冬季博物館実習 2日目
実習2日目
本日、午前中は博物館の沿革や入館者数についてのお話を担当学芸員の方にしていただきました。
大阪市立自然史博物館が小さな改装を繰り返していることや、来館者の興味は恐竜に多く向いていること、特別展を開催する際に気をつけていること等、実践に基づいたリアルなお話を聞くことができて大変興味深かったです。
私は美術系の大学から実習に来ているので、美術館と博物館の資料に対する考え方や運営の違いも知ることができて非常に面白いと感じました。
午後は昨日に引き続き博物館たんけん隊という、小・中学生向けのバックヤード見学ツアーのお手伝いをさせていただきました。
私は高学年、中学生の班を担当する予定だったのですが、近年博物館のイベントに参加する子供達の低年齢化が進んでいるようで、高学年の子はたった一人、他は殆どが中学年という構成でした。
剥製を作る作業を見ながら「これ知ってる〜!」と盛り上がる子供達もいれば、化石を削り出す作業を興味津々に見つめたり、静かに学芸員の話を聞いてメモをとる子もいました。昨日も同じツアーを体験したのですが、やはり積極的に身を乗り出し質問する子と静かに後ろの方で聞いている子に分かれてしまうので、おとなしい子が質問しやすいように促してあげられれば良かったなと反省しています。
収蔵庫には骨や化石が保存されている『一般収蔵庫』と、草花や昆虫の保存されている『特別収蔵庫』、蛙や魚が瓶詰めされた標本が保存されている『液浸収蔵庫』の3つがあり、一般収蔵庫ではクジラの骨や40億年前の石を見せてもらうことができました。特別収蔵庫はナフタリンの匂いがとても強く、苦手な子は特別収蔵庫をとばして、液浸収蔵庫をより多くの時間まわってもらうことになりました。
石の説明を聞いて「地球ができたぐらい昔や」と驚く子供がいたり、液浸収蔵庫でエイの卵を見た子供が「ネコザメの卵はドリル型やねんで」と知っていることを話したりして、子供達同士で教えあったりしている場面が多くありました。度々子供達のコメントにはスタッフさんや学芸員の方までもが「よく知ってるなぁ」と感心されていて、私もこの二日間で子供達の知識量に驚くばかりでした。
明日は休館日なので実習はお休みです。
明後日はどんな経験ができるのか楽しみにしつつ、実りある一週間になるよう多くを学びたいと思います。
3班 M・K