2020年度 夏季 博物館実習
博物館実習3日目の実習内容は、植物化石について学びました。
まず、植物化石を扱うにあたって大切な事・必要な事を学習し、その後実際に植物化石の標本を用いて採集された場所・年代などの名札を付ける作業と目録作りをさせて頂きました。
午後からの作業内容は、実際に展示されている植物化石の展示室内のメンテナンスをさせて頂き、植物化石の取り扱いや展示方法を学びました。収蔵庫に保管されている植物化石もそうでしたが、実際に展示されている植物化石も古いモノだった場合、破損してしまったりといった可能性が新しい年代のモノより大きくなってしまうので、より慎重に扱わないといけない事を改めて感じました。
また、今回メンテナンスをさせて頂いた展示コーナーは、他の展示コーナーに用いられているガラスとは違いネジを外し吸盤で取るという方法でガラスの取り外しを行ったので、展示物に対してよりその展示物がよく見えるガラスや形などを選ぶ事を知り、座学では学べない事を知れたと感じました。
メンテナンス作業については、ただ展示コーナーを掃除し展示物もエアスプレーで埃を取り元の場所に直すだけが仕事ではなく、掃除している間の展示物は仮の展示コーナーに置いているのでそれを来館者に伝え、普段は滅多に見れないガラス無しでの展示物という魅力を伝えるのも学芸員の仕事の1つという事がメンテナンス作業の中で知れました。
今回の実習を振り返り、座学では学べない事や学芸員への質問・来館者との触れ合い・展示物または、収蔵庫内のモノに触れる機会は実習でしか出来ない事であり、吸収出来るものが沢山ありました。
博物館実習という貴重な時間を大阪市立自然史博物館で過ごせ、とてもよりよい時間となりました。
大阪市立自然史博物館に携わっている関係者の皆様、知識や技術が未熟な実習生を受け入れて下さりありがとうございました。
東亜大学 A.N