2020年度 夏期博物館実習4日目 3班
博物館実習も早いもので4日目です。今日の3班は昆虫標本の分類と学芸員の仕事について教えていただきました。
午前中は収蔵庫の昆虫標本を用いて、チョウ・ガの分類、チョウの科レベルの分類を行いました。チョウとガは明確に分類することが難しく、国によっては分類しない場合もあることを教えていただきました。私はチョウとガは別の種類の生き物だと思っていたので驚きました。
午後は貴重なチョウの標本を見せていただき、そのチョウがどこに分布しているか、何故貴重なのかについて教えていただきました。また、標本に付けられているラベルの採集地と採集日の情報から、かつてその地域がどのような環境であったか、外来種であればいつ頃から見られるようになったのかなど様々な情報が得られることも教えていただきました。学校の授業で採集地と採集日の分かるラベルが付いていない標本はゴミ同然の価値になってしまうという話は聞いていましたが、ラベルの情報が将来このようにして役に立つということが分かり、より理解が深まりました。
また、学芸員は展示についての作業だけでなく、標本の整理、専門分野の研究、教育普及活動など様々な仕事をしていることが分かり、普段からたくさんの知識や経験を持つように心掛けることが大切だと思いました。
毎日様々な分野のお話を聞いたり、作業をさせていただき、とても楽しい博物館実習も残すところあと1日になりました。最終日もたくさんのことを学ばせていただきたいと思います。
滋賀県立大学 W.M