尻尾だけは剥きにくい。鱗の合間ぬって切り開いた。
歯はなくて、口はおちょぼ口。唇状の皮膚が口の周囲を覆っていて、口に指を入れるととても気持ちがいい。ハリモグラよりは幅広の長い舌が10cmくらい伸びる。舌の根元は、ハリモグラと同様、鳩尾あたりまでまっすぐに伸びている様子。
指先には長い爪が付いていて、その目もとは皮膚がパンパンに腫れてる感じ。毛はないのに、肉球も手の平っぽい感じにもなっていない。ただ、脂肪がたまって腫れてるように見える。これで正常なんだろうか?
・ハリモグラ(OMNH M2130:某動物園より)
脂肪だるまで、胴体に肉は霜降り。物凄くメタボ。外見を近くでよーく見ると、針の間になんかゴミがたくさん付いている。どうも古い皮膚組織のようである。尻尾は、ボタンのようなのがポチっと付いてるだけ。爪はものすごい巻き爪で長く伸びているが、これは爪きりをしてなかったせいではないかとのこと。長い吻の先にわずかに開いた口。歯はなくて細長い舌が出てくるだけ。他の特徴を無視したら、貧歯類としてやっていけそう。
舌も愉快なことになっている。ものすごーく細長い舌を持っている。鳥ならキツツキのような感じ。キツツキはこの長い舌を頭の後から頭頂部にまわして、鼻先まで。頭の周りに格納してしまう。ハリモグラはさにあらず。まっすぐ、胸まで舌の付け根が伸びているらしい。舌を格納した時、その先は、だいたい鳩尾辺りに届く。
骨もわけがわからない。有袋類の袋骨と同じような骨が腹に1対ある。袋はないはずだけど…。後ろ足は、爬虫類のよいに大腿骨が横向きについていて、膝外骨が邪魔になって膝を真直ぐにはできない様子。上腕骨の形は、モグラにそっくり。この骨だけ見たら、巨大モグラと思うかも。一方、下額骨は歯がなく、肉がつかず、細長いV字型。むしろ鳥の下額に似てるかも。
耳介がないので、最初測定するとき耳がわからなかった。内側に鳥の気管のような物があったと思ったら、それが耳につながっていて、思いのほかでっかい耳の孔が開いていた。この孔を見のがしていたとは、ややショックであった。見のがした理由は、口の目の位置よりもやけに後ろよりに耳の孔があったから。
そして忘れてならないのがケヅメ。後ろ足のかかとの内側よりに付いていた。ケヅメだー!と右足を剥いてる断腸が叫んで一通り盛り上がった後だったのに、左足を剥いている時、完全にその存在を忘れていた。なんか皮膚の下に固いものがあるな。と思いながらさわっていて、あやうく指に刺しかけた。ハリモグラのケヅメにも毒があるんだろうか? 1cmくらいの針で、普段は皮膚の中に隠れている。周囲を押したら出てくるので、何かあったら出すのだろう。
●2009年5月4日 キソデボウシインコ、ケリ、セイタカシギ、イソシギ、アリスイ、コゲラ、ハシビロガモ
なにわホネホネ団の一派、鳥骨団の活動日。腐った鳥をたくさん処理しました。
・ハシビロガモ(OMNH A6042:某動物園より)
諸般の事情でむっちゃ腐っています。翼だけ切り離して、皮を保存することにしました。
・アリスイ(OMNH A2888:2005年10月、大阪府堺市産)
・イソシギ(OMNH A6042:1997年11月、兵庫県西宮市産)
胴体は腐って、翼は乾燥しています。翼と背中と尾羽(アリスイは尾羽がないけど)を救う努力をする。が、翼はめっちゃ乾いていて、剥きにくい。小翼羽がとれてしまった〜。
・セイタカシギ(OMNH A6045:某動物園より)
死ぬほど乾燥していた。水に戻して、なんとか翼は剥いた。もっとじっくり水に戻せば、全体を剥けたかもしれないが、今回は急いでいたので断念。残念。
・コゲラ(OMNH A6046:2001年6月、大阪市東住吉区産)
腐ってるけど、なんとか仮剥製にできないことはないかも、って感じ。でもホネが欲しかったので、ホネ優先の処理にした。頭は乾燥しまくっていたので、首から下の皮を剥いて残すことにした。
・ケリ(OMNH A6047:2009年4月、大阪府羽曳野市産)
最初から頭だけだった。目の前のところに黄色い肉垂れがあって面白い。というわけで、嘴のないマスクのようなのを作成した。
・キソデボウシインコ(OMNH A6049:某動物園より)
大きめのオウム・インコ系のホネが欲しかったので、綺麗な死体だけどホネ優先で剥きました。普通の仮剥製と違うのは、ふしょから先の足と嘴をホネに付けて手前で皮を切り離したことと、尾と翼を先まで剥いたこと。からだは開き状態にして、翼も開いた状態で、頭にだけ綿を入れてみました。
●2009年4月29日 トビ、ハヤブサ
なにわホネホネ団の活動日。鳥骨団の練習を兼ねて、ひからびた死体の皮むきというか、皮と骨をわける作業。
