シダ植物や裸子植物のイチョウとソテツは精子で受精することが知られています。古生代ペルム紀の裸子植物であるグロッソプテリスの珪酸分に置き換えられた化石から精子の化石が発見されました。このことは、化石が珪酸分へ置換される過程は、それほど長い時間がかからないことを示しています。まさに受精直前の「瞬間を記録した化石」と言えます。写真提供:西田治文氏。
<参考文献>Nishida, H., K. B.Pigg and J. F. Rigby. 2003. Swimming sperm in an extinct Gondwnan plant. Nature 422: 396-397