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最古の被子植物
展示物一覧

右下の写真はアルカエフルクツス
(白亜紀、中国産、孫革 氏による)
中国の東北部、遼寧省のジュラ紀〜白亜紀の地層から驚くべき化石が発見されました。現世の被子植物のどれにも似ていませんが、原始的な被子植物の特徴を備えているのです。ガクや花弁はなく、長く伸びた軸に雄しべと雌しべが並んでいます。雌しべは、葉を二つ折りにしたような形で、中に複数の種子を入れ、合わせ目が柱頭状になっている(被子植物の特徴!)。葉は水草の沈水葉のように細かく切れ込んでいます。水生植物あるいは水辺の草である可能性が高いと考えられています。Archaefructus と名付けられたこの化石植物が、被子植物の起源の謎を解く鍵になるのではと期待されています。