化石には、生物の体や生活した痕がそのまま残っている場合と、地中で様々な変質作用を受けて組織が変化した場合があります。貝殻や骨など、もともと変質しにくい固い部分をもった生物は体の組織を残した状態で化石として見つかることがあります。しかし、多くの場合は地下水による溶脱、鉱物成分を多く含んだ地下水による置換、地熱による植物の炭化作用など様々な変質作用を受けます。その結果、様々な保存状態の化石ができます。
ゴードリセラスの一種 |
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右のアンモナイトの殻の模様が岩石に残されている.白亜紀.北海道美唄市.幅6.7cm. |
ゴードリセラスの一種 |
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左の化石にこの化石のアンモナイトの殻の模様が岩石に残されている.白亜紀.北海道美唄市.幅6.7cm. |
ナナカマド属(バラ科)の一種 |
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この画像と右の画像は,岩石を割ってできるペアの化石.左の葉の葉脈の部分はへこんでいるが,右の葉脈の部分は出っ張っている.葉脈は葉の裏側に出っ張るので,左は葉の裏側の葉脈の痕を記録した化石.中新世後期.鳥取県佐治村.長さ5cm. |
ナナカマド属(バラ科)の一種 |
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左の画像と岩石を割ってできるペアの化石.左の葉の葉脈の部分はへこんでいるが,右の葉脈の部分は出っ張っている.葉脈は葉の裏側に出っ張るので,左は葉の裏側の葉脈の痕を記録した化石.中新世後期.鳥取県佐治村.長さ5cm. |