2022年度冬期博物館実習4日目
博物館実習4日目を担当する神戸大学のM.Nです。
この日私は学芸員 松本さんご指導のもと、昆虫標本、そしてその保存について学びました。
午前中は特別収蔵庫にて様々な昆虫の標本を拝見しました。普段展示で見ている昆虫標本がほんの一部であり、博物館は今後の研究のために、様々な地域でとられた様々な種類の標本をコンスタントによい状態で保存し続ける機関であるということをいまさらながら強く感じました。昆虫標本を作っていく過程や、昆虫採集の詳細をいろいろ質問でき興味深かったです。また、ウスバカゲロウの標本の作成もさせていただきました。虫の遺体が標本になっていく過程を担えてうれしく感じました。
午後は午前中に作成した標本を分類していきました。前翅のこの部分の線が何本あるから…足の毛がここまで伸びているから…など、分類に必要な箇所をくまなく見なければならず、こんなに虫を細かく見るのは初めてだったので少し嫌悪感がありましたが乗り越えました。このように分類方法が整備されている種ならばまだやりやすいですが、そのような種ばかりではないと思うので大変な作業だし、博物館外の方々からいただいた昆虫標本が入った箱がたくさん山積みになっているのも、それほどの作業量だからなのだと実感しました。
今後博物館で昆虫標本を見るとき、それぞれどういう風に作られたのか想像できるようになったので見方が以前とは変わりそうです。