令和元年度 夏期博物館実習4日目
博物館実習4日目、1班の担当をしてくださったのはハチを主に専門としてに担当されている昆虫研究室のMさんでした。
Mさんのもとでの実習は、特別収蔵庫内と液浸収蔵庫において担当されている昆虫やクモを見学させていただきました。その際に、標本の保存の仕方や管理方法などを実物を見せていただきながら説明していただけました。収蔵されているものには、学芸員の方が収集したものから研究者の方や一般の方が収集したものがありました。寄贈されたものは学芸員の方がきれいに整理をされていて寄贈者のコレクションごとに分けられていました。
午前は収蔵庫見学とあわせて寄贈の標本にコレクションラベルをつけドイツ箱に入れる作業を行いました。ドイツ箱は標本を入れることに適しており、密閉性の高い綺麗な木箱です。この作業は、標本を整理するときに行われ、細かい作業ではありますが大事であると思いました。整理する際、同じ分類に分けるなど知識のない私は難しく感じましたが、様々な種類のハチを見ることはいい機会になりました。
午後はウスバカゲロウの標本作製と検索表を用いて同定をさせていただきました。標本作製の前にウスバカゲロウの幼虫を見せていただきました。実際に、お尻から砂に入るところを見せていただきました。ウスバカゲロウの幼虫がつくったくぼみをアリジゴクというそうです。昆虫の標本作製は脆く壊れやすいために、ピンセットとボンド標本を固定する紙を使用して作製しました。取れてしまった触覚や足などもデータとして残すために紙にボンドで接着を行いました。検索表は細かく絵で記載されており、ルーペや顕微鏡を用いて行いました。成虫や幼虫で同定の仕方は変わり、個々体においても様々な特徴があるため難しく感じました。最後に特別展の「昆虫展」の見学に連れて行っていただきました。学芸員の方目線の説明や展示方法など説明していただきました。
座学だけでは決してわからない、学芸員の実際を教えていただき、様々なことを学ばせていただきました。どうもありがとうございました。
(1班 M大学 K.H.)