2020年度博物館実習 4日目 展示標本の清掃
今日は第二展示室にあるアンモナイトなどの化石の展示を掃除しました。私が所属する4班は皆海洋系や水産系の大学、学部からきており現在生きている海洋生物には強いものの、アンモナイトや古代の貝などはあまり馴染みがないようでした。私自身静岡にあるT大学からきており、海洋系の大学であり学科の授業では海洋文化財や海洋考古学は学ぶものの、化石にここまで近くで触れるのは初めてでした。そのため未知のものが多く、学ぶことも多い実習でした。清掃で1番心がけたのはやはり破損しないこと。私たちにはただの岩に見えても貴重なものも多く、大きく重たいものから小さく軽いものまで様々でした。落としたり、ぶつけたりしないように気をつけながら、資料を別の場所に動かし、展示台の汚れを落とし、ガラスを磨き、元の場所に資料を戻しました。展示棚によっては扉の取り付け方や、中への入り方が異なり、それぞれ展示してる部屋や台、箱にはそれぞれの取り扱い方があることに驚きました。資料を並べ直す際には元どおりに戻すことを目的とするわけではなく、より見えやすく配置することを目的とすることを学びました。そのため、掃除前と掃除後では配置が少し異なっています。来館者に何を見てほしいかで資料の向きを変え順番を変えたり、小さな人から大人の人まできちんと見えるように資料をずらして並べたりと、来館者として見ているときには気がつかなかった学芸員さんの工夫を知ることができました。他の博物館へ行った際にも、この展示棚はどのようにメンテナンスを行うのだろうか、展示の並べ方にはどのような工夫がされているのだろうか、という点についても着目して、展示をみてみたいと思いました。