博物館実習3日目 1班
実習3日目、私たちの班は、地史研究をされている学芸員の方に担当していただき、1日を通して、展示ケースのメンテナンスを行いました。午前中は地球誕生に関わる隕石の展示ケース、午後は三葉虫の化石の展示ケースのメンテナンスを行いました。
自然史博物館の常設展は、展示が開始されるときにすべて作りこむそうで、美術館などと異なり、長期間同じ展示物を展示します。長期間動かしませんし、展示ケースの扉のすきまなどからもほこりが入り込むので、定期的なメンテナンスが必要となります。
メンテナンスの手順は
①展示物を取り出す:ケース内の清掃後元に戻せるよう、展示されている様子を撮影し、展示物と台をケースからすべて取り出します。ラベルと展示物がきちんと合うように丁寧に取り出し、コンテナに並べました。通常、展示ケースのメンテナンスは休館日に行うそうですが、今回は開館日で、展示を見に来られた方にも見えるように並べておきました。
②ケース内に掃除機をかける
③ガラスを拭く:ガラスを内側からも外側からも、水拭きをしてから、から拭きをしました。内側からも外側からも汚れがないかよく確認しました。
④電球が切れていないか確認する
⑤展示物などをケース内に戻す:展示物を取り出す際に撮影した写真をもとに、展示台や展示物を戻しました。隕石のケースは可動式のため、ケースが動いた振動でずれた状態だったものもあり、位置の調整をしました。
特に展示物を展示ケース内に戻すことが難しかったです。小さなスタンドを使用しているものがあり、撮影した写真のようにバランスをとることが非常に難しく感じました。写真通りに並べたと思っても、パネルと展示物が重なっていたり、パネルの位置がずれていたりと、展示物とパネルだけでなくケース全体を見て見やすいか確認する必要がありました。
今回メンテナンスをしたケースは二つでしたし、一つは比較的小さい展示ケースでしたが、学芸員の方と4人の実習生で行っても1日かかってしまいました。博物館にある展示ケースの量や大きさを考えると、展示のメンテナンスの大変さを感じました。(1班 N.K)