2022年度冬季博物館実習3日目(1月9日)
こんにちは。三重大学のH.Yです。
実習3日目の昨日は第四紀研究室の中条学芸員の指導の下、砂の標本整理を行いました。
取り扱った標本は主に海浜砂でしたが、その他にも2021年の小笠原諸島の海底火山の噴火で出た漂着軽石や湖浜砂などもありました。
標本整理は標本を保存しているビンと、一緒に保管されている標本カードと、標本を一覧で管理しているリストが一致するように資料番号を記入していく作業でした。ビンと標本カードとリストには既に採取地、日付、採取者等が記載されていたため、異なる標本として資料番号を記入してしまわないようにひとつずつ確認しながら作業を行いました。中条学芸員にレクチャーや標本の説明などをしていただく時間もありましたが、実習生4人で午前・午後と作業して記入を終えた資料は約160個と、非常に時間のかかる作業でした。地道で根気のいる作業でしたが作業しながら標本を見比べたりするのは楽しく、終えたときの達成感もありました。標本の管理は博物館における重要な作業の一つであるので、実習でその作業の緊張感や楽しさを体験できて良かったです。
標本整理を行っていて、同じ県でも採取した海岸によって砂の色や粒の大きさなどが異なることが非常に面白く感じました。これらは地質の違いなどによるもので関東の砂は黒っぽく、関西の砂は白っぽいそうです。学芸員の作業を体験できただけでなく砂への関心も深まり、非常に学びの多い実習でした。