2014年11月20日〜21日の職場体験
2014年11月20日(木)、21日(金)の2日間、中学2年生1名が職業体験にやって来ました。
20日は、午前中は館内の案内の後、博物館裏の草刈りや伸びすぎた木の枝を切ったりしてもらいました。
(こういう仕事も学芸員みんなで協力してやっているんですよ。)
午後は化石のクリーニングと組み立てをやりました。
発掘されたままの化石にこびりついているゴミやコケなどを落として、接着剤や樹脂でくっつけていきます。
21日は、午前中は樹脂包埋を手伝ってくれました。
植物や昆虫を埋め込んだ樹脂の表面を観察しやすい様に、やすり等でピカピカに磨いていきます。
午後からはまた化石のクリーニングと組み立てです。
爬虫類の標本や恐竜の骨の写真等と見比べて、この化石はどのような生物のどの部分か、ということを推測しながら観察もしました。
まだ全身は出てきていないので、はっきりしたことはまだわからないのだそうです。
最初こそ少し緊張気味でしたが、体験前に提出してもらった作文でも「恐竜の研究者になりたい」
と書いてくれていただけあって、本物の化石を目の前にすると笑顔で楽しそうにお仕事してくれました。
バラバラになっている化石を、どの破片とどの破片がくっつくのか、きちんと観察しながら見極めていき、クリーニングも丁寧にやってくれました。
細かい作業ばかりだったので、疲れなかったか最後に聞いたところ、
「大丈夫です。とても楽しかったので、時間が過ぎるのが早かったです。」
と返ってきました。
そして、
「前よりももっと恐竜が好きになりました」
「是非また博物館に遊びに来たいです」
と話してくれました。
担当した学芸員は
「自分一人でやるには大変で時間のかかる作業だったので、一緒にやってくれてとても助かりました。それに、やる気があって、積極的にどんどん仕事をしてくれたのも良かったです。」
と話していました。
作業をするだけでなく、実際の化石の発掘や研究の現場の話を聞いたりすることができたのも、良い体験になったのではないかと思います。