・ハヤブサ(OMNH A6039:某動物園より)
剥製にしようと思えばできるけど、採集データがないし、骨が欲しかったので、骨優先で剥くことにした。頭の先と足先がない皮ができた。さいわい尾羽は抜けなかった。
・トビ(OMNH A6040:2001年1月、鳥取県浜田市産)
両翼と頭にしか皮が残っていない。そしてひからびまくっている。頭を剥くのは断念し、翼だけ剥いた。ものすごく時間がかかった。ひからびたのの処理は大変だ〜。
●2009年4月2日 ハイタカ
ジュニア自然史クラブのミーティングです。鳥の皮剥きを見たいというリクエストがあったので、実演してみせました。
・ハイタカ(OMNH A3141:2007年12月、大阪府富田林市産)
雄の幼鳥らしい。脂肪が少なく剥きやすい。模範演技にはぴったりであった。ただ何かに衝突死したらしく、頭から喉に出血しまくり。頭部を血で汚さないように注意してたら、時間がかかってしまった。模範演技的にはちょっといまいち。
●2009年2月14日 イタチ
なにわホネホネ団の活動日。イタチの皮処理の続き。1月中に終わるつもりだったのに…。
・イタチ(OMNH M1518:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1519:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1525:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1529:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1531:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1534:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1536:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1537:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1540:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1543:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1551:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1944:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M2107:■年■月、大阪府■産)
今回はちょっと賢く、解剖バサミを使う前に、親指の付け根にバンドエイドを貼って作業開始。
●2009年2月11日 アオサギ、フクロウ、ヒドリガモ
今日も、友の会会員向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。
・アオサギ(OMNH A3134:2008年4月、大阪府八尾市産)
ものすごく綺麗な成鳥。飾り羽も冠羽もばっちり。
・フクロウ(OMNH A3137:2008年1月、大阪府茨木市産)
保護されてから死んだ個体らしい。のどに鶏の生肉がいっぱいつまっていた。気管の入口もふさがれていた。直接の死因は窒息死かもしれない。でも、中を見ると、死んですぐに冷凍されたはずなのに、肉も内臓も青黒くて変な色。強制給餌してもしなかっても、すぐに死んだのだろうと思う。
・ヒドリガモ(OMNH A3139:2008年11月、大阪府羽曳野市産)
脂肪が少なくて剥きやすい個体だったのだが、首に大きな怪我をしていて、皮を剥くと、頭がほとんどとれてしまった…。食道にはウキクサがつまっていた。
●2009年2月8日 アオサギ、オオバン、オオミズナギドリ
今度は、友の会会員向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。
・オオバン(OMNH A3133:2008年1月、大阪市福島区産)
オオバンの皮剥きは初めてかもしれない。足にカイツブリのような水掻きがあったり、芦野付け根に少し黄緑色があったり、眼球の周りに肉がやけに多く付いていたり。いろいろ発見はあるけれど、何よりの発見というか、覚えておかないといけないのは、肉が水っぽい。バンと同じ。クイナ類はすべてこうなんだろうか?
