博物館実習5日目
博物館実習・最終日は友の会総会が行われ、豚汁作りのお手伝いをさせていただいたり、総会の様子を聴講させていただいたりしました。
総会では、中学生や高校生による行事報告や独自の研究発表などが行われ、みなさんが熱心に活動に取り組まれている様子が伝わりました。
大阪市立自然史博物館は館内の展示も魅力的なものばかりですが、それ以上に行事やイベントごとが充実しており、これを楽しまないともったいないですね。とくに友の会会員のみなさんは、それぞれの興味関心による学びを深めるために、博物館を上手に活用されていると感じました。
午後には、神戸大学の先生による「巨大カルデラ噴火」に関する講演が行われ、会場は立ち見客が出るほどの満員状態でした。少し難しい内容でしたが、火山噴火のメカニズムから和食の美味しさの秘密にまで話題が及び、興味深いお話ばかりでした。和食の美味しさの秘密は、日本の水が”軟水”であることにあります。ミネラル分の少ない軟水を使うことで、昆布や鰹節の旨味成分がよく抽出されるのだそうです。
また、総会が開かれている講堂の入り口前では、生物や自然に関する書籍がお買い得な値段で売られており、みなさん足を止めて掘り出し物を探していらっしゃいました。私も野鳥の図鑑を(半額で!)買ってしまいました。
今回の実習では、学芸員はこんな仕事もするのか!こんなことも知らなくてはならないのか!と、学芸員という職の特殊さと汎用さを思い知るばかりでした。
博物館の普及活動に実際に携わることで、学びの場としての博物館の在り方や、博物館が多くの人々に支えられて成り立っているということを改めて理解することができました。
学芸員の方々や友の会のスタッフの方々、行事の参加者の方々も、みなさんとても温かく接してくださり、楽しく充実した実習となりました。
5日間本当にありがとうございました。