2023年度冬季博物館実習1日目(1月6日)
こんにちは、2023年度冬季博物館実習の1日目を担当します、近畿大学のF.Rです。今回は、1月6日に実施された実習の内容について述べていきます。実習の全体的な内容としては、午前の部にオリエンテーションがあり、午後の部に「博物館たんけん隊」の研修がありました。
まず、午前に行われたオリエンテーションについてです。内容としては、博物館実習資料の説明と常設展示の見学です。私は、指導員の説明から博物館の歴史、調査研究、資料の収集と保管、普及教育などについて学びました。その中で印象的であった部分は、金銭面での問題です。博物館では、改修工事や特別展の告知など様々な場面で、多額のお金が必要となります。特別展での集客成功を目指すために、SNSを利用した告知方法や興味を惹かせるタイトル設定など学芸員の試行錯誤する様子が伝わってきました。また、常設展示の見学では、メンテナンスの苦労した部分を学びました。展示品に気を使いながら、掃除と蛍光灯の交換を行う作業は、神経を使う作業になります。そのため、メンテナンスを考慮したディスプレイ設計を考える必要があると知りました。
次に、午後に行われた「博物館たんけん隊」の研修についてです。内容は、7・8日に開催されるイベントに備えて、補助内容の確認とイベントで使用する場所の下見です。私は、イベントで使用する場所である博物館のバックヤードを見て回りました。収蔵庫には、数え切れない量の資料が保管されています。この光景を見て、資料管理の大変さを改めて気づかされました。資料を保管するスペースが限界に近いため、資料が散乱してしまい管理者の人でも全てを把握できない状況になっています。
以上のことから、今回の実習を経験し、華やかな博物館の裏側の苦労する部分を直視しました。博物館は、人々にとって学習の場として、存在し続ける必要があります。だからこそ、私は、博物館実習の中で、多角的な視点から学び、それを伝承する必要があると考えました。