・オオミズナギドリ(OMNH A3135:2008年3月、兵庫県豊岡市産)
砂浜で拾ったとのことで、砂まみれでビショビショ。こんなんちゃんと仮剥製になるかなと思ったけど、乾かして、砂を払ったら、綺麗な仮剥製になった。腹をあけるとでっかい精巣があった。繁殖地に戻って来たばかりの成鳥だったらしい。
・アオサギ(OMNH A3136:2007年6月、滋賀県余呉町産)
脂肪が多く健康状態はよさそうで、とくに目立つ外傷もない。腹腔内に出血があるので、車にでも踏まれたかと思っていたら、散弾が出て来た。撃たれたらしい。
●2009年1月12日 アオサギ、アオバズク、ツミ、アオバト、ソウシチョウ、ツグミ
子ども向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。
・アオサギ(OMNH A3127:2007年10月、山口県錦町産)
左の翼の根元に細いヒモが何重にも絡み付き、おそらく飛べなかっただろうと思う。右足には針の付いたテグスがからんで指が落ちそうになっていた。
・アオバズク(OMNH A3128:2008年9月、大阪府池田市産)
オオタカといわれて持ち込まれた個体。
・ツミ(OMNH A3129:2008年9月、和歌山県大塔村産)
ものすごい痩せていて、とても剥きやすかった。左足が折れて、直角に曲がって付いていた。このせいで獲物が捕れなかったのだろうか?
・アオバト(OMNH A3130:2008年10月、大阪府大東市産)
胴体がぐちゃぐちゃに壊れていた。車にひかれた感じか?
・ソウシチョウ(OMNH A3131:2008年10月、兵庫県西宮市産)
ひさびさの小物で、ちょっと失敗した。こんなに簡単に皮が破れるとは…。
・ツグミ(OMNH A3132:2008年12月、大阪府大阪市東住吉区産)
昨年末、拾った方がやってきて、標本を見せて欲しいといわれた。まだ冷凍であると説明して事なきをえたが、年明けには標本にすると約束してしまった。というわけで、今日慌てて皮剥き。出来上がりを見せないといけないので、いつもにもまして丁寧に剥いてみたり。
●2009年1月11日 フクロウ、ヤマドリ、アオサギ、カワセミ、キジ
子ども向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。
・フクロウ(OMNH A3122:2008年7月、大阪府枚方市産)
柔らかい羽、大きな耳、変な形の目玉。見所満載のフクロウははずせない。
・ヤマドリ(OMNH A3123:2008年9月、大阪府交野市産)
メスかオスの幼鳥かと尋ねられていました。生殖巣を確認すると明らかにメス。じゃあ、オスの幼鳥はどんなんなんだろう? そのうからは、ドングリ2個とノイバラっぽい果実がいくつか。
・アオサギ(OMNH A3124:2008年9月、和歌山県日高町産)
頭骨がぐちゃぐちゃに割れていました。食道からは魚(カワムツ?)が2匹
・カワセミ(OMNH A3125:2008年10月、大阪府河内長野市産)
頭部が腐っているかと思って油断してたら、とくに腐ってなかった。身構えていたので、妙に拍子抜けでした。
・キジ(OMNH A3126:2008年■月、奈良県■市産)
とってもきれいなオス。尾羽って意外と短いんだなと思った。そのうからは、ヤマノイモのムカゴと、ヨウシュヤマゴボウの種子。ヨウシュヤマゴボウを食べて大丈夫なんだろうか?
●2009年1月6日 イタチ
なにわホネホネ団の活動日。この1年半ほどの間に剥いたイタチの皮を冷凍室から出してきて、いよいよ処理します。今月中に終わる予定。たぶん。
・イタチ(OMNH M1545:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1552:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1716:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1717:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1718:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1719:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1720:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1721:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1722:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1723:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1724:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1725:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1726:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1938:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1939:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1940:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1941:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1943:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1945:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1946:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1947:■年■月、大阪府■産)
・イタチ(OMNH M1967:■年■月、大阪府■産)
解剖バサミを使い過ぎた。指にタコができそうだが、その前に擦り剥けていたい。そんな時はバンドエイドを貼っておくといいことを発見。