白亜紀の終わりに絶滅した恐竜にとってかわった哺乳類は、恐竜より食べ物の栄養をうまく利用できる体を持っています。恐竜では、すべての歯がほとんど同じ形だったのに対し、哺乳類の歯は、前歯と奥歯で形がちがい、その働きもちがいます。そのため、よりうまく食べ物をかみ砕き、すりつぶことができます。哺乳類の中でも植物を食べるのにもっともうまく適応しているのが、偶蹄類のウシやシカのなかまです。このグループはたくさんの植物をいったん胃にたくわえ、柔らかくなってから、もういちど口にもどしてすりつぶし、再び飲みこみます。これを反芻といいます。反芻することで、食いだめすることができるし、固い草もしっかりすりつぶして、栄養にすることができるのです。
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