2020年度 秋博物館実習 3日目
こんにちは。博物館実習3日目、1班は横川学芸員指導の下、今年7月に熊本県豪雨の災害に合った人吉のさく葉標本のレスキュー作業と、収蔵庫での標本の配架作業を行いました。
レスキュー作業は、浸水で濡れてしまった標本1つずつに新聞紙をはさみ、乾燥機に入れていくという作業でした。このとき、標本が台紙や元からはさんである新聞紙にくっついている場合があるので、傷つかないように慎重に行いました。浸水してしまった標本は、カビやバクテリア分解を受けていない場合、乾かせばもう一度資料として保存できるそうです。また、標本に元からはさまれている新聞の中には戦前のものもあり、長年大切に収集・保存されてきた痕跡が伺え、この被災してしまった標本たちもレスキュー作業後長きにわたって大事に保存されてほしいなと感じました。
標本の配架作業では、標本の登録番号に基づき、配架を行いました。1種の植物についていくつもの標本をコレクションしておくことで、地域差や成長段階を知ることができるため、できるだけ多くの標本を集めることが大切だそうです。さく葉標本は植物を乾かし台紙に貼り付け、ラベルを記入するだけなので、誰でも簡単に作成することができます。身近な公園などの植物を用いて、自分だけのさく葉標本コレクションをつくってみてはいかがでしょうか。
(1班 高知大学 R.S)